ボフッ
布団にダイブする
夜「はぁ〜」
今日は皆を置いていくのは悪かったが、()
少し事情があったんだ
そのまま眠りに入る
・
目が覚めると_
白い部屋。
?「また来たんだね」
あいつはニコニコと笑う
夜「…そんな笑う事?」
?「いやぁ‥ね。面白いなと」
あいつは意味有りげに笑う
夜「聞きたい事がある」
?「なんだい?」
”現実世界で何があった?”
真っ直ぐと見つめる
?「云えない‥というか、云いたくないね」
此の儘話を続ける
夜「此の空間は死にかけの時に来る空間。其れはあんたが一番判っているはずだ。」
?「…だから現実世界は死にかけ?」
夜「其れしかない」
数秒、静かな空気が流れる
?「其処まで気づけたんだな」
あいつはニヤッと笑う
夜「そうしたら話してもらおうか」
チャキ…
?「…君、刀なんて持ってたっけ」
夜「なんか部屋にあった」
刀を構える
?「…本当に、やる気なんだね」
夜「じゃないと元の世界に戻れないじゃないか」
あいつは少し驚いたような顔をしていたが、話す
”此処は風花が生きている唯一の世界だ”
そう、あいつの口から放たれる
?「良いのかい?風花がいる世界を_
夜「判ってる。そんな事判ってた。でもな_
”私は仲良くしてあげられない”
夜「そういうものだ」
?「…其れは君が_
ドンッ‥!!
上から切りかかってくる
寸前で交わして、夜月の方を見る
夜「煩い」
その時、冷や汗が首筋から垂れた
此れほどまでに無い_殺気。
一般人が浴びたら、秒で気絶するだろう
其れ程、彼女は怒っていた
夜「其処からまた云ってみな?…どうなるんだろうね」
その刀は波のように動く_その瞬間。
ザシュッ
?「かはッ…」
何時の間にか、背中を切られていた
鮮血がしぶく
ドサッ
夜「嗚呼…少し、手加減が出来なかったね」
その言葉に寒気を覚える
今迄は…
?「今迄のは‥本気、じゃ」
夜「私が君程度で本気を出すと思うかい?笑」
彼女は微かに笑う
その言葉に怒りを覚えた訳でも無い。
私は人間では、無いから。
夜月の中にいる、ただの「何か」だから。
でもな、
?「私だって…君程度にやられる程やわじゃない」
ガキンッ
刀同士がぶつかり合う
夜「まだ足掻くつもりかい?」
?「…そうしたい処だが_」
・
ピピピピ…
アラームの音が聞こえる
母「蒼_?そろそろ起きなきゃ遅刻しちゃうわよー」
母の声が聞こえる
ガバッ
夜「はぁっ‥はぁっ‥」
起き上がった瞬間、全ての神経が急に繋がったかのような頭の痛みに襲われた
あまりの痛みに髪をくしゃくしゃにしながらも、頭を抱える
夜「はぁっ‥ゲホっ‥ゴホッ」
少しすると痛みは収まってきた
自分の首を確認する
包帯の感触が手に残る
夜「繋がってる…」
あの時、私は首を切られた筈だった
彼処での怪我は現実にも響く…筈なのに。
夜「朝…か」
太陽が眩しい
私は此の世界を生きなきゃいけない。
帰る方法が判らないから。
いっそ_。
コメント
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最後なんて言ったんだろ?