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『 如 月 ゆ う 視 点 』
ゆさんはいつも早めに起きる。
お手伝いをするために。
こえくんはバイトなどもしているし。
こったんはくまがひどいからきっと眠れてない。
くにおはまだどこか他人みたいな感じ。
血の繋がりってそんな大事なのかな…。
でも、実際その立場にならないと気持ちはわからない。
わからないゆさんに話しかける勇気はない。
れるちは、自閉症がある。
兄弟で唯一元気なのは僕だ。
なら僕が頑張らないとっ…
翠「…ゆさんも、病気あるのになぁッ……」
ゆさんは、双極性障害持ち。
1人で病院へ行ったから、兄弟は知らない。
鬱の時はなるべく普通を演じているから、たぶんバレていない。
相談するべきことだと思う。
中学生が背負えることじゃない。
翠「迷惑、だよね…ッ」
これ以上考えているのはよくないと思い、リビングへいく。
キッチンにこえくん姿はなく、ソファーをみるとこえくんが寝ていた。
翠(こえくん泣いてる…)
きっと、れるちのお世話で疲れたんだ。
れるちのが大変なんだから、ゆさんが迷惑をかけるわけにはいかない。
時計は5時半頃をさしている。
もうすぐみんな起きだすから、朝ご飯を作ろう。
翠(ゆさんが少しでも役に立てれば、こえくんが楽になるのに…)
少しのため息をこぼす。
思考がネガティブな方にいってしまう。
病み期かもしれない。
大丈夫と心で唱える。
大丈夫の魔法。
使えば使うほど辛くなる。
わかってはいるが使わずにはいられない。
翠(ゆさん、ここにいていいのかな…)