テラーノベル
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【第一幕:消えた少女】
山に囲まれた小さな田舎町。そこに、友人と共に透が旅行に来ていた
透「こうやってゆっくりするのもたまにはいいな…」
友人「これが普通なんだよ。お前の日常がおかしいだけ!」
透「…おかしいか?」
友人「あぁおかしいさ!!」
夕方、一人の女子高生が学校から帰宅する途中で姿を消した。
家に帰ってこない。
スマートフォンも繋がらない。
しかし、この町には防犯カメラがほとんどない。
目撃者もいない。
最後に彼女を見た人物すら分からない。
警察は捜索を開始するが、手掛かりはほとんど得られない。
そして、そんな中で一人の男子高校生の名前が浮上する。
友人「ゆっくりできねぇぇ!!平和の終了だああ!!」
透「うるさい。黙れないのか犬。」
友人「お前最近口悪くなったよな?!」
【第二幕:写真好きの少年】
男子高校生――彼女の同級生。
彼は写真を撮ることが趣味だった。
そして何より、
行方不明になった少女に好意を抱いていた。
彼のカメラには、彼女の写真が何枚も残っていた。
学校で友達と話している姿。
帰り道を歩く後ろ姿。
窓際で授業を受けている姿。
本人に無断で撮影したものもあった。
当然、警察は彼を疑う。
透も彼と話をする。
透「彼女のことが好きだった?」
「……好きでした」
透「事件の日、彼女に会った?」
「…会ってません」
透「証明できる?」
少年は答えられない。
アリバイがない。
しかし、
犯行を裏付ける証拠もない。
友人「お前さ、同じ世代のやつをあんな問い詰めるか?もーちょい柔らかく、オブラートに包むとかさ!」
透「……あぁぁぁぁ〜↑」
友人「それはビブラート!!ボケんな!」
【第三幕:主人公の推理】
透は少年のカメラを調べる。
写真の撮影日時を見る。
すると、事件当日の写真が一枚だけ残っている。
時刻は―午後6時17分。
場所は少女の家から少し離れた山道。
透は考える。
「この写真を撮った場所……事件現場の近くじゃないか?」
少年は**「その時間は家にいた」**と証言している。
しかし写真がある。
問い詰めると少年は、
「……写真を撮ったのは、僕じゃありません」
と言う。
透は一瞬疑う。
だが、カメラには少年以外の人間が触れたという証拠もない。
そして写真そのものにも、犯行を示すものは写っていない。
ただの、
夕暮れの山道の写真。
【第四幕:意外な証言】
透は町の人間に聞き込みをする。
すると、少年の父親が騒動を聞きつけ、駆けつけてきた。
透「貴方は息子さんと一緒に写真を撮ったりするんですか?」
「ああ。昔からあの子が撮ってくれてね…」
そして父親は何気なく、
「あの子は写真が好きだからね。女の子の写真も、たくさん撮っていたよ。私と似たのかな」
と言う。
透は引っかかる。
「女の子の写真も」
なぜ父親はそんなことを知っている?
だが、それだけでは何の証拠にもならない。
【第五幕:決定的な一枚】
透は少年のカメラをもう一度確認する。
すると、写真の中に妙なものを見つける。
少女が最後に目撃された日の写真。
少女の後ろに
車が一台だけ写っている。
しかしナンバーは見えない。
さらに写真の端には、
父親がいつも使っている車とよく似た車のバックミラー
透は父親に尋ねる。
透「事件の日、この辺りにいましたか?」
父親は笑って答える。
「いや。仕事から帰って、ずっと家にいたよ」
アリバイを聞いても、家族しか証明できない。
結局、 証拠はない。
透は父親を犯人だと確信しかける。
しかし、確信だけでは逮捕させられない。
【第六幕:未解決】
数日後。
少女は見つからない。
透も事件を解決できない。
少年は疑われ続ける。
しかし、警察は証拠がない以上、彼を逮捕することもできない。
透は悔しさを抱えながら、その町を去る。
そして
事件は未解決のまま終わった。
数週間後。
透のもとに、少年から一枚の写真が送られてくる。
そこには、
父親の写真フォルダを整理していて見つけた写真
と書かれていた。
写真には、行方不明になった少女が写っている。
撮影場所は、
少年の家。
撮影日時は、少女が行方不明になった日の夜。
透は凍りつく。
そして写真のデータを確認する。
撮影者の名前は、
少年の父親
透はすべてを理解する。
少年が持っていた少女の写真。
事件当日に撮られた山道の写真。
父親が知っていた「女の子の写真」。
そして、父親の車。
すべてが繋がる。
そして、透 は少年に電話する。
透「……お父さんは?」
沈黙。
少年は小さな声で答える。
「……昨日から、帰ってきてません」
透は写真を見る。
そこには、少女がカメラの方を見ている。
その写真のファイル名は、
『最後の一枚』
貴方を撮るのが好きでした
コメント
1件
おおー、これは結構ゾクッとくる展開だったわ…。最初は「またストーカー写真趣味の少年か」って思ってたんだけど、父親の伏線がじわじわ効いてくる構成が上手い。特に「女の子の写真もたくさん撮ってたんだよ」って父親が何気なく言うところ、アレ読んだ時点で「あ、こいつやっぱりか」ってなった。ラストの「昨日から帰ってきてません」と『最後の一枚』のファイル名、震えたわ。透くんの悔しそうな感じも含めて、ミステリとしてかなり質高い。続き気になるー!
#1話完結
カロリーメイ東京
30
3
KOKUGA
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