俺は海岸へ着くやいなや、 周りを見渡した。
すると、遠くの方に藍と汐が話している姿が見えた。
俺はすぐさまそこに近づいた。
「あ、君!また会ったね」
と俺にそう言う汐の優しさは
俺の胸に少しばかりの痛みを与えた。
「お前ら、藍と汐だろ?」
と言うと2人は目を丸くして驚いていた。
「え、思い出したの!?」
と驚いている藍だが、俺は声が出た藍に驚いた。
「え、声…」
「いや、声出なかったの優のせいだから!」
あぁ、そうか…これがズレなのか。
「まぁまぁ、思い出してくれて良かったよ!」
「実は僕、優が藍と僕のことを思い出してくれないと徐々に記憶を失ってたんだよ」
「え、」
「本当に危機一髪!って感じ」
そう言いながら汐は、はははっと笑った。
「あ、実は優にもズレが生じてたんだよ!」
「え?何?」
「僕達を思い出さないまま生涯を終えることは出来ないってね!」
「何それ」
「いわゆる過去に戻されてしまうっていうこと」
過去に、戻される…。
「まぁいいや、じゃあこれからもよろしく!」
「うん、よろしく」
「よろ〜」
あの世界は朽ちてしまったけど、
これからはちゃんと
【世界の創造神<水>】
【世界の創造神<光>】
【世界の創造神<生>】
の仕事を各々分担して、生涯を全うしなければ。
このチキュウまで朽ちてしまったら
流石に他の創造神に怒られてしまう…。
𝐹𝑖𝑛
コメント
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もっとこの世界に浸っていたいと思えた素敵な作品です!おみごと👏