テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#snjn
yukino
5,359
#吉田仁人
mo-
227
ゆゆ

415
ゆゆ

832
仁人side
これは一体、どういう状況…
勇斗くんが葵扇さんを抱きしめてる…?
2人とも仲直り出来たってことかな?
よかっ…
ズキッ
仁人「・・・痛い」
なんで…
勇斗「・・・あっ…」
バッ
勇斗くんはこちらに気づくと直ぐに
葵扇さんから離れた。
・・・勇斗くんは、あまり葵扇さんと
関わっているところを
俺に見せたくないみたいだ。
勇斗「仁人…」
「あのさ、俺」
仁人「・・・仲直り出来たんだ!」
「良かった!」
「俺…用事思い出したからさ、」
「か、帰るね」
勇斗「あ、おい!仁人!!」
「仁人!!!」
やっぱり、葵扇さんが好きなんじゃん…
俺に、あんなこと言ったくせに…
葵扇「・・・」
「結局、勇斗くんはどっちが好きなの?」
「私か、吉田さんか」
勇斗「・・・それは」
「ーーーーー」
葵扇「・・・そうなんだね」
「勇斗くんは、そう選ぶんだ…」
勇斗「ごめん、俺仁人探してくる」
自分以外誰も居なくなったフロア。
葵扇「そういうところが、好きなんだよ…」
彼女の細く弱い声は、無情にも夕陽の中に
吸い込まれていった。
勇斗side
勇斗「はぁ…はぁ…」
「仁人!!!どこだ!!」
どこにもいない…どこに行ったんだ…
勇斗「仁人ー!!」
「どこだっ…」
仁人「・・・」
ショッピングモールの広場に
1人で座っていた。
勇斗「じ、仁人…!!」
「探したんだぞ…!!」
仁人「・・・」
何も言わず、こっちを見つめているだけ。
勇斗「どうした?仁…」
仁人「なんで?」
勇斗「・・・え?」
仁人「なんで…葵扇ちゃんと
付き合ってるのに、俺を探しに来るの?」
勇斗「・・・いや、それは、
探すだろ…普通」
仁人「普通?」
「それが勇斗くんにとっての普通なの?」
「それっておかしくない?」
勇斗「・・・何が言いたいんだよ」
「俺はただ、走ってどっかに行ったから
仁人を探しに来ただけだろ」
「なんでそんな言い方されなきゃ…」
仁人「じゃあ俺じゃなくても、来たんだ」
勇斗「はぁ…?だからどういうことだよ」
仁人「・・・さっき!!
さっきさ、葵扇さんのこと、
抱きしめてたよね…」
「俺にはあんなこと言っといて、
やっぱりあの子が好きなんじゃんか…!!」
「俺が好きって、嘘なんじゃん…」
仁人は小さく泣き出した。
小さく肩をふるわす仁人は、
あの子を想像させた。
あの子も、大きい声で子供らしく泣く子
ではなかった。
でも、重ねて分かる、ホントの気持ち。
勇斗「・・・」
「好きだよ。俺は仁人が」
仁人「でも…!!」
ギュッ
勇斗「ごめんな」
「あれは最後の別れ
みたいなもんだったから」
「俺は、仁人も、葵扇も傷つけたよ」
「最低だ」
「でも、やっぱり俺は、」
少し前
葵扇「・・・」
「結局、勇斗くんはどっちが好きなの?」
「私か、吉田さんか」
勇斗「・・・それは」
「仁人だよ」
葵扇「・・・っ!」
勇斗「俺も、ちょっと前まで遊んでくれた
初恋の女の子だから好きなんだと思ってた」
「でも、それは違った」
「俺、仁人が男でも、女でも、」
「年上でも、年下でも、同級生でも」
「もし、小さい頃から出会ってなくとも…」
「きっと、吉田仁人を好きになってたよ」
葵扇「・・・そうなんだね」
「勇斗くんは、そう選ぶんだ…」
ゆっくりと目を開ける。
勇斗「お前が好きだよ」
仁人「・・・え…」
勇斗「あの子じゃない。仁人が好きなんだ」
仁人「俺が…?」
「ほんとに…?」
勇斗「うん。もちろん」
「俺、仁人には嘘つけねぇから…笑」
仁人「・・・早速嘘ついてるじゃん」
「前、葵扇さん
カメラなんて欲しがってなかったし…」
「この嘘つきめ…」
勇斗「あー…あれはさ…」
「・・・だって仁人と買い物行きたかった
けど理由がなかったんだよ」
仁人「・・・ぷっ…あははは笑」
「何それ…変なの笑」
「告白はするのに、
買い物には誘えないの…?」
勇斗「わ、笑うなよ!!」
「結構アレ本気で
緊張してたんだかんな!?」
仁人「はいはい笑」
「心のうちに留めておきますよっ」
勇斗「お前ぇ…」
「さっきまでどっちが好きなの…」
「とか言って泣いてたくせに!」
仁人「は!?泣いてないし」
勇斗「いや泣いてました〜」
「かんっぜんにギャン泣きでした〜」
仁人「ギャン泣きではないよ!?」
勇斗「あっ、泣いてたのは認めるんだ」
「へぇ〜(ニヤニヤ)」
仁人「あっ…」
「・・・もういい!!帰る帰る!!」
勇斗「あ〜怒った〜…」
「仁人」
仁人「(ムスッ)」
勇斗「じーんーとーってば」
仁人「(無視)」
勇斗「仁人」
仁人「あー…!もうなっ」
チュッ
仁人「ふぇ…」
至近距離。
甘い口付け。
広がる香り。
勇斗「機嫌、治った?」
仁人「う…ん」
勇斗「早く帰ろうぜー」
仁人「・・・」
「はぇ…」
「って、え…ええええ!!???!」
大絶叫が広がる秋の夕暮れ。
いつもより近かったせいか、
あの金木犀の香りがよく香ってきた…
気がした。
𝐞𝐧𝐝☕︎︎𓂃 𓅇
ここまでご覧頂き
ありがとうございましたm(_ _)m
金木犀の約束。
これにて終演です。
コメント
14件
わぁ🥲 仁ちゃんと結ばれたぁ🥲
良かった………とても良かったよ………泣
ほんとにいいお話ありがとうございます😭