岩本は、まだ薬で熱が下がっただけで、激しく動けばまた熱が出ると思っている。渡辺を抱きしめ、キスをしたら、嫌がられた。
明日も練習がある。今無理をするとまた踊れない。
渡辺ー照は寝ろ。
岩本ーお前は?もう日付が変わっているんだぞ?
渡辺ー眠くないもん。
岩本ー翔太〜。
渡辺ー照は、俺が弱く見えるんだろ?寝ろよ。
岩本ーお前だけ残して寝れるか。
渡辺ーじゃあ・・
岩本は渡辺を見る。
渡辺は、笑いながら唇を舐める。
天井を見上げ、ため息をつき、渡辺に覆い被さる。
首に両手を絡ませ引き寄せキスをする渡辺。
ふふふと小さく笑っている。
岩本ー翔太だけ、してやる。
渡辺ーやだよ、ちゃんとして。
岩本ー熱上がるって。
渡辺ー薬飲んで寝たら大丈夫だって。
岩本ー今まで、熱が上がった記憶しかないけど?
渡辺ーちゃんと踊れてただろ?
岩本ー熱が出たら甘えてくるんだから。
渡辺の白い肌に痕をつけないよう気をつけながら、優しくキスしている。
熱のせいで敏感になっているので、甘い声がすぐ聞こえてくる。
渡辺ーはぁ・・気持ち・・いい。
岩本は渡辺の胸をキツく噛む。
渡辺の物が、勢いよく勃ち上がる。
熱が出たらいつものことなので、テーブルの上にはジェルが置いてある。
岩本ー指挿れるぞ?
渡辺ー早く・・ひかる・・。
確実に熱は上がっているだろう。
指を挿れたところが熱を持つ。
岩本は自身にゴムを付け、ジェルを塗り渡辺に当てがい、ゆっくり腰を進めていく。
渡辺ーひかる・・もっと・・はやくほしい・・。
奥へ奥へ身体を挿れていく。
渡辺ーあぁ・・はぁ・・いい。
岩本ー大丈夫か?
渡辺ーもっと・・ついて・・。
岩本にしがみつく。
抱き上げて、深く繋がる。
渡辺は自ら腰を振り、いいところに当たるよう動いている。
渡辺ーひかる、たまんない・・もっと・・きて・・。
艶っぽい渡辺の声。
足を岩本の身体に巻き付け、後ろ手をつき、腰を振る。
岩本は堪らず、渡辺の腰を持ち突き上げる。
渡辺ーもっと・・いい・・ひかる・・いい・・。
岩本ー翔太!
意識を飛ばした渡辺。
ゆっくり身体を引き離れた岩本。
渡辺を抱えてベッドに運び、後始末をする。
渡辺の熱を計る。
岩本ー37.2か、アイスノンいるな。冷えピタもいるな。服も着せないと。
岩本のスウェットを着せて、熱を下げて、渡辺はこのまま朝まで起きないだろうから、シーツをかける。
岩本ー熱が出るたび、いつもなんだから。
そう言いながらも優しく頭を撫でている。
もうかなりの時間。
岩本は早々に寝ることにした。