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❤️愛され⚠️
微🖤❤️
ワンクッション
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パンッパンッ!
🖤「そろそろ練習始めよう!」
兄貴の合図で俺たちは練習をはじめた。
💜「ポジションそこ入れ替えた方がいいんじゃない?」
🧡「わかった。もう一歩後ろの方がいいか?」
💜「そうだね」
「そしたら阿形のソロから1回通そう」
「阿形いける?……阿形?」
❤️「えっ、あ大丈夫」
やばい全然聞いてなかった…!
いつもは一応聞いてるのに、EDのことが頭から離れなすぎて…集中出来ない!!!
🖤「またふざけてんのかー?」
❤️「えっへへ ごめんごめん!」
🖤「よしっ!1回休憩!」
何とか乗り切ったけど……
滅多にしない振りミスするし、指示は聞いてなかったし…
❤️「…やばいな……」
💙「あぎょたん、大丈夫?」
❤️「わっ!きっつん…」
体育座りで休憩している横にすわる狐。
💙「何かあったなら聞きますよ」
❤️「……うん」
いくら10年来の仲とはいえ
さすがに性事情の相談は出来ない。
❤️「ちょっと体調悪いだけ、大丈夫だよ」
💙「…ほんとですか?」
そっとおでこに手を置かれる
💙「熱はなさそうですね、無理しないで?」
❤️「ありがとう…」
そう眉毛を下げて言われれば
心配させるわけにもいかない……
切り替えていかないと
🖤「……」
時計の針が19時11分を指す
新ネタも作り終え、何本かTikTokの撮影をしたところで解散になった
❤️「お疲れ様でしたー」
メンバーを背にしてスタジオあとにする。
冷えた風がそっと吹き抜ける
🖤「阿形、!」
❤️「えっ兄貴?」
🖤「はぁ…送ってく…」
そう肩で息をしながら駐車場を指さす般若。
❤️「……ありがとうございます、でも遠いし…」
🖤「いーんだよ、どうせお前ん家通るんだし…!」
❤️「じゃあ、お言葉に甘えて」
助っ席に乗り込むと般若が早速暖房をつける
暖かい空気が充満した頃に車を発進させた
🖤「……なんか悩み事か?」
❤️「え?」
🖤「最近ずっと上の空だよお前。」
「今日は特に酷かった」
❤️「…………すみません…」
冬のせいかもうあたりは真っ暗で
街の灯りが後方へ伸びていく
🖤「そうじゃなくて」
赤く点灯した信号を見つめていると
そっと左頬を包まれる
🖤「……心配してる。」
あと数cm。唇が触れそうになる。
ふわっと香る、高そうな香水の匂い……
思考が追いつかないまま、家へ到着した。
般若は「無理すんなよ」と一言置いて去っていった。
❤️「………………」
「ん??????」
やっと頭が回り始めたのは午後11時すぎ。
そして、驚いている。
あの瞬間キスされると思った自分に。
_____続く