テラーノベル
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久しぶりのストーリーです。
ヤンキー☕×ヤンキー🥞。
もしかしたら続きもあるかもしれません。
☕はゲイ。🥞は最初はのんけですが、☕限定で男も好きになっていきます。
更新頻度はだいぶ下がるとおもいますがみていってくれるととても嬉しいです。
「あ”ー、クッソ、負けた、」「東雲お前やっぱババ抜き弱いよなあ!!」
「分かる。いっつも猫被る上手いくせにこういうのは弱いんだよな。彰人って」
昼休み。馬鹿共4人で集まって罰ゲーム付きのババ抜きをしていた。罰ゲームの内容は1位が最下位に何かを命令。という簡単なものだ。そして、オレは最下位になってしまった。
「さっさと命令しろよ」
「あー、なんだろ、こいつにやらせて面白いのはなぁ〜、」
「青柳関連なら面白そうじゃね!?青柳と東雲って会話した事見た事ねーし!」
青柳冬弥。彼は確か隣のクラスだっただろうか。彼は誰とも話さず人といる所を見た事がない。いや、居るには居る。なんならこいつらは話したことがあって、面白いやつだと言う。
だけどあいつは何故か異様にオレを避けて居る。オレと目が合うとあいつは睨むし、その理由を聞こうと近付けば早足で逃げられる。
こいつらの話を聞く限り陰キャではなさそうだ。恐らく陽キャ、と言うより一人が好きなヤンキーという言葉が似合うだろうか。
そんなやつ関連の命令、全く思いつかねぇ。つか、こんなクソみたいな奴らの罰ゲームに巻き込まれる青柳に同情する。
「んじゃ、東雲の罰ゲームは青柳に告白な!」
「はぁ、!?」
「おっ、いーじゃーん!定番!!」
「いや、青柳あいつ男!!」
「男だからこそだろ!あいつ遊ぶって言っても無口だしどーせあの面だったら彼女いんだろ!行けって!!」
「クソすぎだろお前ら、」
青柳に告白、あんだけ避けられてんのに告白とか辛すぎだろ、しかも相手男って、せめて女子なら乗り気だったかもしれない。別に、付き合いたいとかの下心どうこうではなく、シンプル女子だったらある程度話したことがあるからだ。男子はからかわれるし、なら女子の方がいいだろう。なのに男子の中でも青柳は話したことがない。ただの地獄の空気になる気がするが、アイツらに促されてまだ休み時間があった為隣教室へ顔を出す、軽く見ているが青柳の姿がなく近くの女子に声をかけた。
「あ、東雲君、!どうしたの?何か用があったの?」
「あー、用っつーか、青柳って今いるか?」
「青柳くんは…えーっと、今図書だと思うよ!」
「図書…アイツ図書委員だったのか」
「うん、何か青柳くんに用があったの?」
「あー、そうだな、用あるからアイツに放課後屋上来いって伝えてくんね?」
「屋上…分かった!伝えとくね!」
「ん、サンキュ」
そう言ってオレは教室を後にした。まぁもちろん残りの時間の授業を真面目に受けるわけなく寝て過ごした。あっという間に放課後になるとオレは彼奴がちゃんと来る確証もないのにまぁ、約束(罰ゲーム)を実行する為に鞄を持って屋上へ移動した。
するともう既に彼奴は居たらしい。何も言うことはなく、じっとオレを見つめるだけだった。
相変わらず表情を変えない彼奴に少し呆れつつもオレは口を開く。
「…来てくれてサンキュ」
「嗚呼、」
「その…折角で悪いんだけど伝えたいことがあって、」
「……何だ?」
今になって余計に緊張してきた。あの馬鹿どもには本当に帰ってもらっててよかったかもしれない。
「その……、オレ御前のことがす…好きでさ、すげぇ急だけど付き合ってくんねーかなー!って、」
「まぁ、こんなこと急に言われたら困るよな!?聞かなかったことにしていーから!!」
そう言って逃げるように屋上の扉に手をかけると青柳がピタリと密着してきた。マジで意味わかんねぇ、本当になんでだ?そして青柳はオレの耳元で囁いた。
「俺も好きだ」
意味わかんねぇ、アイツらが事前に教えてたか?けどそれにしては意味がわからないところが多すぎる。青柳はさっきとは違って少し笑顔を浮かべているし、声にもしっかりと感情が乗っている。
「俺も好きだ。ずっと、ずっと前から、好きすぎるあまりどう接してはいいのか分からず、冷たい態度を取っていたのにまさか告白だとは、これから一緒に頑張ろう、友人をすっ飛ばしての恋人という関係だが、よろしく頼む」
そう言いながら青柳はオレの手を恋人繋ぎにした。まさか、まさかのまさかだ。罰ゲームでの告白だというのに付き合えてしまった。今すぐにでも罰ゲームだと伝えたいが、青柳は今まで見たことがない笑顔でオレを見ている。こんな幸せそうな青柳に言い出せる訳もなくオレは連絡先を交換して、また明日、と流石に一人で帰った。
「アイツらになんて言うかだな、」
家に帰り寝る準備をしたあとベットでスマホを見ていると通知が来た。その通知の相手は青柳でメッセージの内容は『明日デートに行こう。』との事だった。明日、そうか、明日はそういえば土曜日だった。流石に付き合ってしまった手前断ることも出来ず、『何処に行く?』だなんて返した。改めて考えて、初めてのデートが男だなんて、思いもしなかった。
『俺が気に入っているカフェなんだが、ソコの珈琲が美味しいんだ』
『珈琲好きなのか?』
『そうだな、大好きだ』
『そーか』
『東雲は何が好きなんだ?』
さっさと会話を終わらせてぇのに全く諦めねぇ、色んな意味ですげぇな、こいつ。
『男だからちょっと恥ずいけど、基本甘い物。特にはパンケーキとかその辺』
『そうか、俺は甘い物は苦手だから食べたことは無いが、その店はパンケーキも美味しいと有名らしい』
なら結構楽しみかも。なんて思ったけど、兎に角オレは眠りについた。
日が昇ると自然とオレは習慣で目が覚めた。日が昇ると言ってもまだ外は暗い。オレは一時間ほどランニングし終わるとすっかり太陽は登ったらしい。明るくなっていた。待ち合わせ場所の確認のメッセージを送ろうとスマホに目を向けると既にマップが送られていた。駅前集合らしい。
オレはそのままシャワーを浴びてまぁ、一応デートだからと少しカッコつけた服にすると約束の場所、駅前へと向かった。
そこには思いもしないようなイケメンがいた。元々あいつは顔はいいと思っていたし、実際学校でもミステリアス?な性格も相まって人気があった。実際告白して振られたという話を色んな女から聞いた。
彼奴の周りには女が群がっているも彼奴は気にしていないのか小説に目を向けている。本当に彼奴はゲイかなんかなのか??確かに今は付き合ってるけど、だとしても男ならあんな女に囲まれたら少しくらい思うことはあるだろ。
周りの女はモデルか何かなのか、と騒いでいる。あまりのモテっぷりに少し引き気味に見詰めていると青柳は気付いたのかオレに視線を向けてコチラへ歩き出した。
「…!東雲来てたのか」
「おう、御前やっぱモテんだな、?」
「嫉妬したのか?」
「んなわけあるかよ!!」
青柳は表情一つ変えずに嫉妬したのか、なんて聞いてきた。んなわけない、オレは好きじゃねぇんだから。今はこいつに付き合ってあげてるだけ、
「さっさと行くぞ」
「ああ、」
オレらはカフェにつくと窓側の席に座った。
「俺は珈琲とこのクッキーにするが、東雲はどうする?」
「んー、じゃあこれで、」
オレが指さしたのは限定物、と書かれたパンケーキだ。オレの中では限定品にハズレは基本ないと思ってる、某ガ〇ガリ君のナポリタン味みたいなヤバいやつじゃなきゃ限定品はハズレねぇだろ、うん。
「コチラ、ご注文の品です。ごゆっくりどうぞ〜」
とても愛想のいい店員が持ってきたのはそれはもう、ふわっふわで、フルーツでとても鮮やかな飾り付けをされた美味しそうなパンケーキだった。
「…本当に好きなんだな」
「え?」
「顔に出ている」
「うっせ、」
マジかよ、最悪。そんなつもり無かったのに、兎に角オレは最低限しか会話せず、パンケーキを頬張った。本当に美味しい。美味しいものは、まぁ、共有したくなるだろ?だからオレは青柳の目の前にクリームのついてない部分をすくった一口サイズのパンケーキの欠片を運んだ。ま、要するにあーんってこと。恋人ならこんくらいはしてやらねぇと青柳が可哀想だしな。
「ほら、あーん」
「…だが俺は甘い物が苦手だ」
「恋人っぽいことしようぜ」
「分かった、」
青柳はそのままぱくりと食べた。少し眉を寄せた後珈琲をすぐに飲んだ。やっぱり甘かったんだろう。
「甘かったか?」
「ああ、甘いな…、」
「んは、御前そんな顔すんだ。いっつも何考えてるかわかんねぇから、少し意外」
「そうか、東雲はよくこんなものが食べれるな、」
「逆にオレは珈琲を砂糖も入れずに飲める青柳が分かんねぇよ」
何となく、好きじゃねぇ、好きじゃねぇけど青柳の知らないところを知れてよかった。
青柳のことを好きな女子に流す情報っつーか、人助けみてぇな感じ。断じて、好きではねぇ。
こんな、ゲイのことが好きなんて有り得ねぇから、絶対。
「この後はどうしようか」
「あー、ま、解散でいんじゃね?」
「…もう帰ってしまうのか?」
オレが黙々とパンケーキを食べ進めていると急に青柳が聞いてきた。オレは帰りたくて仕方がねぇから、ふんわりとその気持ちを伝えるとしょげた。分かりにくいっつったけど前言撤回。めちゃくちゃ分かりやすい。確かに表情は何一つ変えてねぇけど、分かりやすく落ち込んだのが分かる。流石にこれは肯定しにくい。
「うそうそ、お前はどっか行きてぇとこあんの?」
「俺の家に来ないか?」
無表情で言うことじゃねぇ。それに初デートで言うことか??コイツ、まじで童貞丸出しすぎ、
「それ、初デートで言うことじゃねぇだろ」
「待ちきれないんだ。東雲と、いや、好きな人と一緒にいて我慢が出来ない」
「はあ、しゃあねぇな、」
オレは出来るだけ素早くパンケーキを食べて2人で店を出た。スゲェ青柳が払わせてくれ。と言うからその言葉に甘えさせてもらった。きっとかっこいいところを見せたかったんだろう。高校生のオレに取ってはまぁ正直、一つ一つの事が財布にダメージがでかいオレにとっては奢って貰えるのは助かる。
青柳の家は思ったより大きかった。確かに何処か品のある立ち振る舞いだったが、まさかいいとこの息子とは、あの顔面でこの経済力がバックにあるとか、人生勝ち組だろ。表情さえどうにかすればな。
オレはそのまま自室に連れてって貰った。青柳の部屋にはピアノと机、ベットとか、殆ど最低限しか置いてないように見えた。その中にあるピアノは兎に角異質と言うか、違和感というか、そんな感じだった。
そして今はオレは青柳のベットに座り、青柳は飲み物を取りに行っている。
「すげぇ良いベット、スゲェ寝心地いいんだろうな、」
「ああ、とても寝心地はいいぞ」
「うっわ!ちょ、ビビった、」
「それはすまない、珈琲、だが一応砂糖を多めに持ってきた。好きに使ってくれ」
「うわ、それすげぇ助かる、サンキュ、」
そう言ってオレは砂糖を何個か入れて混ぜて飲んだ。まあ、オレ的にはまだ少し苦いが許容範囲だ。付き合ってる奴らが部屋で2人、何かは起こるんだろう。だが、オレはあいつのことが、好き、じゃない。
オレは飲んでいた珈琲をふう、と一息ついてテーブルの上に置いた。そして視線を感じた為ソチラを見ると案の定青柳がコチラを見ていた。
「んだよ、」
「美しいなと」
青柳はそう淡々と伝えながらオレの頬にとても細くて、長くて、白い綺麗な手の平をあてた。少しヒンヤリとしていて気持ちが良い。
「ッ、よくそんな恥ずいこと言えるな、」
「東雲になら言えるんだ、ずっと、思っていることだからな」
ぶわっ、とオレの顔が熱くなった気がした。だからなのだろうか、余計青柳の少し冷たい手の平が気持ちい。
青柳の顔が近付いてくる。近い、近い、本当に近い。コイツ、まつ毛投げぇし、眉毛もちゃんと整えられてる。本当に綺麗な顔してると思う。なんで、こんな奴と、こんな奴が、男と、なんでハジメテを、けど、コイツなら、青柳ならいいかなって、もう少し、もうどちらかが少しでも動いたらキスをしてしまう。と思いオレが目を閉じた瞬間。電話の音が鳴った。くっそ、惜しい。惜しい、?いや、そんなわけない。良かった。良かったなんだ。ハジメテは、好きな人とが普通だろう。オレは、青柳の事が好きじゃねぇ…し、
「すまない、母さんだ、少し席を外す」
そう言いながら青柳は申し訳なさそうに部屋を出た。そういえばあいつ両親今は、いねぇって言ってたっけ。帰ってきたりすんのかな、そしたらオレ帰ることに、はあ、ほんとだめかも、こんなとこにいるとあいつのことが、好きになっちまいそうで困る。だって、さっき、オレ、アイツならって…、はは、オレもホントはゲイだったりすんのかな、
だいぶ途中ですが、これで〆、
♡、コメントよろしくお願いします。
コメント
2件
めちゃくちゃ好きです😭💕💕