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【アラスターside】
ホテルのロビーへと移動したその直後から、私は住人たちに囲まれて矢継ぎ早に責め立てられた。
ヴァギー「アラスター!どういうつもり!?」
チャーリー「そうよどうして・・・!?もう少し〇〇と話さないと・・・!」
チャーリー「ヴォックスが何かしたに決まってるわ!〇〇があんなことするはずないもの!」
アラスター「おやおや、まったくやかましい人たちですねぇ・・・」
次々に降りかかる怒号を聞き流し、切り裂かれた傷口に微力な修復魔法を施す。
傷口を縫い止めるようにしても尚、そこは熱を持ってじくじくと痛みを訴えている。
そんな私をよそにぎゃあぎゃあと騒ぎ立てる彼らを黙らせるため、少し大げさに溜息を吐いた。
アラスター「―――ハァ・・・」
アラスター「天国の武器は悪魔の天敵・・・これは常識でしょう?」
アラスター「あれ以上あの場にいれば、誰かしら犠牲が出るのは目に見えて明らかだった・・・・・・」
アラスター「・・・そうではないですか?」
肩口に軽く触れながら尋ねるが、皆はそれでも納得ができない様子だった。
チャーリー「そ、それはそうかもしれないわ。でも・・・!」
アラスター「この傷も、悪魔にとっては本来かなりの痛手なのですよ?」
アラスター「あぁ・・・相手をしていたのが私でなければ、誰がどんな傷を負っていたか・・・」
アラスター「それでもまだ、“引き下がるべきではなかった”と?」
なおも食い下がろうとしたチャーリーに、少し強めに詰め寄ってみる。
彼女が私の顔を一瞥すると、その顔はたちまちシュンとしたものへと変わっていった。
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