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「……荷物は、これで大丈夫かな……」
――翌朝。
自室で旅支度を整えていたわたしは、シャルロットが用意してくれたごく小さな手提げカバンに必需品を入れて、その蓋をしめてから、よし、と息をはいた。
今日は、初めてセラフィナの王宮を出て旅に出る出発の日なのだ。
というのも、昨日、レインにはラザラスまで一緒に行くのは駄目だと言われたけれど、そのあと、サフィヤのお父さまが領主を務めるシルベストル伯爵領までは自国の領土だから同行してもいい、というナレシュのお許しが出て、レインとサフィヤと一緒に馬で伯爵領まで旅をすることになったのだ。
いずれは聖女神セーラ修道院を目指して、大陸の北西部にラウィーニアの町まで旅をしなければならないため、その予行練習も兼ねているらしい。
「セラフィナの王宮から出るのって初めてだから、すっごく楽しみ!」
王宮の外にはどんな町や村があって、どんな人びとが暮らしてい*****************************
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