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月曜…一切休んだ感覚がない。なんせ日曜はあのあと3件の任務が入っていたもので、結局今週も休めなかった。しかしここはスパイ専門の学校などではないのでしっかり授業はあるし、しっかりあいつも付きまとってくる。
「お前もやることあるだろ。勉強とか」
「何度も言うけど私学年3位なんですけど。天才なんですけど!」
「その割には歴史の記述全滅だったよな」
「うっ…それは~」一瞬目をそらす。またくこんな暇があるのなら勉強して順位向上に向けて努力してほしいものである。
「まっまあそんなことよりあんた部活どうするの?今日でしょ希望出すの」そう今日は部活動の希望届を出す最終日。この学校は特殊で年度が変わるごとに全員部活届を出しなおすらしい。そこで結衣は新しいことにチャレンジすると言い張り料理研究部か裁縫部か美術部に入部すると言い出した。護衛のため結衣と同じ部活にいるのは得策。しかし、まだ結衣が決めていないため俺も出せなかったのだ。いい加減早く決めてほしい。
「俺は今日出す。お前はどうなんだ」
「私?んー料理研究部と裁縫部と美術部で迷ってるのよねー」
「早く選べよ。もう提出期限まで残り30分だぞ」
「というかまだ出してないあんたには言われたくないんですけど」お前が決めないからな…帰宅部にすると内申点が下がるのでできればやめてほしい。残り30分…まだ間に合うか。
「よしじゃあ行くぞ」結衣の手をつかんで連れて行こうとするとなぜか顔が真っ赤になっている
「どうしたもう時間ないぞ」(え、ちょっと待って!? 手、手を握られた!? なんで!?あっ!ついに落ちた?それで攻めの姿勢を?)
「な、なによ急に!」
「部活決めるんだろ」
「普通女子の手は急に握らないものなの!ほんとに気遣いできない人よねー」(強引に!ついに!そういうのドラマとかだと相手が好意を持ってるってことだし…ちょっとふるいにかけてみようかな)
「アッもしかして私に惚れちゃった感j」突然景色がものすごいスピードで左から右に流れる。気づくとものすごいスピードで私の手を引いて走り出していたのだ。
「ちょっちょっと早すぎよ。スピードおとしてスピードお~」階段はジャンプしてショートカットし廊下を駆け抜けいつの間にか料理研究部の部室の前についていた。
「失礼します。体験入部来ました」
「ちょっと体験入部って先に行っとかないと」
「どうぞはいちゃってー」?入れた?
「ちょっと時間ないんで20分でお願いします」
「20分⁈早すぎない?」
「だって三つの部活あと一時間で体験するなら20分くらいだろ」
「え?あんたも同じ部活で迷ってたの?」
「…まあそんなところだ」(趣味合ってる⁈これはまさにチャンスでは!!!ここで私の超家庭的センスを見せつけてやればあいつも…)
「はいはい二人とも20分だけなんだから早くして」
「はい」料理台に案内される。手を洗うと作業開始である。今回は主に野菜を切る手伝いだけなのだが…あいつやけに張り切っているな。
(ここで私が超高速みじん切りを見せつけて…ってあれ?)早く切るということは意外にも難しかった。というか以外に固い。
(んーもうっ!)力任せに切ろうとすると。ザクっと切れると同時につい指を切ってしまった。
「痛っ!」
「あらら―大丈夫?ちょっと待ってね今絆創膏を…」
「これで問題ない」横を向くといつの間にかあいつがいてなぜか怪我した指にすでに絆創膏が張ってあった。もーせっかくのチャンスがまた取られた!でも…
「ありがと…というかとっととあんたも野菜切りなさいよって」あれだけ大量にあった野菜が全て無くななぜか料理も完成していた。どゆこと?
「アッもっもう次っ!」
次は裁縫部。今度こそあいつにって…意外と難しいわね。
「あっ」つい間違えて別のところを縫ってしまった。しかしなかなか抜けない。んー…
「あっ!」今度は引っ張りすぎて針についていた糸が切れてしまった。
(もおおおおおお!何で毎回?って…)前を見るとハイドがどこかのブランド製のようなバックを作り終わっていた。部員の方々は全員絶句している…
「次次次っ!」
美術部では窓の外の景色を写生した。よし…気を入れなおしてっ!!!ってもうあいつはまるで写真のような東京の高層ビル街を形式も見ずに完成させていた…もうなんかすごいというより怖い。
「どうだったんだ?決まったか?」
「いやそれ以前にあんた何でもできすぎない?!」
「普通だ」
「いや絶対普通じゃないって」
「で俺の質問に答えろ。決めたのか?」
「んーーーー」
「おい時間ないぞ!」
「んーーーーーーーーーーーーーーーもっかい見ていい?」その後もう一回3つの部を回り、裏工作で期限前に出したことにした。
すいませんインフルで1、2週間休みます…m(_ _)m