shkは言いかけた言葉を飲み込むように顔を下に向ける?
sh「俺には、、、ここでしか存在価値が、、、ないから、、、」
na「、、、だから、出ないの?」
sh「俺には、これしか出来ない。皆んなを救えてるとは思えないけど、、、残されたのはこれだけだから、、、。」
自分の腕を見ながら話すshk。しかしnaは本音では無いと見切っていた。優しくshkの手を握り語りかける。
na「shはもう1人じゃ無い。俺たちはshの味方だ。何があったかはshが話してくれるまで聞かない事にする。けど、今のshを放ってはおけない。」
sh「何で、、、会ったばっかだし、、、俺なんて何も出来ないやつなのに、、、」
自然と涙が溢れてくる。ここに来てから寄り添ってくれる人なんていなかったからだ。唯一の救いである母の手紙も届かず、自分の存在の意味もわからなくなっていた。だからこそnaの言葉は心に深く突き刺さった。
kr「そろそろ出ないとヤバいかもだよ。」
na「sh、、、」
sh「俺、、、俺は、、、一緒にここを出たいっ」
na「その言葉を待ってた。よしっ!kr出るぞ!」
kr「はいはい、、、。まずは俺が外の様子見てくる。その間に動ける準備しておいて。」
na「頼んだ!さ、sh。立てそう?」
sh「ん、、、多分、、、」
足を床に出し、立とうとした瞬間、、、、、、
足に力が入らず倒れてしまった。
na「まだ無理そうだな、、、おーい、kr!」
kr「へ?俺?どうしたのさー、、、ってsh大丈夫!?」
sh「ごめ、、、まだ力入んなくてっ、、、」
na「kr俺が先導するからshを頼む。」
kr「おぶれって事ね、、、。」
na「ご名答!頼んだぞ!」
俺はkrの背中に乗り移動する事となった。扉付近には幸い誰もおらず部屋を出てna達が来た道を目指す。
しばらく廊下を走っていると見慣れた部屋が見える。
sh「あ!ここ、、、」
kr「へ?この部屋?どうしたの?」
sh「俺がずっといた部屋なんだ、、、どうしても持っていきたい物があって、、、」
kr「、、、naどうする?」
na「取りに行こう。」
部屋に入ると人がいる気配はなかった。好都合なので目当ての物を取ってすぐに出ようとしていたのだが、、、。
sh「え、、、」
na「sh?どした?」
ベッドを見て固まるshk。降ろしてと頼まれ2人も目を凝らしてみてみると、誰かが寝ているようにも見えた。
na「寝てる、、、よな?」
恐る恐るベッドに近づくna。
na「、、、!?え、、、?、、、shk?」
その言葉を聞いてkrとshkもベッドに近づく。するとそこにはshkと瓜二つの人が寝ていた。
na「、、、shはこれ知ってたの?」
sh「し、知らないっ、、、俺、、、なんで?」
kr「、、、ヤバそうな雰囲気してるな。とりあえず目的の物を探してさっさと出よう。」
krの意見に賛同してshkの目的の物を探す。しかし当の本人はベッドから動いていなかった。naがshkに近づく。
na「sh、、、今は探し物探そう。」
sh「、、、俺は、、、一体、、、」
涙を溢してその場にしゃがみ込んだ。まだ少し痛むであろう傷を抑えながら声を我慢して泣いた。すると、扉が開く音が聞こえる。
kr「ま、まずいっ!」
「おや?どちら様でしょうか、、、?」
全身黒ずくめの男が部屋に入ってきた。
「shの友達かな?あなたにお友達がいたなんて初耳ですね。それはそうとどちらに?」
ゆっくりとこっちへ歩みを進めてくる。俺たちは逃げ場も無く絶体絶命のピンチに陥っていた。
第9話へ続く
コメント
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ドッペルゲンガー!? 会ったらタヒぬって噂の... 絶体絶命じゃないですか…やばいよ... 更新お疲れ様です!次回も楽しみに待ってます!