テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
扉を開けた。
…やっぱり、スーツ姿の男がいた。
淡い赤色を後ろで束ねた髪が穏やかな風でなびいた。
「あ、出てきましたね。」
「山城 瑠唯 さん、17歳。」
「…身長は見た所、171センチくらいですね。」
「二ヶ月前に余命が三年だと告げられたんでしたね。」
「……は?…いや、なん…」
瑠唯が口を開く前にスーツ男が口を開いた。
「いや~。お若いのに残念賞ですね。」
声は哀れんでいるように聞こえるが、顔がむかつくほど、平然としている。
「…お、おい、ちょっと待て!残念賞ですね。って。なんだよ。」
「はい?」
「…とにかく、一旦ストップだ。」
「いやはや。残念賞……。」
「おい!聞いてんのか?」
声量を大きくして、声を出すとやっと気づいた。
スーツ男は目をゆっくりと瞬きをしてから口を開いた。
「聞こえておりますよ?」
「テェ…。まあ、いい。」
「 とりあえず、お前はどこの誰で何で俺を知ってる?」
質問が矢継ぎに出た。
スーツ男は姿勢を正してから。
「あ、すみません。自己紹介がまだでしたね。」
「私、稻葉 海と申します。性別は見ての通り、男性です。」
「年齢は27歳です。なので、貴方よりも、10歳も年上ですね。」
(なんかこいつ、上から目線でむかつくな。)
「次は、どこの誰?でしたね。」
「単刀直入に言います。」
「*スパイ*です。 」
(は?………スパイ……?)
コメント
1件
「スパイです」ってド直球に名乗られると逆に信じたくなるわ(笑)瑠唯の「テェ…」とか「(なんかこいつ、上から目線でむかつくな。)」みたいな心の声にめっちゃ親近感湧いた。余命宣告されてるところに赤髪スパイの稲葉、この2人の会話の温度差が絶妙すぎて、続きどうなるか気になって仕方ない!2話目でここまで引き込めるのすごいよ、Hinahaさん🔥