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これから、生贄を決める戦いが、が始まろうとしている。
1回戦目はアポロン対ペパイストス
戦うのはキリル対ルナだ。
この戦いでは、人間に武器が支給される、
数ある武器の中から自分の好きな武器 を選べるのだ。
キリルは弓矢をを、ルナは長剣を選んだ。
2人は舞台へと上がる。そして……
試合開始の鐘が響いた。
キリルは静かに弓を構え、遠くを見つめていた。
感情はない。恐怖も、期待も、ほとんどない。
いつもと同じように殺すだけだ。
一方、ルナは長剣を握りしめていた。
細い手で強く握りしめている。とても重たいだろう。
だが、剣の重さを受け止める腕は微動だにしない。
“重い”
“それでも、軽い”
自分の身体が、普通ではないことを、
ルナ自身が一番よく分かっていた。
キリルの放った矢が、空気を裂く。
矢にはは、淡く不気味な光がまとわりついていた。
触れれば、ただでは済まないと分かる。
人間なら間に合わない距離、
人間なら反応できない速度の矢だった。
次の瞬間、地面に突き刺さった矢が、
心臓を直接揺らすような、重く、低い音を立てて
爆発した。
そう、この弓矢には魔力が込められているのだ。
キリルの村は弓矢が有名で、様々な物事を弓矢で決めていた。キリルももちろん弓使いの1人だった
それに加えてこの魔力、地面に刺されば半径三メートル程の爆発を引き起こす。人に刺されば半分ほど体力が削れる。
キリルは勝利を確信した。
爆破によって生じた霧が晴れる
するとーーールナは生きていた。
焦りもない、なんなら傷一つない。爽やかな顔で爆破地点から少し離れた場所に
キリルの目が、わずかに細くなる。
(こいつ、何者だ?)
ルナは剣を構え直し、静かに息を吐いた。
剣を握る腕の皮膚の下で、
かすかに金属音が鳴った。
人間の身体から、してはいけない音だ。
「……機械?」
その呟きに、ルナは小さく笑った。
「大正解」
ルナは少し悲しそうな表情をしていた。
そう、ルナは人体実験で身体をサイボーグとされたのだ。
キリルは久々に恐怖を覚えた。
自分は今、人間ではない、人を殺すために作られた武器と戦っているのだと