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俺の仕事は、kz様の食事を取りに行き部屋まで運ぶこと。それと、身の回りの世話。
kz様はよく本を読んでは積み重ねてまた別のを読んでしまう。
放っておくとなだれ込んで広い部屋が一面本だらけになる。それを防ぐために、朝食前、夕食前に片付ける。そうしたほうが効率がいいからだ。
hr〘アナタッテ無愛想ヨネ〙
syu「?」
hr〘イツモ無言デ仕事シテルジャナイ〙
syu「…」
si〘別にsyuは無愛想ってわけじゃないよ?〙
si〘俺がそう設定しなかっただけだから〙
hr〘エ?ソウダッタンダ〙
ヒルさんはよく俺に話しかけてくる。セイさんは…皆さんの仲介役をしているのかな?ヤミさんはラートさんと一緒にkz様のことを見守っていてくれる。リーフさんとファイさんは俺にどこになにがあるのかを教えてくれた。
ヤミさんとラートさんとセイさんは上位精霊というらしい。他にもまだいると聞いたけれど、今は精霊界に帰っているみたい。
rt〘syu、kzのご飯取りに行こう〙
syu(コクッ
俺はkz様の部屋から一人ではでれないけど、ラートさんかヤミさんが一緒にいたら出れる。聞くところによると、外からの侵入者を拒むために結界を張っているらしい。
別に俺にとっては不便でもない。kz様の役にたてるなら何でもする。それだけだからだ。
syu(カチャカチャ(運
rt〘…syu〙
syu「…?」
rt〘kzね…ときどき小さい子供のように泣いている時があるんだ〙
rt〘その時は寄り添ってくれる?〙
syu(コクンッ(頷
rt〘寄り添うって言っても、話しを聞くだけでいいよ?あとは…ぎゅーってするとかかな?〙
syu(頷
_______________________
kz「ッは…はぁッ…ッ」
定期的に人の声が異常に聞こえてくる。聞きたくもない心の声が勝手に聞こえてくるから気持ち悪い。時折、俺についても聞こえてくる。
「kz様はいつまで引きこもっておられるのでしょう」
「一国の王子というお方が…」
「それに比べてfu様は……」
「________________」
kz「ッッ…グスッ…はッ…はぁッ…」
いつもみんな俺とあいつを比べてくる。その感情、本音、全部が気持ち悪い。父上と母上は心配しているらしいけどあいつが来た瞬間その心配すらなくなっていく。
俺には興味が無いらしい。
syu(カタッ(置
kz「あッ…しゅッ…と」(泣
syuが戻ってきたと思ったら、俺の隣に座って見つめてきた。 そのまっすぐなアメジスト色の瞳につい本音を打ち明けてしまった。
kz「ッ俺…頑張ッ…て…るのにグスッ」
kz「みッ…んなッfuと…比べてッ」(泣
思っていることを全部話したら、syuが抱きついてきた。それが暖かくて…俺は子供みたいに泣きじゃくってしまった。
______________________
戻ると主人が泣いていた。ラートさんに言われたとおりにし、泣き終わるまで背中を撫で続けた。気づいたらkz様は俺の腕の中で眠ってしまった。体力が少ないのだろうか…
ym〘syu、kzをベットに運んであげて〙
ヤミさんに言われ、kz様をベットに運ぶ。そのとき、kz様は結構なほど軽いことに気づいた。なぜここまで軽いのだろう…
ベットにそっと置き、布団をかけ、見守った。
syu「…」
おそらくkz様はまだ幼いのだろう。
本当の姿はさきほどの泣きじゃくる子供のような少年なのだろうか…いつも、大人らしく振る舞っている…
俺はとりあえず、音を立てないように素早く部屋を片付けた。
精霊達には〘音タテナイデ素早ク出来ルッテドウイウコト…〙と少し引かれた。
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それから数年、kz様の従者として様々なことをした。
いまだに分からないのが、部屋の入り口だ。毎日場所が変わるのでラートさんかヤミさんがいないと分からなくなってしまう。ちゃんとした入り口はあると思うのだが、kz様はそれを消している。少し不便だが、どうってことはなかった。
kz「…syu」
kz「syuの部屋、作ったんだ。ついてきて」
そういわれついていく。目の前は壁なのだがkz様はそのまま入っていった。俺も中に入り階段を下っていくと、目の前にはさまざまなものが浮き、整理整頓が行き届いている部屋があった。
kz「ちょっと狭いけど…どう?」
狭いと言っているけれど、俺には十分過ぎる広さだ。kz様を見ると、照れているようなぎこちない顔をしていた。
kz「…嫌だった?」
syu(ペコッ
十分ですありがとうございます。
そう心の中で思っていたらkz様に伝わったらしく嬉しそうにしていた。
数日後、いつもと同じように部屋を掃除し、kz様にお茶を淹れていたとき、一匹の紺色の猫が来た。
『ナーオ』
kz「…ん?あぁ…おかえり」
kz「どうしたの?」
『ニャ~』
kz「へぇ…あいつが…」
定期的に紺猫を出して城の変化を集めているけど今日はあいつが奴隷を買ったと聞いた。しかも、その奴隷に部屋をあげたみたい。
rh〘ネ〜ネ〜!ドウスルノ?〙
fi〘マタ遊ブ?〙
kz「うーん…もうちょっと様子見よっかな?」
fi〘ナンデ〜、ツマンナ〜イ〙
kz「あいつが大切にするかどうかだもん」
大切なものだけを壊すって決めたからね。たくさん苦しんでもらわないと。
rh〘大切ニシテタラ?〙
kz「そりゃ、壊すよ」
〘ワァ〜✨オモシロソウ!!〙
〘ドウヤッテ壊ソッカナ✨〙
kz「うん(笑)壊すときは君たちも手伝ってね?」
syu「…」(コポコポ(注
なんとまぁ…物騒な話を…
でも、俺にとっては興味もない会話だ。
syu「…」(カタッ(置
kz「ありがと」
syu(ペコッ
hr〘モ〜、アナタズット無愛想!〙
hr〘少シクライ笑ッタッテイインジャナイノ?〙(グニ~(口角上
syu「ん…」
ヒルさん…笑っても意味ないと思いますよ。
kz「別にいいんだよ」
kz「感情を持ってても邪魔なだけだし…」
syu「…」
どうやら、俺と主人の考えることは似ているみたいだ。