この作品はいかがでしたか?
22
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「翔陽!降りてこい!」
「………う、うん。」
「今日も殴るぜ?」
「……おと…」
ボコッ!ボコッ!ばっ!
「やめて…」
「翔ちゃん…今日は雨さんが降ってるね。」
「うん!」
「翔ちゃん‥これからも周りの太陽になってね。あなたは神様からの太陽なの。みんなが幸せになるのよ?」
「そうなの?」
「えぇ。」
「なら、僕‥絶対に周りの人を笑顔にする!」
「えぇ。」
「お母さんもね!」
「おかあさんはいっかな…。」
「どうして?」
「いい?翔ちゃん‥。おかあさんは今からお空にいくの。だから、お父さんのことよろしくね」
「……ここは、屋上だよ?お空の近くだよ?」
「そうね。」
「……ねぇ、お母さん。お父さんのこと好き?」「……ごめんね」
「……お母さん?どこにいくの?」
「下に翔ちゃんの好きなお菓子おいてきちゃったから、行くから、そこから動かないって約束してくれる?お父さんのことよろしくね?」
「う、うん?」
その時はお母さんのいっている意味がわからなかった。
ピーポーピーポー
「わぁ!救急車だ!お母さん!………お母さん?
‥お菓子取りに行ったんだった。」
バン!
「救急のものです!君‥日向翔陽くん?」
「うん。」
「そっか。今から救急車乗れる?かな」
「なんで僕?」
「お母さんと一緒に」
そこからの記憶はショックのあまり、ない。
でも、それからお父さんはお母さんが死んだ……死んだと理解せずに帰りを待ち続けた。
「おっせぇな……もう7
年もたってんじゃねぇかよ!」
あぁ…わかった。なんでお母さんが死んだのか。お母さんもDVされてたんだね。……そりゃしにたくなるよね。だって……ぼくも‥だから……。
………終わった?いてっ……骨折れてないといいけどな……おれてないな‥傷がすごいけど‥。隠せるかな?今日はみんながいないときに着替えよ。
「いってきます。」
もちろんお父さんから『いってらっしゃい』の声はない。なれたから、平気だ。
いつまでこの事を隠すのだろうか。一回中学の時、助けを求めたときに、誰も助けてくれなかった……。家庭だもん。そりゃそうさ………
てことで、到着~
「おはざーす。」
「よぉ日向!ん?顔に傷あるけどどうした?」
「昨日‥妹と喧嘩して………」
もちろん妹の夏は‥死んだ。おれのせいで………。ううん。考えない考えない。仕方のないことは仕方のないこと。虐待をされてるなんて誰にも言わない。誰も助けてくれないから。……生きてるのが辛くても生きなきゃ………。
「ん?日向?」
「あ、いえ」
「ん。そ」
……。傷が痛いなぁ……じんじんする‥。
着替えなきゃ……誰もいないといいなぁー
ガラッ
「お、チビ‥」
「はぁ‥いるのかぁ……」
「は?」
「あぁ…いや、」
「着替えおやったから先にいくよ。いてほしくないんだろ。チビ‥」
「……う、うん。」
いつもとは違うなぁ。月島‥。なんか変なもんでも食ったんだろ。着替えよ………。
「……!?」
(傷?あんなに?刃物か?………いや、殴ったあと?青アザ?……やばくない?)
ガラッ
「!?」
「お、つき「しーっ!!!!」」
ん?やべ。影山来た。早く着替えなきゃ………。
ん?来てない……気のせいか
『見てよあれ』コショコショです!
『傷?あぁ…妹と喧嘩したらしいよ』
『え?そうなの?』
『あぁ。』
『でも…あれ大人のての大きさのアザだよ?』
『言われてみれば………』
『だから…虐‥待?かなって』
『考えすぎだぞ?お前……』
『いや、最近多いからそういうの』
『そうかぁ?』
ん?なんか声きこえる。だったら服着なきゃ!
「何してんの?二人とも……((ヒョコ」
「「あ……」」
「いや……」
「その傷どうしたのかなって‥」
「(そんな、単刀直入にいう?バカなの?バカなの?単細胞だから、じゃなくて、バカなの?)
「ん?だから、妹と喧嘩したから」
「……ん。そっか。」
「いくよ王様。」
「お、おい!」
……ばれなかったよね……やけどと‥お父さんの手の跡…青アザ‥傷…背中がよく当たるから…気づかれないといいけど…後ろ向いてたし……
「ま、いいや……」
「妹とのけんかであんな傷が出るか?火傷もあったんだよ?」
「……たしかに…」
「とりあえずみんなに相談しよう。日向まだ来てないみたいだし…」
「お!ツッキー!影山と話すなんて珍しい!」
「…なぁ、山口」
「何?」
「……実は日向……」
「え?じゃあ‥日向が虐待に?」烏野皆
「「はい」」月島、影山
‥皆でなんか話してるな‥作戦会議か?
「おーいみなさぁ~ん!」
「ズキッ……(あんなに太陽な明るい笑顔でも助けを求めているように見える………)」菅原
「グループライン作りましたので」コショ
「わかった。」
「じゃあ解散!」
「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」
ヤバイ皆で着替えたら……あれだから‥
「俺水飲んでからいきます!」
「わかった!」
着替え室
「来ないということは傷を隠すためか?」
「たぶん……」
「火傷はどのぐらいの大きさだ?」
「腰の真ん中に10センチくらいです。」
「大人の跡は?」
「背中の肩に大きくありました。」
「傷は?」
「ほそくて、カッターのようなもので‥」
「なぁ、それ……リストカットじゃない?」
「え……」
「だったら‥まずくないですか?」
「とりあえず、そのグループラインを作ろうと思っていて‥」
「わかった!」
皆……帰ったかなあ……
いくしかないのかな。なにも言われないといいけど……
ガラッ
「おぉ、日向遅かったな‥」
皆そろそろ着替え終わるから…少しロッカーいじっとくか…
「はい……。」
(……着替えようとしない?)ツッキー
(やっぱり傷か……)旭
「日向……着替えねぇのか?」
((((((そんな単刀直入に!?!?))))))
『ば、バッカ!!!!!!』
『わ、わりぃ』
「うん。まだ着替えないよー。ロッカーが汚いからね。」
(きれいじゃん。)ツッキー
早く帰ってくれないかなぁー
「じゃあ……俺帰るね。」
『連絡よろしく!』コショコショ
『はい!』
「「じゃあ、日向先に皆で帰るよ?」
「うん!またね!」
ガラッ
『俺と影山…残ります!』
『わかった…!』
やっと着替えられる…。誰もいないよね?
サッ……
「「……」」
(でけぇ傷……見るからにいたそうだ。)
「「!?」」
(うで……うでの近く…やばくない?カッターのあとが!)
「いてててて…血が出てる‥はぁ……また家に帰ったらお父さんに……」
(お父さんが原因か……?)
「‥ウグッ………」
(泣いた?)
(泣いてる………)
「……夏も‥死んじまった……お母さん…も‥お父さんのせいで……。‥ウグッ‥お母さん…会いたいよ」(……夏って…妹か?)
(多分な……)
「………次は俺が死ぬか?……。でも…皆が悲しむから…」
(……日向…)
(……つれぇよな。日向………)
「……この火傷も早くなおらないかなぁ…。お父さんのせいで…夏が死んだ。俺‥守れなかったよお母さん………。ごめんなさい…俺は背中にしか……傷がないよ。夏は全身やけどで…殺されたのに…。」
(……!?…なんて父親だ……。)
(……だからそのやけどが醜いのか………)
ブーブー
「お父さんからだ。も、もしもし?」
『早く殴りに来るからサッさと帰ってこい!』
「はい………」
ピッ…
フルフルフル………「助けて…殺される‥。」
(………)
「わかった!今日は俺の家に来い!」
「は?」
「……か…げ‥やま?と、月島?」
「助けを求めるなら……」
なんで二人が‥全部聞かれて……作らなきゃ‥お母さんのいった。俺の明るい太陽のような笑顔を
「なんのこと?」ニコッ
「嘘つくなよ………全部聞いたぞ?」
「帰りたくないなら‥帰らなくていいんだ。」
「……」
「俺の家に来い!」
「……」
「な、日向」
「……っ……。む‥無理だよ!!!!」
「ビクッ」
「ビクッ」
「帰らなきゃ行けねぇんだよ!!!お前らに何がわかるんだ!!!どっちにせよ……GPS着いてるし!帰んなきゃ……行けねえぇんだよ!!!」
「……日向……」
「………」
「ごめん。帰る」
………バレた‥バレたバレた…。なんでなんだよ!もうやだ。帰りたくない‥死にたいよぉ影山…月島みんな…助けて‥。
帰んなきゃ……
「ん。翔陽‥水。」
「……え?」
「ふっ……どうした?」
「西谷……先輩…どうしてここに‥忘れ物して戻った。」
(ほんとは心配で帰ってきたなんて言えないし‥)
「……ありがと……うございます。」
「‥なぁ、今日俺のいえこない?」
「……(また?)いえ、大丈夫です。では、」
「ただいま……」
「遅かったな!!」
「ご、ごめ……「この俺様を待たせるなんていい度胸だな!!!!!!」
「っ!!!???」
グループライン
菅{どうだった?
西{なんか震えてたから水あげたけど
……走って帰ってったよ……
月{よほど怖がっていますね
旭{明日くるといいがな……
大{来てほしい
影{明日……聞いてみましょうよ。
月{虐待のことを?
影{うん
旭{俺も少し賛成だ
菅{おれもー
月{……そうですか。
(うまくいくかな……)
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