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続き楽しみです!!╰(*´︶`*)╯
中也愛され
中也女体化
転生
敦中◀︎これがメイン
太中
芥中
敦くん病み気味
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敦視点
……
寒い
身体中が痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い……?
あれ?
僕死んだはずじゃ?
勢い良く目を開き、起き上がる
生きている
なんで……?
やっと死ねたのに
なんで……?
あの人のところに行きたいのに
なんで生きてるの?
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衝撃とショックで体が震える
何とか気を保とうと自分の顔を強く殴る
……すごい痛い
痛みの中で僕は頭をフル回転させた
なんで生きているのか
見覚えのないここは何処なのか
そして体のこの違和感はなんなのか
ん?違和感?
そういえば視線が低いような……
心做しか背景の画風も違うような……
否、画風については触れないでおこう
それよりもなんでこんなに視線が低いんだ?
座ってるから?
立ってみたら変わるかもしれない、そう思って立ち上がる
けど、やっぱり視線が低い
まるで子供の体みたいな……
そう思いながら周りを見渡すと、大きな鏡に映った自分の姿が目に入った
敦「え?」
気づけば声が出ていた
だって鏡に映っていた自分の姿のは
僕の幼少期の頃にそっくりだったから
急な出来事に頭が追いつかない
これは前に本で読んだことのある『タイムスリップ』ってやつ?
否、それならここに見覚えがあるはず……
孤児院なら子供の声が聞こえるはずだし、委員長の姿も見当たらない
なら、『転生』?
それなら全ての辻褄があう
でも何で僕が、?
ここがどこだか分からないし、第一自分は誰で、何をして生きてきたのかすらも分からない
知り合いもいなさそうだし、ぼくはこれからどうすれば…
?「あつし〜?ちょっと来てくれる〜?」
下の階から女性の声が聞こえる
今の僕は名前は変わっていないのかもしれない
取り敢えずその女性の声が聞こえた部屋に入る
?「そのね、お母さんちょっと話したいことがあって……」
お母さん…
この人がお母さんなのか
敦「な、なぁに?」
多分5歳くらいだから、こんな喋り方でいいかな…?
母「あつし、今迄お父さんがいなくて寂しそうにしてたでしょ?
そ、それでね、お母さん再婚しようと思って……」
なるほど、僕は父親が居なかったのか
でもまぁ分からないふりをしておこう
敦「さいこん?」
母「あ、そうよね、急に難しい言葉言ってごめんね、
えっとあつしにお父さんができるの」
敦「そうなの!?」
さっき寂しがってたって言ってたし…
この反応で大丈夫かな?
母「うん!まだちゃんと結婚はしてないんだけど、今度結婚するの
それでね、あつしにはお兄ちゃんができるの…いいかな?」
お兄ちゃん……
僕には家族があんまり分からないしなぁ
なんとも言えない
この人はいい人そうだけど、やっぱり何故か怖い
でも面倒な事になるのも嫌だ
だから、
敦「お兄ちゃん!やったぁ!!」
そう言ってはしゃいでみせた
母「ほ、ほんとに!?良かったぁ、じゃあ今度お家に呼んでみてもいい?」
敦「うん!楽しみ!」
母「ふふ、よかった!」
母親は嬉しそうに僕を抱きしめた
初めて、母親という存在からの愛情を受けて、少し戸惑った
それに、僕にはどうでもいいんだ
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お母さんはとても優しかった
僕が少しでも楽しそうな身振りをすればそれを見て喜び、笑みを浮かべていた
でも、その笑顔を見る度に罪悪感を感じた
だって本当にどうでもよかったから
前世は親がいないことに少し悲しみを感じていたけど、其れを上回るほどの暖かい人達に囲まれて幸せになれた
何より好きな人が出来た
優しくて、強くて、かっこよくて、頼りになって、綺麗で……
この世の言葉では言い表せない程、愛していた
誰よりも愛し、守りたかったあの人
それなのに守れなかったあの人
死ぬ間際に脳裏に浮かんだのは、あの人の優しくて暖かい笑顔
守りきれなかった大好きな笑顔
あの人に会ってからずっとあの人のことを考えていた
僕とは正反対の世界に住むあの人は、いつも死と隣り合わせだった
守りたかった
あの人の恋人になんてなれなくても、あの人と肩を並べて歩けるような人にりたかった
あの人のことを考えている時間はとても幸せだった
だから、あの人を守れなかった時、絶望した
僕は守るどころか守られた
あの人を死なせてしまった
あの人が死んだあの時から僕はずっと死にたかった
でも、自殺なんてする覚悟は僕にはなくて、
やっと死ねたあの時は幸せだった
なのに、それなのに
どうして僕はまた、新しい人生を歩んでるの?
僕にはそんな資格ないんだ
それに、あの人のいない世界なんてどうでもいい
どうでもいいんだよ
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そんなことを思って過ごしていたら、遂にその日が来た
新しい『お父さん』と、『お兄ちゃん』と会う日
最悪な人物との再会と、最悪な生活の始まりの日
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今回はここで終了です!!
自分の中では敦くんは守れなかったことと、死ねなかった自分に絶望してそうだなって思って、太宰さんに比べて少し病み気味にしてみました
地雷の人がいたらすみませんm(_ _)m
ご視聴ありがとうございました!!
それではまた次回のお話で!