青桃
芥川さんの(芥川龍之介)邪宗門の1部シーンに影響されて書いたものなので結構昔の時代の設定です
たぶん大正か明治くらい…?
まだ散り残った金木犀の匂いが微かに漂ってくるような初冬の日、もう既に0時を超えているような深夜に恋仲の2人が静かに晩酌を嗜んでいた
桃視点
青「寒くなってきたなぁ…♪」
桃「そうだね、♪」
青「〜♪」
お酒がはいっているからか俺の彼氏はどことなくふわふわしている
最近は頻繁に俺の御屋敷に来て一緒に会ってくれるまろ
今は俺の膝に埋もれてきてる
2人とも着物を着ているからふかふかしているのか気持ちよさそうだ
青「…縁側って最高やんね♪」
桃「急だね、?笑((ナデナデ」
青「んふ、♪笑」
青「あーあ…早く結婚してぇ…」
桃「まぁまぁ…wお互い親が優しくて付き合ってるのを許してもらってるんだから贅沢言わないの、w」
青「まぁ…確かにそうやけどなぁ…」
桃「あとりうらとほとけっちにもね?」
青「ほとけにも感謝とか不服けどまぁ…しゃーなしか」
まろには弟、ほとけっちがいる
かく言う俺も妹がいるわけだが
そこの2人が許嫁になってくれたおかげで跡継ぎが出来たから俺らの交際が許されている
桃「ねー、?」
青「どしたん?♪((ニコッ」
桃「まろって俺のことどんくらい好き?」
青「どーしたの急にそんなこと聞いてー…♪」
青「ん〜…世界で1番なんかじゃ収まりきらないくらい好き、愛してる」
桃「ふーん…/」
青「あ、ないこたん照れてる?♡照れてるよねっ?♡」
桃「あーうるさいうるさいもう…//」
青「んふwかわいいね〜♪」
桃「…そんなに好きならさ、なんでも教えられるよね?」
青「…なにがお望みで、?♪」
桃「いい加減背中の傷のこと教えてよ…ずっと待ってんじゃん…」
まろの背中に傷があることは知っていたし、一度聞いてみたことがあるが回答は濁された
いつもそういう行為をする時にたまに見えるあの傷はなんなのか…ずっと気になっていたが一度拒まれた以上、簡単に聞くことは俺には出来なかった
まろは少しの間答えることはなく黙っていたが急に酒を一気飲みしてから話し始めてくれた
青「んー…とね、小さい時…4歳くらいの時やったかなぁ…」
青「ほとけがいじめられとったからさ、助けたの…♪」
青「したらまぁ…ちゃんと攻撃くらっちゃって…w♪」
青「結局十数年たった今でも残ってるってわけ、笑」
桃「ッ…」
だとしたら…どれだけ深く傷付けられたのだろうか
本来ならそのくらい小さければ再生能力だって今より強かったはずなのに残っている傷痕
桃「…上だけで良いから、ちょっと脱いで」
青「えーないこのえっち、笑」
桃「良いから」
青「分かったって…w((スルスルッ…パサッ」
そう言って俺の膝から起き上がりちゃんと脱いでくれるまろ
きっとその優しいところは昔から変わっていないのだろう
青「ん、脱いだよ?」
いつ見ても腹筋がすごいなこいつ
なんて考えながら背中の傷痕に手を添える
桃「…ちょっと触るよ?((スッ…」
青「ッ……((ビクッ」
こんなにしっかり見たことは無かったがなかなか悲惨なものだ
ここまできちんと残っている傷痕も稀だろう
桃「俺の大事な彼氏にこんな傷つけたやつまじで誰…殺したい…((ボソッ」
青「…ありがと、//♪」
桃「…まろって重いの好きだよね」
青「そりゃ愛なんて重けりゃ重いほど良いやん♪」
桃「…そ」
青「それより、ずっと撫でるのやめてくれん…?//」桃「やだ」
青「くすぐったいんやけど、//w」
桃「…まろがいつも可愛いって言うのなんか分かったかも♪」
青「不服やなぁ…w」
桃「…まろって何回人生やったとしても優しいから傷つけられそうだよね」
青「えぇ…?嬉しいのか嬉しくないのか分からないんやけど…w」
桃「まぁまぁ、♪でもさ、来世でもその先でも俺が一緒だから問題ないね…♪」
青「かわいいこと言うやん、♪ずっと一緒やね♪」
桃「…もう着て良いよ、寒いでしょ?」
青「ん〜…せっかく脱いだしさ、キスマつけて?♪」
なにを言い出すかと思えばまたおかしなことを要求してくる
でも…
桃「……ヘタレ」
青「なんでよ…笑」
桃「分かってんでしょ?」
青「んははっw…しゃーなしね、?((ニコッ」
青「…久しぶりにえっちなことしよ?♪」
桃「好きにして…//」
青「やった♪じゃあ…部屋行こっか、♡」
桃「連れてけばーか//」
青「…喜んで、♪♡」
ー終ー
私背中の傷とか一生一緒とか大好きすぎる気がする…(((
コメント
4件
水くんのこと気に入ってなさそうに見えて守ってあげるの青くんの解像度高いし優しすぎて神… 桃さんの愛は重くてなんぼ((
神すぎん? 青桃ってやっぱいいねぇ! 青さんヘタレってなんか珍しいね!ギャップありすぎる 桃さんの重い愛をわかった上でちゃんと受け止めてくれる青さんめっちゃ優しいやん 一生一緒とか桃さんっぽくていいねぇ!