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勇斗side
ねえ
俺知ってるよ
俺が居ない時。
仁人がひとりでシてるの。
ビクンビクン身体震わせてさ、
きっと俺の名前呼んじゃって、
かわいい声もダダ漏れなんだろ?
でも、
俺がいるのにひとりでシちゃうなんてダメだね?
俺から誘っても、
“勇斗忙しいから”
って謎に気使って毎回 断るくせに。
ただ、俺もそろそろ限界。
staff:佐野さんオールアップでーす!
勇斗:お疲れ様です!!
ありがとうございました!
やっと長期のドラマの撮影が終わって、
明日からやっとオフになる。
ここの所暫く仁人とゆっくり出来る時間がなかったから、圧倒的仁人不足で。
仁人に早く会いたい。
俺は急いで荷物をまとめて家までタクシーで向かった。
自宅に着き、急いで玄関を開けると
目の前に今1番会いたかった人がそこにいた。
仁:わっ!!、、 びっくりした!!
勇:じんとー!え?!なに、オシャレして。
仁:いやいや、これから仕事よ。
レコメン。 帰り遅くなるから。
今日木曜日だったのをすっかり忘れてた。
ラジオの日は終わってから反省会もしているようで 夜中の3時、4時まで帰ってこない。
急に俺の頭を撫でる仁人。
仁:なーーに寂しそうな顔してんの。
佐野さん撮影今日までだったよね?
疲れてんだからゆっくり休みなね
勇:、、いや、明日からオフだし、仁人帰ってくるの待ってる。
俺の頭を撫でる手を掴み、抱きしめた。
いつもの仁人の匂いに脳が刺激され変な気持ちになる。
仁:、、、、おい。当たってんぞ変態。
勇:だーってぇー。しょうがないじゃん。
あー、仁人のこと抱き潰したい。
だから早く帰ってきて。
仁:、、、バカ言ってないで早く風呂入れ、汗臭いから。
勇:え?!まじ?!?!くさい?!?!
腕を離すと俺の身体をすり抜け、
いってきまーすと出ていく仁人
ボソッと聞こえるか聞こえないかの声で発した言葉を聞き逃す訳もなく、相変わらずツンデレな仁人の可愛さに頭を抱えた。
“仁:なるべく早く帰る”
仁人side
撮影期間中、勇斗から何度かシよって誘われてたけど、俺は断ってた。
俺が寝ている時、
勇斗が夜中に ひとり“涙”してたのを知ってたから。
毎日遅くに帰ってきては、
自分の中で思うように上手くいかないのか、
ずっと台本とにらめっこしていた。
時折、鼻を啜るような音が聞こえる時もあった。
M!LKメンバーの中でも1番メディアヘの露出が多い男。スケジュールもパンパンな中仕事をこなしていてしんどくないわけが無い。
そんな頑張ってる奴の負担になるわけにいかないと、 勇斗の撮影が終わるまではと、
我慢することにした。
ただ、俺も男で。
生理現象は抑えられず、
勇斗不足で耐えられない日は
勇斗のいない時ひとりで慰めることもあった。
久々に顔を合わせて話せて、 勇斗に触れて、
大事なラジオの配信中も頭は勇斗でいっぱいだった。
汗臭いなんて嘘で、勇斗の匂いで俺まで危ないところだった。
いつもならあっという間に感じるラジオも、
今日だけは長く感じるほどで、
ラジオ後の反省会も程々に切り上げ、
俺は急いで勇斗の待つ家へ帰った。
next..
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