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余が極星会を制圧した翌日、横浜デビルと抗争中の川崎ゾンビが降伏してきた。彼らの二倍以上の勢力を保持する横浜デビルに彼らが抵抗したのは極星会という後ろ盾があったから。降伏は当然だろう。
川崎ゾンビの幹部たちはみな凄惨な制裁を覚悟していたが、極星会構成員百人を処刑したばかりでお腹がいっぱいだったから特に何もせず許した。川崎ゾンビは解散し、横浜デビルに吸収された。横浜デビルの勢力は三千人に膨れ上がった。
それとは別に極星会も余の支配下に入ったが、極星会の構成員は全国に千人。本拠地の川崎の構成員があらかた入院してしまったので、全国から応援を呼んで急場をしのいでいるそうだ。
余に処刑された百人はいくつかの病院に分散して入院したが、極星会会長の山鹿雄大と若頭の獅子丸は猪狩徹也たちがいる病院に入院することになった。まず雄大に謝罪させた。絶対安静の雄大は全身を包帯で巻かれ、ベッドに寝かされたままベッドごと移動してきた。
「兄ちゃんたち、うちの下の者たちに撃たれて大ケガを負ったそうだね。すべて会長であるこの山鹿雄大の責任だ。本当に申し訳なかった」
「おれたちはもうすぐ退院だからいいですけど、会長さんの入院は長そうですね」
「全治半年と聞いているが、懲役を食らうよりはマシさ。それより森音露に人生を賭けた者同士仲良くやろうぜ」
「はい。よろしくお願いします!」
なぜか謝られている徹也たち四人の方が深々と頭を下げていた。