コメント
0件
これは とある配信者2人の出会いを
作者の独断と偏見により描いたものとなります
それでは本編へ。
…
……
………
これは誰も知ることのない
とある2人の少女が出会い 成長していく物語
20XX年 4月8日
主人公となる少女の名前は
遥歌 みこと
今日から高校生になる 15歳
「ふわぁぁ〜 良く寝たな〜。」
時計
7:59
「あ、やばい!急がないと入学式に間に合わない! 入学初日早々に遅刻はやばい!」
慌ただしい足音が家中に響き渡る
母親と弟は呆れていた
みことは小中と毎日ギリギリまで寝ていたのだ
「なんで起こしてくれなかったのよ!遅刻しそうなんだけど! 」
ぐうぅ とお腹が鳴る。
「その前に朝ごはん〜♪」
そんな時間はあるのか、と言われるが
「お腹がすいてたら戦は出来ないんだよ? 入学式も同じ! 走れば問題ないよ!多分。」
更に呆れて、弟は学校に行った
母親は買い物に出かけた。
「いただきま〜す。」
時刻 8:15
走っても10分はかかる。
確実に遅刻はする。
…
……
………
一方 草摩家
時計8:10
「ほ、ほぇ? この時計壊れてるのかな。」
同じく寝坊していたのだ。
弟は姉が起きなさすぎて既に学校に行っていた。
「うわああああ、遅刻だ遅刻だァ。」
はむっ。
トーストを加えて家を出た。
「ほえぇぇ〜 鍵かけ忘れたァ。」
慌ただしい…。
これがこの2人の日常なのだ…。
時刻8:20
とある曲がり角にて
その2人は出会った。
「いたたぁ…。」
2人は曲がり角で衝突してしまった。
「ほえぇ… 私の朝ごはんがぁ…。」
「痛たぁ… ごめんなさい 急いでいて周りが見えてなかったです。お怪我はないですか?」
「あら?同じ制服… 私と同じで今日入学される方ですか?」
「う、うん。私の名前はそうm…」
「って!自己紹介してる場合じゃなかった!」
時間はもう10分を切っているのだ。
呑気に自己紹介をする暇もなく 2人は走り出した。
「後でまたお話しましょう。 その時にでも自己紹介を!」
「はぁ、はぁ。 ギリギリ…。」
いいや、アウトだ。
と生徒指導の先生らしき人が言った。
「ほえぇ… 早く体育館に行かないと!」
時刻 8:29
「危なかった、ほんとに…遅刻…するとこでしたね。はぁ、はぁ。」
「う、うん…。」
「(それにしてもとても綺麗な人…。)」
入学式が終わり
教室にて 先生から 自己紹介の時間を設けてもらった。
次々と自己紹介をしていく中
「ほえ?はっ、草摩よみです、よろしくお願いします。」
そして
「遥歌みことです。 これから3年間よろしくお願いします。」
全員の自己紹介が終わり、教科書を取りに行くのを先生より頼まれた2人
「えっと、草摩さん? 今朝はぶつかってしまってごめんなさい。 寝坊してしまって急いでいたの。怪我は無かったですか?」
と、丁寧な話し方で今朝の謝罪をする。
緊張しながらも口を開け 答えた。
「あ、えっと…ほえぇ…。」
「は、遥歌さん…? 私こそ ぶつかってしまってごめんなさい。私も寝坊してしまって…急いで居たのd…」
ぐうぅ…とお腹が鳴ってしまった
「ほぇ…? 」
顔を赤くしながら発した言葉は
「朝走りながら食べてたトースト…落としちゃったから朝ごはん食べれてないんだった…あはは。」
「で、では この後お時間ありますか? もしよろしければ お詫びにこの後お食事でもいかがですか? 草摩さんともっとお話をして仲良くなりたいですし…どうでしょうか。」
よみはとても驚いた。
今まで人見知りでまともに話せる友達が出来なかったからだ。
「ほぇ…? いいの…? 」
「?良いですよ? だって私たち」
もう友達じゃないですか。
そう言われ、嬉しさのあまり涙が出てしまった。
そのまま ありがとう ありがとう。と
お礼を言われ
「あ、えっと、大丈夫ですか? なにか私まずいことでも言ってしまいましたか?」
慌てていたみことに
よみは。
「うん、だって 遥歌さんは。」
私の初めての友達だもん。
そう言われて驚いた
でも、実際みことにとってもまともに話せる友達は今まで居なかったのだ。
言葉にはしていないが、とても喜んでいた。
話しているうちに教科書の置いてある教室に到着した。
そして、教科書を運び
その日の学校は終わった。
「草摩さん〜! 一緒に帰りませんか?」
「ほぇ?」
「あ、遥歌さん! いいよ、一緒に帰ろう!」
その日 学校は授業も無いので お昼には終わっていた。
先程話していた昼食をどこで食べようか、お話をしていた。
「お昼ご飯どこで食べましょうか?」
「う〜〜〜〜ん〜。 」
「うううううう〜ん…」
「はっ、寿司…。」
お寿司を食べたいと言ったよみ。
お昼ご飯にお寿司…。
友達とお寿司屋に行くのが初めてであるため、とても喜んでいた。
思わず顔がニヤついて居たことに気がつくよみ
「遥歌さん? 」
「はっ、あ、はい?なんでしょう!」
上の空だったみことは驚いてしまった
「あ、えっと。顔が喜んでいたので。」
よみも喜んでいたが、ポーカーフェイスが得意なのか、顔に出すことはなかった。
そして時間が経過した
お寿司を食べ終え
帰り道
「草摩さんはいっぱい食べるんですね、食べてる姿がとても可愛らしかったです。」
「ほ、ほぇ? お、お寿司大好きなんだもん。」
よみは30皿ものお寿司を食べていたのだ。
「あ、それと…その。」
「どうされました?」
「よみ…。」
「え?」
「名前で呼んで欲しいの。よみって。友達だから… 名前で。」
「私もみことちゃんって呼ぶから。」
みことは思った
確かに友達で苗字呼びは変だと。
なんだか、距離感があるな。と。
「わ、わかりました。では…よみさん。」
お互いに よみさん。みことちゃん。と。
あまり、入学式で出会った友達と
その日にご飯を食べたり 遊ぶ 一緒に帰る。
など、滅多にない事だろう。
それでも2人はそうなる運命なのだと。
ただ単に2人が寝坊癖があるだけかもしれないけれど。
みことに関しては床で寝落ちるレベルだ。
「それでは、よみさん。また 明日です。」
学生時代の友達にはまた明日がある。
明日も会える事が普通である。
「うん、明日ね! 良ければ一緒に登校しよ?」
そう約束し、2人は別れた。
親と弟にこの事を話したら
喜んでくれた
安心したのか、その日の晩御飯は少し豪華だった。
草摩家では
両親は居らず 弟と2人暮らしだ
弟には世話を焼かれてばかりだ
そんな弟にこのことを話したら
泣いて喜んでくれた。
その日の夜 よみはみことと話がしたくなってスマホを起動した。
が、気付いた。
「ほぇ?! 連絡先…交換してない…。」
【続く】