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11話 私のせいだ
「媚薬、?え、何かの間違い…」
「本当のことだよ!私は幸が欲しいの!ずっと欲しかったの♡」
私を強く抱きしめた。
(痛い…!)
「保健室に先生が居ないのもー全部私♡」
私と二人きりになりたいがためにここまでするとは。
「幸、そのリップ塗るまで周りも自分も見えてなかったみたいだから私もう我慢の限界で…早く自分のモノにしたいのにーって」
「待って、私るなでも同性は好きになれない…!」
私に恋愛をする資格はないけれど、今まで見てきた少女漫画の影響か、男の子との恋愛を望むようになった。だから、女の子とはそういう関係にはなれないと思う。
「もうそんな時代は終わったの!ねぇもっかいキスしよ?」
私の唇にるなが自分の唇を近づけて今にも触れそうだった。
「……!!駄目!!!」
保健室を飛び出し、まだ1時間目も始まっていない状態で無断早退した。
「可愛くて嫉妬してもずっと心では友達なんだと思ってたのに…」
私の、せいだ。
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