テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
attention⚠
・BL
・社会人パロ
・大捏造
その他もろもろOKな方はどうぞー!
六月の東京は、ずっと雨だった。
「うわぁ……また降ってる……」
会社の玄関を出たknは思わず空を見上げた。
朝から降り続く雨。
傘を差していても靴は濡れるし、髪もまとまらない。
正直あまり好きではない季節だ。
だがその日だけは、少し違った。
駅へ向かう途中。
コンビニの軒先で一人の男が立ち尽くしていた。
黒い傘立ては空。
どう見ても傘を持っていない。
「……」
しかも困っている様子がまるでない。
ただぼんやり雨を眺めている。
変な人だな。
そう思いながら通り過ぎようとした…
が、
男と目が合った。
「……雨、すごいね」
先に話しかけてきたのは相手だった。
「え、あ、そうですね」
「帰れなっちゃった」
淡々と言う。
まるで他人事みたいに。
「傘ないんですか?」
「忘れた」
「うわ……」
思わず声が漏れた。
男は少しだけ笑う。
「うわって…笑」
その笑い方が妙に柔らかくて、knはなんとなく足を止めてしまった。
放っておけばいいのに。
本当にそう思うのに。
「……駅どっちですか?」
「?…西口だけど…」
「…俺もです」
数秒悩んでから。
knはため息をついた。
「入ります?」
「え?」
「傘」
男は少し目を丸くした。
その反応が妙に子供っぽく見えて、knは苦笑する。
「風邪ひきますよ」
「優しいんだねぇ
「普通です」
「そうかな」
そう言いながら男は傘の下へ入ってきた。
距離が近い。
目に入った時から背が高いことは見えていたが、
思った以上に背が高くて腕が疲れる
「傘、持つよ」
「僕の方が背大きいもんね」
そう言って男は俺の手から傘をひょいと取上げ、
少し俺の方寄りに傘をさす。
ふと隣を見上げれば、
男が俺のことを見ていた
「…なんですか」
「いや、なんでも笑」
「僕、br」
「あんま知らない人に名前教えない方がいいですよ」
「名前知ったら知らない人じゃなくなるでしょ」
「君は?」
「…kn」
「knね」
「よろしく!」
「よろしくって……もう着きますけど」
するとbrは笑った。
「じゃあまた会えたら、だね!」
普通なら社交辞令だ。
だがなぜか。
本当になりそうな気がした。
そして三日後。
本当になった。
kn「……え?」
会社近くの食堂。
昼休みに入って思わず立ち止まった。
窓際の席。
あの日の男がいる。
brも気づいたらしい。
br「あ」
まるで昨日会った友達みたいな顔をした。
br「まさかまた会えるとは…笑」
kn「え、本当に?」
br「言ったじゃん」
「『また会えたら』って」
brは当然のように言う。
kn「…そうでしたね笑」
knは思わず笑ってしまった。
br「隣、どう?」
「さすがに敬語外してよね笑」
kn「えぇ…」
br「なんでそんな嫌そうな顔するの!」
brはぷくりと頬を膨らませる
そんな仕草さえ可笑しくて思わず笑ってしまった
kn「brさんは
br「呼び捨て!br!」
kn「ぶ、brは、さ」
「俺が怖い人だったらどうするの」
「あの時のbr、通りすがりの人に名前教えてたもんだよ」
br「あの時のknは通りすがりの人を傘に入れてくれたじゃん」
「それと一緒」
kn「一緒かな…」
br「僕が怖い人だったらどうすんのさ」
「がお〜って笑」
kn「なにそれ笑」
しばらく雑談をしながら昼食を取っていると、
brのスマホが鳴った
br「あ…ごめん、僕仕事戻らなきゃ」
kn「…そっか」
br「ん〜じゃあ次!」
kn「え?」
br「また会えたら、じゃもったいないからね」
「お互いの予定が空いてる昼休み、またここに集まろ!」
kn「…うん!」
ふと気づけば毎日のように昼を一緒に食べて。
お互いのこともちゃんとわかってきて。
休日にまで連絡を取るようになっていた。
そしてある金曜日。
仕事帰り。
突然の大雨。
knは会社近くの駄菓子屋の屋根の下へ駆け込んだ。
kn「うわっ、すご……」
「やば…傘持ってない…」
knが空を見上げる。
本来昼で仕事を終わらせて、
食堂でbrと少し話してから帰ろうと思っていたが、
生憎食堂は定休日。
さらにこの土砂降りで、
駅まではまだ遠い
kn「雨、どれくらいに止むかなぁ…」
「あーっ!」
大きな雨音の中でもよく聞こえる大声
br「kn〜!!」
brが傘をさしてこちらへ走ってくる
kn「br…!?」
br「まさかこんなとこで会えるなんてね〜」
「kn、傘どうしたの?」
kn「傘忘れちゃった」
br「よーし、僕の傘入れてあげるよ!」
kn「そう来ると思った笑」
「ありがと…」
br「珍しいね、knが忘れ物って」
kn「今日寝坊しちゃって天気予報見てなくてさ…」
br「ええ…災難だったね…」
「…なんか、最初に会った日みたいだね」
kn「あー……確かに」
br「僕が傘もって来るの結構珍しいんだよ?」
kn「今日はあるんだ」
「残念」
br「なんでよ」
kn「冗談冗談笑」
思わず顔を見合せて笑う。
するとbrが少しだけ視線を下げた。
br「だって」
珍しく言葉を選ぶように。
ゆっくりと。
「同じ傘に入れるからさ」
その瞬間
心臓が跳ねた。
雨の音がうるさい。
なのにその言葉だけはやけにはっきり聞こえた。
「……」
「…kn?」
「いや、その」
顔が熱い。
絶対ばれている。
brはそんなknを見て、くすくす笑った。
br「顔赤いよ」
kn「うるさい!」
br「かわいい」
kn「かわいくない!!!」
br「ね、kn」
「すきだよ」
さらっと言われた。
あまりにも自然に。
knは思わず顔を覆った。
雨はまだ止まない。
だけど今は。
少しだけ、この時間が終わらなければいいのにと思った。
なんですかこの駄作
いい加減にしてくれマジで
#マイクラ実況者イラスト
わぁぁぁぁ(事件性のある叫び)
1,369
❅雪華❅
137
212
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!