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第25話 どうして、そう思うのか
足音は扉が開く音がしたほうから、ゆっくり近づいてくる。
「誰……?」
恐る恐る声をかける綾菜だが、足音は近づくだけで答えない。
(もしかして……)
足音が、綾菜の前で止まった。
そのまま綾菜の言葉に返すことなく、足音の主は綾菜の後ろに回した手から、結束バンドを外した。
「いたっ」
きつく締められていたせいで、少し擦れただけで鋭い痛みを感じる綾菜。
そのまま、目隠しが外された。
「――痛かったか? すまない」
綾菜の視界に映ったのは、どこか申し訳なさそうに表情を曇らせている――田之上だった。
「う、ううん……ありがとう……」
一瞬浮かんだ感情を隠すように、慌てて笑顔を作る綾菜。
だが田之上は苦笑して言う。
「……飛鳥馬じゃなかったのが、意外だったか?」
「! そ、そんなことは……!」
慌てて否定しようとした綾菜だったが。*****************************
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