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47
#高校生
キ"ャノレノレ
67
「はぁ、今日も疲れた…」
俺の名前は大石大悟、26歳、ごくごくしがないサラリーマンだ。仕事に疲れて、家に帰っても誰もいない。なら、俺が行き着く場所はそう、バーだ
行きつけのバー『マガレガー』俺は常連客としてよく通っている。まぁ、俺以外あまりいないってのもあるが。
(ドアが開く)
「ヘイマスター、また来た…よ…」
「いらっしゃいませ!」
そこには、小さいこどもがいた。中学生ぐらいだろうか、幼い見た目をしている
(椅子に手をかける)
「…マスター?この子は?」
「その子はうちの親戚の子でね、この店の手伝い兼看板息子として、手伝ってくれたらお小遣いをあげてるんだ」
「へぇ…お小遣いならたしかに良いか…」
にしても、マスターも悪趣味だな。こんな子にバニー服を着させるなんて、通報一歩手前だぞ
「…じゃ、いつもの」
「はいよ」
この時間が癒やしだ、バー店内に響き渡るジャズ、酒を混ぜる音。実に最高だ
「…おじさん?」
おじ…
「おじさんじゃない、どうした、坊や」
「お小遣い、頂戴?」
なんだ、このクソガキ
「あのなぁ、君、図々しいにもほどがあるぞ?」
「えー、だめ?」
「そんなに目をキラつかせてもだめだ」
「ちぇー、彼女さんいないだろうから、貰えたかもなのに」
「悪かったな、いなそうで」
勘の良いガキだ、メガネをかけている鼻のでかいやつにはとっくに嫌われているだろう
「はいよ、モヒートだ」
まずは一杯目、これが基本だ、絶対にシロップは入れない。この鼻から抜ける爽快感は、モヒート以上に味わったことがない
「おじさん、美味しい?」
「あぁ、美味しいよ。飲んでみるか?」
「だめだよ、中学生だもん」
本当に中学生だった、だとしたらマスターは本当に趣味が悪いやつだったみたいだ
「…名前は?」
「万丈戦兎!かっこいい名前でしょ?」
「へぇ…本当にかっこいいな」
少しジーニアスを連想させる名前だった、おまけに筋肉もついてそうな苗字だ。おそらく、モテるんだろうな
「戦兎は…なんでこの仕事を?」
「お友達と遊ぶのにね、最近流行りのラビッチ2欲しいんだ!高いでしょ?」
「まぁな、何したいんだ?」
「ラビブラ」
即答、確かに高いもんな
(モヒートを飲み干す)
「で、こんなとこに。その格好恥ずかしくないのか?」
「だって、この衣装してくると、毎週土曜日に女の人来てくれてお話してくれるから」
くそっ、この天然系タラシが
「マスター、ポテト一つ」
「はいよ」
バーのポテトは、結構うまいんだぜ?
「えー?!ポテト頼むの?!いいなぁ…」
「あげねぇよ、クソガキ」
「あぁー?!なんだとー?!」
ふっ、かわい…かわいい…?
「…」
「おじさん?」
「あぁ、ごめんごめん。なんでもない」
今、こいつのこと”かわいい”って…
「はいよ、サイドメニューを選ぶ人は楽で助かるよ」
「客にそういう事言わないほうが良いよ、マスター」
「わー!うまそーっ!」
(一本つまみ食いする)
「アッチ?!けどうまいな」
「あー?!食いやがったな?!」
「へっへーんだ!早いもん勝ちだもんね!」
…かと言って、ポテト一本ぐらいでキレるほど短気ではない。許した
「…許すけど…頬張りすぎだ!お前!」
「はひ?」
戦兎は口いっぱいにポテトを詰め込んでいた、その姿は、まるで人参をまずかじりしているうさぎのようだ。
(バリバリバリ)
「あ、最後の一本だ。食べちゃえ!」
「そうはさせるか?!」
(残り一本を大悟が取る)
「いよっしゃぁ!取ってやったぜ!(ポテトを咥える)」
よし、なんとか一本は守れ…
(戦兎がポテトを大悟の口から口で奪い取る)
「ふっふっふ…貧弱貧弱!」
大悟は時が止まったように感じた、何秒かして、ようやく時が動いた
「ちょ?!お前?!今、口?!」
「え?何が?」
…!?//このガキ…!!
「…なんでもない、お前、俺からポテトどんだけとったんだよ…」
(前かがみになり、乳首が隙間からうっすら見える)
「9本!美味しかった!」
「…あぁ、なら良かったよ!マスター、お戡定だ」
…見ちゃいけないものを見た気がした
「えー?!もう行っちゃうの?!」
「あぁ、家に帰って寝る」
第一、何意識しているんだ。相手は男だ、しかも子供。クソガキだ、こんなの普通じゃない、異常なんだ。普通じゃないといけないんだ
「明日、お前のお小遣いチャンス到来だぞ?」
「あぁ…そっか…」
(戦兎が少し曇った顔で、大悟に微笑みかける)
「大悟が、いつも来てくれたら。どこにもいかないのにな」
「…バカ言え、毎日奢るのはごめんだ」
「けど、来れる時、来てやるよ」
「…!ありがと!大悟!」
「その呼び捨てなんとかしろよ…」
「はい、1780円だ」
「マスター、そこのうさぎにつまみ食いはやめろってしつけしとくんだな」
「はいよ、また来てな」
「じゃあな!大悟!」
…余裕が生まれたら、また来週も…
コメント
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いやー、第1話からクセになるバーものきたわ!大悟のツッコミと戦兎の天然タラシ具合が絶妙すぎる。ポテトの口奪いシーンは予想外で笑った。ラストの「どこにもいかないのにな」で一気に切なくなる感じ、好き。この2人の今後の関係性が気になる!続き待ってます🔥