コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ねえねえ、きょうにいってほうげんないの?」
「へ?」
京都の宿の中。いきなり投げ掛けられた桃華からの問いに少し困惑しながら花魁坂は言った。
「方言が移ってるかってこと?桃華」
「うん」
どこまでも無垢に縦に首を振る桃華に、少しの間躊躇ってから花魁坂は恥ずかしさで真っ赤になりながら答えた。
「_多少は、移っとるけど…恥ずかしい…」
少し涙目になってしゃがみこんだ花魁坂を桃華は「よしよし」と慰めながらぐっと親指をたてる。
「ダノッチにも聞かせたこと無かったんやけど…」
桃華は満面の笑みで花魁坂を抱き締めながら思った。
_なるほど、これが『とうとい』ということか。
と。
花魁坂先生の方言についての夢を膨らませた結果の産物です。アホほど短いです。
閑話休題で一シリーズ作っていくことにしました。次の閑話休題からそちらになります。
そちらも読んでいただけたら幸いです。