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rurb 甘々
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夜の屋上で風が2人の髪を揺らす。光る街を見ながら風にコートを靡かせている恋人。
「ったく…。お前また無理したな?」
低いがどこか落ち着きのある、でも怒りを含んでいる声が横から聞こえる。
「…。でも市民の人たちは無事だよ?それに俺は蛸。復活するから」
そう言うと顔を歪める彼。俺はフェンスに体を委ねながら座る。
彼は声を荒らげた。
「市民が助かったのは何よりだ。でも星導が倒れてたらどうしたんだよ」
「…。其の時は其の時。それより小柳くんが俺に起こるなんて珍しい」
「誰のなんのせいだと思ってる」
今日は俺の単独任務だった。元々弱いやつの相手だったし弱いやつなら俺に適任だ。だが予想は大きく変わる。奴がいきなりでかくなった。街の方まで行かせまいと本気で戦った結果、大怪我を体中に追った代わりに倒せた。倒した時にはもう体も動かなくて、誰かに電話しないとと思った時には誰かに電話をした儘気を失っていた。
まぁ、確かにいきなり恋人から電話がかかってきたというのに無言は向こうだと心配になるだろう。そんなことを考えていると小柳くんは同じくらいしゃがむと俺の肩に手を添える。
「…俺星導が無事じゃなかったら、俺、正気じゃいられないから。もう少し自分を大事にしてくれ…」
その音色は怒りは含まえていなく寄り添ってくれるかのような優しさと暖かさを含んでいた。
「ごめん…」
信じられないくらい声が小さかった。気を失ったあと喋るとこうなるんだ。
「ふっ。許すよ。」
そう笑う彼に俺は驚いた。普段なら説教タイムが来るはずだ。
「唯条件付きな」
「何…?」
「今夜は俺の部屋来い。ずっと俺の傍にいろ。」
思わず口元が緩んだ。
「いいよ」
「んじゃ行くぞ。立てるか?」
こんな時でも優しさは忘れない。俺が惚れた一つの理由だ。
「立てないや…抱っこ」
俺がそう言うとだろうな、と言い横抱きにして拠点に帰る。
「小柳くん下ろしていいよ」
「うい」
そういいベッドに俺を座らせる。小柳くんも横に座ってくる。申し訳ないな。そう思ってると頬に何か柔らかいものが当たる感覚があった。 何かが離されてからそれは唇でキスされたと気がついた。顔に熱が集まっていくのがわかる。
「甘すぎ…」
「あたりめぇだろ。今のお前は俺だけのヒーローだからな」
後日、ライとカゲツに2時間説教されて懲りた。
みるく3️⃣リクエストありがとうございました