テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
クリスマスに付き合い出した俺たちは一緒に年越しをして、去年願いを聞いてくれた神社に今年も初詣に来ていた。
「···何お願いした?」
マフラーで口元が隠れている元貴が俺に聞く。大きめのコートを着ているのもあっていつもより幼く可愛く見える。
「今年もどうか一緒のクラスになりますようにって。あとは、元貴と仲良く過ごせますように」
「俺もね、クラス一緒にさせてくださいってお願いした」
俺に寒いねってぴったりくっついて元貴は知り合いがいないか周りを気にしながらも、そっと手を繋いでくれる。
「今年も絶対仲良く過ごせるから、若井のお願いは絶対叶うよ」
俺たちはあれから今でも以上に、もちろんアルバイトや勉強もしっかりしながらだけど···時間を惜しむかのように会うようになった。
お互いの親によく毎日飽きないわねって言われるくらい、会ってお家デートもしたし、お出かけもした。
「最近、不思議な気持ちになるんだ」
暖かい俺の部屋に帰ってきて暖かいココアを飲みながらくっついていると、心まで暖かくなる。
「前は不安で仕方なかった。若井と離れたらどうしよう、先のことなんてわかんないって···けど、最近は違う。嫌なこととか辛いことがあっても若井がいるから大丈夫って。絶対離れないし大好きだし、側にいるって思えて···なんか強くなれる気がするんだ」
元貴と恋人になれたらどんな風になるのか、俺はよく想像していた。
想像の中の元貴は可愛くていつだって愛おしかったけど、現実はそれを何倍も上回った。
「···とりあえずキスしていい?」
「なにそれ···ふふ」
堪らなくなった俺はそっと元貴の唇や頬にキスをする。
「あのね、可愛すぎて俺おかしくなるから」
「おかしくなってよ。···もう俺はおかしくなってる、若井のことが好きすぎて」
最初はぎこちなかったキスも今ではすっかり上手になった元貴の舌を舌で舐め取る。
「ふ、は···若井···好き」
元貴の真っ黒な瞳が濡れているように妖しく光る。気持ちが抑えきれずにその真っ白な首筋に俺は顔を埋めた。
「んっ···わかい···っ」
ちぅ、と軽く吸って舌を這わす。
甘くて、まるで砂糖菓子を食べているみたいで···思わず軽く噛むと元貴の身体が跳ねる。
「ひぁ···っ」
「ごめん、つい···」
身体を離そうとすると首に手を回されてだめ、というようにしがみつかれる。
「もっと···して、もっと···」
元貴の甘えるような溶けるような声が耳元で聞こえる。
また元貴の首元に舌を這わし舐めながら手をセーターの中に差し込み、そのぺったんこの胸元を撫でる。
「ぁ···ぅ、若井の手、きもちいね···」
「元貴の肌も···すべすべして気持ちいい···」
夢中になって元貴にキスをして、舐めて、その肌を撫でる。 そのたびに元貴は甘い声を上げた。
「切ない···くるし···ここ·····」
元貴のはズボンを履いていてもわかるくらいはっきりと主張している。
ベルトを外して下着を下げると先はぬるぬると濡れていた。
「えろすぎ···元貴、可愛い。俺も···」
俺も脱ぐと元貴の視線がそこに集中せるのがわかって、より熱くなる。
「若井のやば···おっきいんだけど···」
「触って?」
元貴の細い指先が優しく触れる。
それだけで身体にびり、と快感が走る。
「若井のもぬるぬるしてる··· 」
「元貴のせいでしょ」
お互いのそれに手を伸ばし、動かすと自分でしている時は全く違う気持ちよさで頭がクラクラする。
「んっ、ぁっ、やぁ···わかい···っ」
「は、ぁ、い···っ、もとき···」
頭が真っ白になったと同時にお互いの手の中に精を吐き出す。
「これ、やばいね」
元貴の肩に頭を乗せて呟くと元貴がくすっと笑って頷いたのがわかった。
「ん···気持ち良すぎて、やばい」
とにかく毎日が幸せだった。
好きな人が好きと言ってくれて、愛を受け止めてくれて、色んな初めてを一緒に経験していけることが。
元貴の全てが愛おしくて、俺は幸せだった。
............
前回のお話にコメントいただきありがとうございます。
今後の方向としてはメインで悲しいエンドを、そして別でハッピーエンドを書いていこうと思います!
(メインをハッピーにしてしまうと悲しいエンドは書けなくなっちゃいそうなので···)
しばらくはとにかく仲良しいちゃいちゃな2人をお楽しみください♡
コメント
3件
このイチャイチャ感が好き🩷
はるかぜさん、かわいいお話し毎日トキメキながら読んでます❤ はるかぜさんのバッドエンド、楽しみ🫣ハッピーもあると思うと少し安心し読めるね😅