全部嘘で満たして

「　全部嘘で満たして　」 yajp

🦖　…  アイドル　、愛重…？？

🍗　…  ？　、口悪　、愛重

ドルパロ　／　モブが出て来ます　／　R15有　／　メリバ

ご本人様には一切関係ありません。

＿＿＿＿＿＿

｢今日はこれで最後の曲。｣

みんな、聞いてくれるよね。

俺が発したその一言で会場は一気に盛り上がった。

よく耳をすまして聞いてみれば、｢大好き｣｢愛してる｣などの愛の言葉が飛んできているのが分かる。

よく目をすまして見てみれば、ファンの子が自分で作ったうちわに、｢ずっ推し｣｢じゃぱぱ｣などと書いてあるのが分かる。

俺は今一番人気のアイドルだ。

｢それでは聞いてください。｣

｢  〜〜〜〜  ♪♪｣

サウンドから音楽が流れて俺はそれにノって歌い始めた。たまに目が合ったファンの子に投げキッスしたりとかもした。

その後の動きを見る限り嬉しかったっぽい。

良かった。

俺は最後の歌を歌い終わって、

その後に軽くおしゃべりトークをしてから俺はライブを終わらした。

｢アンコール！アンコール！｣という声もあったが、俺はそれを無視した。

理由は教えない。

ライブは終わったとしても、まだ握手会が残っていたので汗を拭いたり、マネージャーさんにメイク直しをしてもらったりして、見た目を整えた。

握手会への会場に着くと既に100人以上のファンが列に並んでいた。スタッフさんが｢列抜かさないでください！｣と声を張ってくれていた。

有難いことだなって、思った。

（握手会最中）

｢じゃぱくんっ、会いに来たよ！！｣

俺が話しかけるより先に話しかけてきてくれたので、少しびっくりした。大体ファンの子は俺を見た時固まるのに。

｢私、ミク＠じゃぱぱ永遠推し、でじゃぱぱさんネットで紹介してる未来（ﾐﾗｲ）です！！｣

｢…あ〜！！｣

咄嗟に声が出た。

よく俺もティックトックとか見てたら出てくる子だ。俺のライブの一部分の切り抜きを投稿したりしてかなりバズっている子。

｢知ってるよ笑、いつも投稿ありがとね、未来ちゃん♪｣

｢え、認知してくださってるんですか…！？｣

嬉しいです〜〜、と半泣きで俺の手を握る彼女、俺はそんな彼女に

｢当たり前でしょ、未来ちゃんみたいに可愛くて、俺の事ずっと見てくれる子、認知するに決まってるじゃん。｣

と。

そして最後に追い打ちを掛けて俺はみんなにこういう、

｢大好きだよ。俺の生きる糧だ。｣

そういうとみんな顔を赤らめて逃げていく。

あと3秒くらい残ってるのに。

2、3時間で握手会は終わり、全体的な俺のライブはおわった。

俺はメイクも落として貰わず即家に帰宅して

エゴサした。

｜#じゃぱぱ

で調べると

🔥 #じゃぱぱライブ映像

🔥 #じゃぱぱ私の嫁

など、が出てくる。

今日でガチ恋勢が増えたかな、俺の。

がちゃ。

ドアが空いた音がしたので、ふっとドアの方を見ると赤メッシュの入った青年と目が合った。

この青年は___

俺の最愛の恋人、ゆあんくんだ。

｢ゆあんくん、！おかえりっ！｣

｢ん〜、疲れた、ただいま、じゃぱぱ｣

アイドルなのに恋人を作る、というのはかなりのご法度だ。ネットに広まったら炎上間違えなし。

｢今日ライブだったの？メイクしてるけど｣

｢あ、うん。笑｣

｢…ふーん、 ｣

すると、急に、ゆあんくんが俺の唇に噛み付くようなキスをした。

｢ん…っ、 ｣

ちゅる…ぬちゅ、くちゅ…。と頭に水音が響く。

｢っんん…ぁ…っ、…ゆ、ぁ…、くん…っ、？｣

俺が必死に出した声も無視して、ゆあんくんは俺にがっつく。

｢っは…｣

口と口が離れ、それには銀色の糸が繋がれていた。

｢…俺、可愛いじゃぱぱ見せるの普通にやなんだよね、メスブタ共に。｣

｢しかも、手とか繋いだんでしょ、やだ。｣

そう言ってゆあんくんは俺を抱き締めて、手を絡ませてくる。

｢だから、全部俺で除菌する｣

嬉しかった。

ゆあんくんにキスされたのもぎゅーされたのも、手を繋がれたのも、嫉妬されたのも。

ほんとうに。

｢あと、俺以外に大好きとか言わないでよ、 ｣

｢ティックトック見てたら流れて来てさ、｣

｢じゃぱぱが好きなのは俺だけじゃないの？ ｣

あーーー、ほんと、好きだなぁ。好き。その独占欲。重いの、いいなぁ。

俺は一息吸って、君の目を見つめてこういう。

「俺にはゆあんくんだけだよ。」

「ゆあんくんしかいらない。」

「ゆあんくんと一緒にいる時間しか好きじゃないよ。」

「…」

「じゃあ、なんで俺以外に好きっていうの。」

ちゅ。

俺はそっとゆあんくんに甘い口付けをした。

「そしたら、ゆあんくんが嫉妬してくれるじゃん。」

ぜーんぶそれだけのため。

あ、でもそれだけってのは嘘かもしれないな。

ファンの子裏切って恋人作って好きって嘘ついて、騙して、裏で恋人と色んな事してる背徳感、バレたら終わるって感じ がだーいすきだからかも。

俺のファンの子

これからも俺の背徳感を得る為の糧になってね。

そしてゆあんくん

もっと、俺に夢中になって俺を愛して、

俺を君が居なくちゃダメなようにしてね。

＿＿＿＿＿＿

はーー没過ぎる😭

見てくれてありがとうございました！！

👋