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「余命1年かぁ、」
なにしようかと考えた時
あることが過った
実はりんこが亡くなったのは崖から落ちたという
事故で処理されている
でも僕は未だに事件だと思っている
不可解な点が多すぎる
当時の友人、4人ほどしかいなかったが
僕はそのうちの一人
ルージュが犯人だと思っている
だから此奴に対する復讐をしようと思ったのだ
どうせ最後だし好き放題してやろう
僕のたった一人の友達
ずっと傍にいてくれた友達
「さてつ」
こいつと1年かけて復讐することを決めた
1年、僕の寿命が来る時
失敗は許されない
僕たちは11ヶ月間準備をしていた
11ヶ月目の3月
大人になったルージュはヨガ教室の社長になっていた
すごくいいタイミングで知れてしまった
あとは作戦が上手くいくかを祈るだけだ
作戦実行日
順調に進んでいった
僕たちを道具にした大人
それを面白がってみていた人達
そして匿名で石を投げる人達
僕はそんな奴らが大嫌いで憎かった
そんな奴らにも復讐がしたかった
「あなたならどちらを選びますか?」
「ルーを殺すか」「自分の個人情報をネットに晒すか」
「さぁ選べ」
人間とは愚かなものだ
自分が晒されるとなれば1人の命なんてどうでもいい
多少は自分の個人情報を晒すという善人もいたが
やはり到底及ばなくてルーは殺されてしまう
僕は復讐ができた
これでやっと開放される
心の棘がなくなった
やっと…
1ヶ月後
「ここはどこだ」
まっしろでなにもない世界
ここが天国なのか、?
暫くあるいていると階段があった
間違いない
ここが天国への階段だ
あぁ、やっと
やっと会える
やっとりんこに、!!!
僕は無我夢中に走った
りんこにあったらまず何がしたい?
キス、そうだ
あの時僕が臆病だったから出来なかった
そうだあとは
はぐもしよう
それからお花を摘んで
手と手を合わせてもうすぐ其方に行くからね
「もうすぐ此処にくるころね」
「え、?りんこ!?!りんこなの?!」
返事はない。
でも僕はりんこがいると信じて階段を駆け上がった
今度はちゃんと手を握るからね
ついに頂上
これでやっと会える
やっと言える
僕たちはやっと結ばれる
あと
あとちょっと!!!
僕はニコリと笑った
あと1段
「え?」
あと1段だったはずの階段が消えていた
あぁ、そうか
そうだよな
僕が行くべきところは天国じゃない
そっか
「地獄」か、
君に逢いたかったな
どうして僕はこんなバカげたことをしてしまったのだろう
このまま何もせず死んでいたら天国であの子と笑っていれたのかな
僕はそっと目を瞑った