ぷりちゃん愛され。
⚠体調不良表現あり。とても長いです。
それでも大丈夫な方はどうぞ!
ぷり(最近寝れてへんのよな〜…)
そう感じているのは1週間前ぐらいからである。
一時間でも二時間でも寝ている時は寝たと思っている。最近は十分くらい寝たら起きてしまう。だからそう感じるのだ。
ゲーム、編集、動画投稿、配信、ライブリハーサル、ダンス練習、打ち合わせ。
そんなスケジュールが詰め込まれているスマホやカレンダーを見ると、忙しすぎるが充実していると感じる。
そんな生活を続けている仲間もうっすら隈ができていたり、顔が青白いときもある。
そんな中、全員で支えてきてここまで来ている。頑張らんと、と意気込んでいる俺は体調には気を付けているものの気付いてなかった。
だが、最近フラフラする感じがあり足元がおぼつかなく、酷い隈もある。俺は体調不良に気付きかけていた。それを無視し体に鞭を打った。
投稿頻度はあまり決めていないが、二週間から三週間ぐらいを目標にしている。ライブも近づいているため、宣伝活動も含め、リスナーもまだまだ増やしたいところだ。
明日は会議があるため、遅刻は許されない。そんなことを思っていると、いつの間にかパソコンの前で寝落ちしていた。
起きて慌てて時間を確認すると、4時くらいだった。2時近くまで作業していたから、2時間は寝れたらしい。
会議は8時から始まる。まだ寝れる時間はあるが作業していよう、と俺は思った。
6時頃に準備をし始めようとすると、倒れそうになった。
緑(っぶね…気をつけへんと…、)
そこでようやく
緑(あれ…俺、体調悪いんか、?)
と思い始めた。今日はそれほど重要な会議ではないが、皆で集まれる機会はそうそうないため俺が休んだら台無しになってまう、と思った。また体に鞭を打ち会社へ向かった。
予定通りに間に合い、一安心したら寝てしまった。暖かい感覚に包まれているように感じ俺は目覚めた。
体を起こすと目眩がした。落ち着いてきて周りを見渡すと体には毛布がかけられていて、ふかふかのソファーで寝ていた。
緑(おかしいな…机で寝てたんに。)
そう頭がまだポワポワしている状態で考える。周りに人がいない状態で時間も分からないため、携帯を出そうとポケットを探る。
緑(は、?ないんやけど…)
机で寝てしまったときはポケットにあったはずなのに。
緑(しかもここどこなん?)
会議室の前で寝ていたはずが、知らない部屋に移動していて更に焦る。そんなとき、ガチャと扉が開いた。ぞろぞろと入ってきたのはメンバーだった。
黄「あ、ぷーのすけ起きてる。おはよう。」
いつもより静かな声であっきいが話しかけてきた。
緑「ん…、はよ。今何時?」
紫「9時半。」
まさかそんなに寝ていたとは思っていなかった。
緑「は…!?ごめんっ、1時間半遅れてるやん…今からやろや。」
紫「何言ってたんだよ。お前、体調悪いだろ。」
緑「はっ、?笑 何言って…
青「ぷりちゃんが寝てるの珍しいもんね。」
赤「しかも、顔が赤いしな。」
桃「隈も酷いし?」
紫「ほらな、?」
そうまぜ太がニヤニヤと言ってきた。悔しいが事実だ。
緑「っ、ごめん…」
黄「謝らなくていいんだよぉ〜、」
でた。あっきいの甘やかしボイス。長男だからか、こういう対応が上手すぎる。実際に甘やかされてんのが俺。しかも、頭を撫でながら言ってくるのがまたズルい。
紫「そうそう。もう良いから寝とけ。」
まぜ太もズルい。最年長だからか妙に安心感がある。俺を寝かせようと優しく肩を掴み、ソファーにポスンと寝かした。
緑「っ…」
そんな優しさと体の辛さで涙がでそうになった。だが、大の大人が泣く場面でもないから我慢しようとした。
赤「ぷり。泣くの我慢しなくていいぞ〜、」
そうあっとが声をかけてくる。途端に俺は涙がでてきてしまった。
緑「っん…っひ、ぅぐっ…」
赤「大丈夫、大丈夫。」
ソファーの背もたれに体を向けている俺をあっとは優しく背中をポンポンする。
緑「んっ…はっ、はっ、はぁっ…ふっ…ぅぐっ…」
息を吸ったり吐いたりする音が気になって我慢する。
赤「ぷり〜、ちゃんと息吐いて吸って、?」
緑「ふっ…ぐぅ…んっ…ふぅー…すぅー」
赤「ん、いい子。そのまま続けて?」
そうして皆に甘やかされながらまた寝てしまった。
黄side
赤「ぷり、寝たか、?」
そうあっとが覗き込んで確認する。
黄「多分寝たよ。」
俺らはいつもよりも焦っていた。会議室に向かう途中でぷーのすけ以外に会い、向かおうとした時、ぷりちゃんが机で寝ていたからだ。
最初は疲れて寝ているのかと思い、毛布でも持ってこようとしたら、顔が赤かった。しかもいつもより呼吸音が荒かった。
体調が悪いのがすぐわかって、ソファーに寝かすことにした。その時、運ぼうとしぷーのすけを持ったら軽すぎたのだ。体も熱かった。38℃は余裕で越えてそうな体温だった。
そこから、ちぐちゃんとけちちは会議を。俺とまぜちは買い出しを。あっとには様子を見てもらうことにした。
そして今に至る。今は全員集合していて、ぷーのすけの様子を見ている。
青「ぷりちゃん、寝れてないのかな…」
冷えピタを貼りながらちぐちゃんが言う。
桃「すごい隈だもんね…」
赤「ライブも配信もあるからなぁ。」
紫「あんまりぷりって人を頼らないもんな。」
黄「ね、もっと俺たちには頼ってほしいけど…」
そう言って会話は途切れてしまった。こういうときにぷーのすけは話を振ってくれる。さみしいな…。
青「熱って正確に測った?」
赤「まだ測ってなかったわ。」
青「はいっ!」
赤「サンキュー。」
ピピピッ、ピピピッ
赤「うわ…」
黄「何度〜?」
赤「38.9℃…」
紫「高いな…」
青「ねぇ、いつまでも会社にいるわけにはいかないから誰かの家で看病しない?」
黄「じゃあ俺んちでどう?」
桃「いいね!」
そう話がまとまり、俺んちで看病することになった。やっぱり軽いなぁ…お説教しないと。
赤「ぷりが治ったらにしときな。あっきい。」
黄「え!?顔に出てたぁ!?」
自分がそう言ってから気が付いた。かなりうるさくしてしまったことに。幸い、俺の腕の中で寝ているぷーのすけは顔をしかめていただけだった。
それに俺は顔でごめんね、をつたえた。
家についたときもぷーのすけはまだぐっすり寝てた。優しくベッドに寝かした。さて、おかゆでも作ろうかなぁ〜。
緑side
起きると、少し見慣れた天井と嗅ぎなれた匂いであっきい家だと分かった。だけど家主がいない。探そうとベッドから降りようとした。そのとき、足元が
おぼつかなく倒れてしまった。そこから俺の記憶は飛んだ。
黄side
俺の部屋からとんでもない音が聞こえたためまぜちに火を任せ急いで見に行く。ドアを開けると倒れ込んだぷーのすけが。
黄「ぷりちゃんっ!」
揺さぶってみるが反応がない。あれ…これ相当マズイやつでは…?そう思っていると、少し目が開いた。
黄「ぷりちゃん、大丈夫?誰だか分かる?」
緑「ぁっき…ぃ…?」
いつものはっきりとした凛々しい声ではなく、弱々しい声で俺の名前を呼ぶ。
黄「そうだよ〜。」
そう答えるとギュッと俺を抱き締めた。俺は膝立ち状態だったため体勢を崩さないようになんとか耐えた。
緑「みんなはぁっ、?」
いつもよりも高い声でそう問われる。ぷーのすけ幼児化してる…?
黄「リビングにいるよ。行ってみる?」
そう言うとニッコニコの笑顔で
緑「うんっ!」
と答えた。
黄「よーし、じゃあ抱っこするよ〜」
緑「ん!」
いつもは恥ずかしがるぷーのすけだけど、今は幼いから逆に俺に手を広げ抱っこの体制にしてくれている。なんか調子狂うなぁ、笑 可愛すぎて。
in リビング
リビングに入ると皆ギョッとした顔でぷーのすけを見た。
赤「ぷり〜、こっち来るか?」
緑「ん!あっき!連れてってほしいっ、!」
黄「はいはーい、!」
あっとの状況理解の早さが助かった。あっとはソファーの上に座っていて、その隣にぷーのすけを座らせた。
赤「痛いとこありますか、」
緑「んん〜…俺ぇ…?」
赤「そう、ぷりに聞いてるよ。」
緑「頭とぉ…体が熱いの…」
赤「そっか、そっか。答えてくれてありがとね。ほら、おいで。」
太ももをポンポンするあっと。ぷーのすけはニッコニコの笑顔で乗った。
青「ぷちゃん可愛いねぇ…」
ちぐちゃんはぷーのすけの頭をナデナデする。ぷーのすけは心地良さそうに目を細めた。
紫「あっきい、行きたいなら行けよ、笑」
黄「ん?どこに?」
紫「ぷりのとこだよ。また顔に出てんぞ。笑」
黄「ええ…!?マジかぁ〜、」
そんなに分かりやすいんだ。俺って。
紫「今しかねぇからな。」
そう言われる。渋っているとぷーのすけが言ってきた。
緑「あっき…来てほしぃ…」
なにそれっっっっ!!!可愛い“っ…///今日俺命日すぎない?
緑「みんなに来てほしぃ…」
桃「ほらまぜち!言われてるよ!」
紫「はいはい。あっきい、良かったな笑」
黄「ぷりちゃぁん!」
この後はみんな泊まって幸せな3日間を過ごしたそう!
コメント
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ありがとうございます!これからも読んでいただけると嬉しいです