【お題ガチャ】
全員生存・途中でゲームやめて借金払い終わり・ギョンサノ同居・いちゃらぶ
ーー
平和である。サノスもギョンスもこの日はなんの予定も無く、ソファに座るギョンスの上にサノスがのしかかり一緒にテレビをぼーっとみていた。サノスの腰に両腕を回しその肩に顎を置く。
いつもは暑いから、汗臭いからと嫌がり、今回も実際あーだこーだと理由を取り付けて引き剥がそうとしていたが力でいえばギョンスの方が強いのでサノスももうされるがままだった。
そんな時。
プルルル…プルルル….
「…ん、ちょっと電話でてきます」
「あ?」
ギョンスの手元に置いていたスマホがブルブル震える。サノスは静かにそれを手に取ろうとしたが、もちろん先にギョンスがその画面を確認した。
「ここでいいじゃねーか」
「いえいえ、アニキのテレビ視聴を邪魔するわけにはいかないですよ」
…なんて、更にサノスの不信感を高めてやる。ギョンスは電話を受け取る時その場から離れる癖がずっと前からあり、サノスの前でもそれは行った。
しかしまぁ恋人からすれば自分の彼氏が電話がかかってくればすぐ取るわ自分の聞こえないところに行くわ…怪しいと思っても仕方がない。
その反応を、ギョンスは楽しんでいた。意味のわからない性癖(?)である。
「じゃ、」
「ぅわっ」
軽くその腰を抱き上げソファの横どなりにサノスを座らせる。ギョンスはそのまま別の部屋へ歩いた。
数分後。
「….おい」
「えっはい」
「電話履歴の画面見せろ」
ギョンスの電話相手はミンス。
内容としても仕事のあれこれを少し話しただけだったが、サノスは案外心配性で。
手渡されたスマホを乱暴に受け取り軽く画面をスワイプした後、その鉄の板をぽいとソファの端に投げ捨てギョンスの腕を強く引っ張った。
先程と全く同じ位置に座らせ、自分もまたその太ももに腰を下ろす。ギョンスはこの、じんわりと重さが乗ってくる時間が好きだった。
するりと振り向きギョンスの厚い胸板に頭をぐりぐり擦り付ける。少し小さくなった声がギョンスの耳に届いた。
「…これからは俺のそばで電話しろ」
「…ふふ、甘えた声。可愛いですね…
なんでですか?」
「…ちょっと腹立つから」
「あはは!ほんとアニキってば」
不満そうに喉を鳴らすサノスを愛おしそうに覗き込みながらその紫色の頭に鼻をうずめる。
自分と同じシャンプーの匂いでさらに口角が上がってしまう。
「わかりました。アニキの可愛さが交換条件ってことですか?」
「うわ…..いいけど」
少しその言葉に引きつつ俺のギョンス、とでも言いたげにその顔にキスを落とす。
当の本人は自分にデレデレなサノスに愛おしいという感情しか湧いてないが。
「…お前なに勃たせてんだよ」
「ベッド行きません…?」
「はぁ…おう」
急展開。サノスはこいつ、どんだけ俺の事好きなんだよという思いを胸に秘めつつただ流れに身を任せるのだった。
コメント
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平和なギョンサノ最高すぎる♡♡ 嫉妬してんのも最高!