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新しいお家に引っ越してきたらたくさんの霊が居る場所でした。

何故引っ越しをしたのか?は、父親の仕事で使う予定で購入した土地が保養施設にする予定が狂い余ってしまったからという理由でした。

まさかの税金対策で家を建ててしまえという…

そして住んでみたら、落ち武者や落ち騎馬や自殺者等の霊と動物の霊や霊道までありました。

そりゃあぁ地場の影響凄すぎでしょってなりました。

ましてかなりの山の中で狩猟区域でもあるのでたまに迷子犬が来るくらいの場所でもありました。

謎に5月になると微熱が出て動けなくなり1週間くらい学校にも行けなくなりました。

毎日金縛りに合うし、 地味に辛すぎたなぁ…

その頃にタロットカードにはまりやり始めましたが、何も知らないで初めたのでタロットカードが何時からか遊び始めて同じカードが出てしまい占いにならなくなりました。

学校でも少しやったりしましたが、結構当たるからと順番待ちとかあり今思えばタロットカードも疲れてしまったのでしょうね。

この頃になると視える事が普通になり嫌な霊が居ると寒気がしてあっちに行けと心の中で言ってましたね。

高校に入った年の私の誕生日に部活が終わりお家に着いて座った瞬間に電話が鳴りました。

物凄く嫌な予感が過ぎりました…

祖母が電話を取り話していると目から涙が止まらなくなりました。

自分でも何でか判らなかったのですが…

私の父親より大好きなおじさんが亡くなった知らせの電話だったのです。

おじさんは実の娘より私を可愛がってくれました。

ずっと体調が悪く消防士の仕事に行けない事への劣等感を抱えて苦しんでいたのを見てきました。

おばさんは私の事を娘以上に可愛がる為に、私とあまり会わないで欲しいと懇願していました。

それがさらにおじさんを追い詰めて居たらしく私に電話して来ては『 そっちに行きたい、私に逢いたい』と連絡をくれていました。

亡くなる半年前くらいにやっと私の家に来れて毎日幸せそうに過ごして居ましたが…

数日後くらいからおばさんから電話が入り始めました。

最初は数回から始まり最後は1時間置きに帰って来てとひたすら懇願する電話でした。

私もそれを見ていて、おばさんは本当におじさんが好きなんだろうけど…

おじさんはもう嫌すぎるんだろうなと悟りました。

大の大人が泣きながら帰りたくないと小さくなり毎日泣いていました。

私は頭にきて電話線を抜いてやりました。

おじさんは嬉しそうに笑ってましたが…

まさかの電報まで使い帰って来いと来ました。

さすがにそれを聞いたうちの父親も一旦帰れと言い出しました。

おじさんも泣きながら観念して帰りました…

私は涙が止まらず、なんであの時におじさんを家に返したのだろう?って後悔が波打ち胸が苦しくなりました…

一晩中泣き続けていたら…

私のベッドの傍がホワッと暖かくなりました。

横になり泣いている私の頭を優しくゆっくりと誰かが撫でてくれました。

おじさんが最後のお別れに来てくれたのです。

おじさんは私に『そんなに泣かなくて良いから、むしろあそこから抜け出せて良かった』って笑いました。

やっと自由になれてここに来れて幸せだと…

だから泣かなくて良いから早く寝なさいってまた頭を撫でてくれました。

それから49日過ぎても家の中をおじさんが普通に生活していて可笑しくて面白かったのですが…

葬儀もめちゃくちゃで大騒ぎでした。

何故か喪主を婿でもないのにおばさんのお兄さんが取り仕切り、葬儀代の請求書だけうちに請求をされました。

消防士だったおじさんはとても慕われていたらしく、何年も復帰できなかったのに参列者は数百人の名前がありました。

手土産の数も足りなくなり何度も追加したくらいです。

葬儀中に1番泣いているのが私でした。

火葬場に行く際に、祖父と祖母の車に私が同行しました。

祖父が何故か道を間違えて少し到着が遅れたのですが、その際におばさんが多大な迷惑を掛けて大騒ぎをして泣き叫んだので入れてしまいましたと…

本当に何処まで?と怒りがこみ上げました。

両親に別れの挨拶もさせないで入れてしまうとか聞いたこともありませんでした…

祖父と祖母もがっくりと肩を落として別室まで用意してあるという言葉すら信じられないと怒るより拒否に近い状況でした。

まぁあんな奥さんだから逃げるんだよって高校生にして悟りました…

幸せそうに庭をウロウロしてるおじさんを見ながら生きててくれたら良かったのにと…

生きている姿で見たかった…

夜空を見上げる幽霊のおじさんを部屋の中の窓から見て思って居ました。

どんなに相手が好きでもやってはいけないこと、相手の気持ちを考慮しないといけないこと、追い詰めるほど連絡をしてはいけないことを学びました。

あんな想いをするのもあんな気持ちになるのも2度と懲り懲りだと思いました。

女性が怖いと思ったのもおばさんから教わりました。

それから大人になり数十年ぶりにおじさんのお墓でバッタリとおばさんと再従兄弟に遭った際に言われた言葉が『おじさんが私には夢でも会いに来てくれないの、何とかならない?貴女のところには来てる?』って聞かれて驚愕したのはまたの機会に…

私と天使のおじさんが出会うまで 〜エピローグが既に長い件〜

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