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うわぁぁぁぁこれ「もういいよ」って言った子死んでるのかぁぁぁぁ😭 それでも酒瓶を送るって……やだ素敵🥹
どっちか先に死んでるってこと!? すき!!!!!
解説⤵︎ ︎
___五年目の記念日に、乾杯 。
カツン、と缶を鳴らす 。
思いの外、固い音が出た 。
まあ、グラスじゃないから、当然か 。
毎日毎日、君の元を訪れている 。
好きで、好きで、仕方ない 。
大事な人 。
そっと、僕と君が写った写真を撫でる 。
でも、声が聞こえるのだ 。
『 もういいよ 』
と 。
毎年、プレゼントを贈るのも、
毎月、酒を飲み交わすのも、
毎日、愛を伝えるのも、
君にとっては、重すぎたらしい 。
でも、たまには許してほしい 。
君の家は遠いのだから、
ドアを開けて、埃が被った部屋に入る寂しさを紛らわすためには、
こうするしかないんだ 。
年々、君の周りに溜まっていく酒瓶は、
気にしないフリをさせてくれ 。
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________
何度も問い続けている 。
『 もういいよ、 』
『 ねぇ…… 』
手を伸ばす 。
どうして、物理法則が適用されないのですか 。
『 いいんだよ。もう___ 』
私のことは忘れたって 。
隣に歩く人が他の誰かだって、
私は気にしないから 。
私が願うのは、貴方の幸せだから 。
『 なんで、私なんかに___ 』
五年目、君はまたプレゼントを置いた 。
増えていく酒瓶 。
たまに、君はなんでもないフリをして持って帰っている 。
『 もういいよ、 』
『 もう、いいんだよ……? 』
私を見ずに、
私に向かってプレゼントを置かなくても、
毎年、酒瓶を開けなくても 、
『 もう、やめてよ……、 』
ぽたりと零れた涙は、
地面に染みを作ることはなかった 。