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最高ですー‼︎第二章楽しみにしてます‼︎
加賀美”王宮 湊様の自室”
[…ッ!埒があきませんね…]
気絶させればさせるほど、段々と民衆の数が多くなってる気がする
【加賀美さん、大丈夫っすか?】
[はい…すいません、一番年上なのに…]
まさか一番始めにバテてしまうのが私とは思っていなかった
それに比べたらこの二人は動いてる量もずっと多い
〖…どうする?このままじゃほんとに終わんないよ〗
【いや、せめて時間稼ぎをしよう】
ローレンの判断は正しい
私たちは別に勝つことが目的ではない
湊様をここから逃がすこと
あきなのむかった先は大体私は予測できた
どうか、湊様が無事で…そして、あきなも…
【ッ!しまった!!】
気づくと私たちは囲まれていた
[…ここまでですかね…]
『その人たちを攻撃するのはやめろ!!』
突然、部屋全体に聞きなれた声が響き渡った
〖…は〗
【なんで…】
[…あきな]
<てめッ!あいつと一緒に逃げた!!>
あきなにむかって刃の先が向けられる
それなのに、あきなは怯えた様子を一切見せなかった
<あいつの居場所をはけ!じゃねぇと首が飛ぶぞ!>
『…あの方は死んだ』
一気にその場が凍りつくのがわかった
[(…湊様が、亡くなられた?)]
そういってあきなが取り出したのは真っ赤に染まったあの方の上着だった
<…成功したんだ>
突然それをみた民衆の一人が床に座り込んだ
<俺たちの革命は成功したぞぉぉぉ!!!!!>
喜びの声が部屋全体に響いた
ローレンと晴も、真っ青な顔をしている
それなのに、あきなはどこか、安心したような顔をしていた
その瞬間、私の視界は真っ暗になった
加賀美”???”
【…さん!】
【加賀美さん!!】
[ッ!?]
ローレンに揺さぶられ、私は目が覚めた
[…ここは?]
『王宮の地下、牢獄です』
一室にいたのは4人だった
[…あきな、どういうことですか?]
あきなは私から目をそらす
〖…俺らもちょうどその話をしてたとこ〗
[ほんとに…湊様は…]
あきなは私たちの問いには答えなかった
【ッ!なんかいえよ!!】
ローレンがあきなの胸ぐらを掴み、言った
『…ごめん』
【お前に任せたのが間違いだったんだ!お前のせいで…湊様はッ!!】
〖ローレン!〗
さすがにヤバイと思い、晴と二人で止めにはいる
私があきな、晴がローレンを引き剥がした
そのとき、あきなが小さな声で呟いた
『…すぐ近くに監視がいます、だから、むやみにあの方の情報を話すことができません』
それは二人にも聞こえていたらしく、納得したようにうなずき、静かになった
夜には監視がいなくなるらしい
だからといってここの牢獄は脱出なんてできない
とにかく、私たちは夜になるまで待った
加賀美”牢獄”
夜になった
監視がいないことを確認して、あきなは話し始めた
『…一応小さい声で話します』
『湊様はまだ生きています』
それを聞いた瞬間、安心したように息をついた
〖じゃあ、なんであんな嘘を…〗
『あぁするしかなくて、湊様が生きていることを知られたら、あの人に危険がおよぶ…』
【…逃げた先はお前の故郷だな?】
『うん』
なぜそれをローレンが知っているのかは分からないが、一応私も予想はできていた
[じゃああの上着は?]
『あれは…』
あきなは自分のスーツの袖をまくった
【ッ!】
そこにあったのは、大きな傷がついたあきなの腕だった
〖うそ…なんで…〗
『ざっくりいうとあれは俺の血です
偽作するために湊様の上着を借りただけですよ』
[痛くは?]
『結構痛みますけど、多分大丈夫です』
【…ごめん、酷いこと言って】
『あれを聞いたら誰でも焦るよ…俺の方こそちゃんと話せなくてごめん』
そのとき、ガチャンと、地下の入り口が開く音が聞こえた
[静かに…!]
その足音はゆっくりと、こっちに向かってきていた
<…よぉ>
そこにたっていた人には私も見覚えがあった
民衆の革命を起こしたリーダーだ
<そんな警戒しないでくれよ?報告があってきたんだ>
『…手短に』
<チッ、まぁいい、今回の革命により、このセカンサーズの国王は俺となった!>
それを聞いても、私たちはなにも反応しない
<あれ?喜ばないのか?>
【…お前みたいな奴がなったらこの国はさらに終わりそうだなーって】
<は?なんだ?wお前らあの湊のほうがよかったって言うのか?>
【そうだけど】
<あんな糞みたいな奴どこが…>
【少なくともあんたよりかはずっとまし】
完全に二人の話だけになっていた
【お前にあのお方のなにがわかんだよ、糞ジジイ】
<ッはぁ!?…ゴホン、まあいい、報告と言うのはもうひとつあってな>
何か、いやな予感がする
『…俺たちの死刑でも決まったようですね?』
あきなが口を開いた
でもこれはここにいる4人が全員思っていたことだった
<お、察しがいいな…それはそうなんだが、ただ普通に処刑したくないわけだ
だから!半年!ここで奴隷として労働をして貰うことにした!>
【最悪…】
<話は以上だ、明日からは死ぬより苦しいことがまってるからな~>
そういい、地下をでていった
[…半年ですか]
〖ご飯もあまり多く食べさせて貰えないし、先に餓死するかもよ?〗
[…私は構いません、湊様が守れたのならそれで大丈夫なので]
私たちの処刑は決まった
もう抵抗なんてできるようなものじゃない
あとは適当に半年過ごして、処刑されて終わりな物語なのだ
そう、思っていたのだが…
次回から第2章です!