「Blue Noob、何見てんの?」
「ウェディングドレス…綺麗で可愛いんだよ」
「ウェディングドレス?」
「うん、結婚式でお嫁さんが着るやつ」
「ふーん」
チラシをめくると、何枚かウェディングドレスを着た女性の写真が出てくる。
たしかに綺麗に装飾された飾りのドレスだ、見てて楽しい。
「いいな、ウェディングドレス…」
「Blue Noobウェディングドレス好きなの?」
「うん、…着てみたい」
Blue Noobはキラキラとした瞳でチラシを眺める
「Red Noob」
「?」
「ちょっと付き合って」
「何に?」
「結婚式ごっこ…かな」
「結婚式ごっこ?!」
Blue Noobは毛布を引っ張り出して、オレの頭に軽く被せる。
「こういうのべールって言うんだよ」
「べーる、?」
「お嫁さんが頭につけるレースみたいなやつ…」
「オレお嫁さんじゃないんだけど…バカにしてるのか?」
「わっ…ごめんなさい…」
Blue Noobは謝るけれど、少ししたらすぐ笑顔になってオレの手を握った。
「病める時も健やかなる時も、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?」
どこかで聞いたことのあるフレーズ。
これに対する返答はオレも知っていた。
「…誓います」
Blue Noobはぱぁっと笑顔になって続けて「誓います」と呟いた。
「それでは誓いのキスを___」
「ま、待て待て!!!キスはさすがに!!」
「そっか…だよね…」
残念そうに眉を下げている彼女に俺は仕方なくハグをした。
ベール代わりの毛布が2人を包み込んで、お互いの体温が伝わる。
「へへ…大好き」
「…オレも好き」
お互いの顔は見えないけれど、何となくわかる。
(きっと笑顔なんだろうな)
暖かな家の中でどこからか鐘の音が聞こえた気がした。
コメント
2件
私が誓いのキスのやつ言いたいです!!!!!!!!!! キスシーン目の前で見ちゃうもん♡♡♡♡♡♡♡♡