【あるま視点】
影。「あのバカなにしてんの?!」
あるま「バカ呼ばわりw」
影。「いーや、手付かずに跳び箱飛ぶのはさすがにバカ」
あるま「あ、ペース落とした」
影。「おせぇよw」
第2競技、障害物競走。身軽さが微塵も感じられないプテさんと身軽すぎてかげまるにバカ呼ばわりさせる奏の番が終わり、次は奏からいずにバトンが渡る。
はたさこはアンカーだからまだ。現状奏が早すぎて2Bぶっちぎってんだけど、この後はたさこなら追い上げてくれるから大丈夫でしょ。
影。「いずさん運動神経いいよな〜」
あるま「約数名のせいで霞んでるけど」
かげまるの方を若干睨みながらそう言えば、最初は普通に賛同したかげまるが、僕の方をバッとみてくる。
影。「俺もかw」
あるま「もちろん」
影。「へへ、よせやい」
あるま「別に褒めてないんだけど」
いや、いず普通に速いな。でも追いつけそう。はたさこの番に回れば追い越せるな。
なんだかんだ言いながら見ていたらもうはたさこの番がこようとしていた。
そんなはたさこはバトンを受け取った瞬間からトップスピードだった。あれも普通の人間にはできないような気がするけど、奏よりはマシか。あれは酷かった。
当たり前のようにトップの2Aを追い越して、一位でゴール。後ろの方は3Aの瀬戸がぐんぐん追い越して行って三位に漕ぎ着けていた。ねろちゃんもバカ速かった。やっぱ動物組か……。
影。「瀬戸とかいう体育祭においてのチートキャラなんとかしてくれ」
あるま「ガチで終わってる。玉入れといい障害物リレーといいチートすぎる。」
はた「一位とったー!」
あるま「さすがだはたさこよくやった!」
影。「よく2A抜いた!」
はた「奏といずさん早すぎて勝てるかわかんなかったけどなんとか一位とれた!」
影。「あのバカは後で説教」
はた「バカw」
得意げに帰ってくるはたさこを満面の笑みで迎えてやる。次の種目は綱引き。学年対抗の後勝った方と負けた方で総当たり。プテさんたちのクラスには勝てなさそう。奏が言ってたけど、プテポンは物理的な力においては最強らしいから。奏とかげまるも強いらしいから一年の部だったら僕らが勝つでしょ。
なんか奏たちの強さヒエラルキーむずいんだよな。純粋な力の強さだけじゃないから。なんか、魔力とか?
影。「あるま、入場」
あるま「あ、はいはい」
はた「影日いるから勝てるでしょ」
影。「流石に負けたくない。」
あるま「でも勝ったあとがキツすぎない?2年はプテさんたちでしょ、勝つの」
影。「確かに。あの二人やばいからな」
はた「ふじみやは強いの?」
影。「ふじみやは強いけど俺のが強い」
あるま「まじか」
そんな雑談をしながら、全学年全クラスが入場して綱を持つ。開始の笛の合図と共に一気に綱を引き合い始めた。