テラーノベル
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※🔞、甘々、相思相愛だし同棲してる
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れるさんはよくわからない。
僕らは付き合っている、そのはずだ。
だけど普段のスキンシップも会話も、友人だった時と何ら変わらない。恋人らしいこともしない。
僕からしたらいい話ではあるが、れるさんを目の前にするとどうしても出来ない。だからきっと、友人のような恋人なのだろう。
そう、普段はそのはずなのに。
「きもちい?」
「っ、ん…♡ぅぁ゙…ッ♡♡」
向かい合って、互いの肌が触れている。僕の手を絡めとってベッドに縫いつけながら、ゆっくりと的確に良いところを狙ってくる。
あつく、熱を帯びた身体は快楽を素直に享受する。
「ぅ、んっ……♡も、ぃく…っ゙♡」
最高潮まで達したきもちいいは、遠慮なく熱を吐き出した。ぴくぴくと身体が余韻に浸っているのがわかる。
「ちむ、くちあけて」
「……ぅ、あ…?♡」
開けて。その願いを正常に取り込んだぼんやりとした頭は、何も考えずふわふわと口を開く。
「ぁ、ふ……ん…ぅ、ッ♡」
唇同士が触れると同時に僕の開いた口内に舌を滑り込ませる。無意識に逃げ惑う僕の舌を追いかけて、捕まえる。
イった直後のふわふわ感が抜けていないにもかかわらず、更に酸素を取り込む場所が減って思考が止まる。
きもちいい。あつい。すき。
「ぁ、は…?は、ふ…ぁ、♡」
「かわいいな、こえ」
やっと呼吸ができると思えば、まともでなくなった頭に最初に響く言葉はそれだった。
「かわいい、すき、れるだけのちむ」
あまい独占欲に塗れた言葉を紡ぎながら、また動きを再開する。
「ぁ、あ♡ん、ぅ゙…ひ、ぁッ♡」
「…すき、だいすき」
普段からは到底考えられない甘い言葉と声。ほんとうにれるなのかと疑うくらいの変わりようだと思う。
それは砂糖菓子のようで、麻薬だ。
「ま、ぁ゙ッ♡……ぃ、っ゛〜〜…♡♡」
「ほんまに、かわいい…っ」
快楽に溺れ馬鹿になったのか、絶頂を短い間隔で繰り返す。1回1回が深くて、長くて、苦しい。
僕がイくと同時に中があつくなる。
「ぁ………?♡♡」
「ん、疲れたやろ?寝ててええよ」
そんな声とともに瞼に手のひらが添えられた。体温が上がり温かくなったその手の温もりと声によって、僕の意識はゆっくりと沈んでいった。
・・・
「ん……」
目を開ければカーテンの隙間から漏れる光が視界に映る。
ふと横をみればすよすよと未だ眠っているあいつがいる。自慢のもちもち肌も相まって、寝ているだけなら愛らしい赤子のようだ。
しかし、僕の頭に浮かんだれるは昨日の夜の記憶で。
どんないちごよりも、パフェよりも甘いものだった。
……いや、甘いとか甘ったるいとかそんな言葉では表現しきれないほどで。
脳裏に焼き付いて離れない。また欲しいと思ってしまう。僕がキャパオーバーしてしまうほどなのに。
求めているのも、れるの与える糖にまんまと依存しているのも。全部、ぼくであると。身体を重ねる度にそう自覚させられる。
「っ、わけわかんない………」
そんなちいさな僕のぼやきは、誰にも聞かれることなく少し明るい部屋の中で溶けていった。
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甘いけどどろっとしたものを書きたかった。
コメント
2件
溶けたチョコみたいで良かった、 とても満足しています、、