9.愛を知らない俺は 君が愛おしい
どういうこと、えっ、今なんて……
山岡華:「嫌だね、でも理由だけなら聞いてやるよ」
桜志は少し間を空けて、覚悟を決めたような顔をして、話しはじめる。
桜志:「彰は俺の幼馴染で、親友だ。
でも俺はそれ以上に、彰に対して別の気持ちがある気がしてたんだ。
それが何かわからなくて、悩んで、なぜか怖かった。
だから恋人を作って、彰から離れようとした。
だけど、会えなくなればなるほど彰のことしか考えられなくなって、彰に恋人ができたと聞いてからは、世界から色が消えたみたいに、なにもわからなくなった。」
山岡華:「それで?なに?」
桜志:「俺は、彰が好きだ、愛している。
両親のこともあって、愛とか恋とか俺には理解できなかった。
だから、彰への気持ちに目をつぶってしまったんだ。
こんな弱い、意気地なしな俺を許してくれっ、、
俺の隣でもう一度笑っていてくれないか、彰…」
言葉が出る前に桜志を抱きしめていた。
「僕も桜志が好きっ……!」
二人とも泣きながら強く強くお互いの身体にしがみついた。
山岡華:「あーあ、オレは用済みか…」
小山:「俺も入るすきねぇよ!」
山岡華:「なんで君が居るの?泣いてるし笑
せっかくだ、失恋パーティでもし よう
君の奢りで」
小山:「そこは割り勘だろっ!」
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