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うっふ、類司最高ぉぉぉ!
(1)〜(3)を読んでから見ないと話がわからないと思います、ぜひ(1)から読んでください。
ツカサくん僕から少し離れたところにちょこんと座ったかと思えば、どうしてか下を向いてしまった。いくら憎き王族の人間でも、僕と同い年の男の子ということに変わりはない。流石に心配になって、「ツカサ王子…?」と、彼を呼ぼうとした、瞬間。
「…すっぱい顔!!」
ツカサくんが急にバッと顔を上げたと思ったら、口と目をキュッと閉じ、彼の放った言葉通りの顔をして僕の方を向いていた。突然すぎて、少し驚いたけれど、その行動が、僕を元気付けるためのものだと理解した瞬間、どうしようもなく嬉しくなった。
「こんなもんじゃないぞ!次はー、…からーい顔!!」
次は、次は、次は。
コロコロと表情を変えるツカサくんを見て、王族が憎いなんて気持ちは僕の心から消えていた。
「じゃあ最後は、とっておきの!笑った顔だ!!」
“にぱっ”
そんな擬音がぴったりな笑みを、ツカサくんは僕に向ける。彼の笑顔が、あまりにも眩しくて、綺麗で。僕は今までの絶望や嫌悪感、不安が一気に吹き飛んだように感じた。
「ふっ…ふふっ…あはははははは!!」
ドロドロとした感情が、全て笑い声となって口から溢れ落ちる。僕はお腹を抱えて笑った。そんな僕に気を良くしたのか、ツカサくんは満足げに、むふ〜っ、と胸を張った。そして、
「とてもいい笑顔だな!!」
高らかに、そう告げた。自分の笑顔を褒められたことなんてなかったから、なんだかくすぐったくて、でも、嬉しくて。ツカサくんは、先程よりも少しだけ、僕との距離を詰めて、続けた。
「……ところで、」
___お前、さっきなんで泣いてたんだ?
静かで、優しい声で尋ねられ、僕は困惑し、目を泳がす。別に言いたくないなら言わなくていいぞ、なんて。言葉はなくても、ツカサくんの瞳が僕にそう語りかけてくれているようだった。
沈んでいた僕を、笑わせてくれた、救ってくれた。ツカサくんは僕の恩人なんだ。僕は、今までのことを包み隠さず全て話した。
話し終わった途端、ツカサくんは僕に優しく抱きついてきた。ポンポンと僕の背中を、一定のリズムで叩く彼の手が心地良くて、本当に同い年なのかと、疑ってしまう。
「それは辛かったな…、王族であるオレが、無神経に話し掛けてすまなかった。
…でも今、こうしていても、抵抗したり、突き飛ばしたりしないということは、お前に少しでも信頼してもらえているということだよな…?なら、よかった。
…なぁ、オレから一つ提案があるんだが、」
___聞いてくれるか…?
ツカサくんは僕から離れて、とても真剣な顔で僕を見つめる。本当に表情が豊かだなぁ、と、心の中で感心しながら、僕は彼の提案に耳を傾けることにした。
書きたい所が多すぎて全然話進まないんですけど…?( ˙-˙ )
次は結構進むと思いたい…
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