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千星 「 な、 … え、 今 、千空って言った、!?」
ゼノの肩を掴み 目を見開き乍 、そう尋ねる。
ゼノは、私の急な行動に 驚いていたが、冷静に この問いに答えた
ゼノ 「あぁ 、勿論 言ったとも。 君は、もしかして千空を知っているのかね?」
… ここで 、自分の兄だ 。と言っていいのだろうか 、でも兄を知っているなら悪い人ではなさそうに見える 、
もしかしたら 名前が一緒なだけで、違う人かもしれない 。
そう数秒 の間 考えては、漸く 話し出す。
千星 「 …… 千空 は 、 私の 兄だ 」
急に しんと、 静かになった 。
ゼノとスタンリーは 驚いた表情をし乍 固まっている 。
そんな空気の中で 最初に口を開いたのはスタンリーだ、
スタンリー「…センクーって、 日本 の高校生だろ ? よくゼノが話してた奴 。」
その問いに ゼノは 応える 、
ゼノ「あぁ 、そうだ 。 メールのやり取りをしていた 、今は高校2年生のはずだ ね、」
話を聞いて、私は 間違いない、 と確信を得た
自分の兄は 現在高校2年生の 科学 大好きっ子だ。
特に ロケットの話なんて もう何回聞いたのかすら覚えてない。
そういえば 、昔 NASA の師匠 とメールをしている と 兄から聞いたことがあるのを思い出した 。 そこで私はゼノに聞く、
千星 「 …ゼノは 元 NASAの 職員か? 」
そう尋ねては 、 こくりと頷いた。多分、ゼノも 確信を得たのだと思う。
ゼノ 「よくよく 考えてみれば 、 君の 目の色と言い、髪色と言い … 何よりその口調 だ。 千空そっくりじゃないか 。 」
私の 目は 兄と同じ 真っ赤な 薔薇色をしていて、 髪こそくせっ毛では無いものの、下ろしている腰より少し短いくらいの髪の先には 少し緑色がある。
オマケに 兄の口調が移ったのか、 敬語なんて知らないような喋り方だ。
スタンリー「 ふーん、 つまり そのゼノの弟子、センクーの妹ってわけね。 」
自分の見た中では2本目の 煙草を取り出し、吸い始め乍 、そう言う。
そしてゼノが状況を整理する、
ゼノ 「つまり … 君は 千空の 妹で、 言語学者として、アメリカに来ていた後に石化、 恐らくスタンの 声が公園で聞こえたのだろう ? それで意識を保っていたら、僕らに復活させられた、 あっているかな? 」
簡潔にまとめてくれて有難い 、と思い乍、自分も話す、
千星「 あってる よ。へぇ、…兄の師匠か 、こんな人だったんだ 。 」
そう呟いては、ここに来て何回目だろうか、ゼノが両手を広げ叫ぶ、
ゼノ「実に エレガント ッ !! 正しく、運命的な出会いじゃないか、Ms. 千星 !」
ゼノ「千空に 妹がいたなんて 、初耳だが 、若いのに 言語学者だなんて 、 素晴らしい !」
もっと喋りたそうな ゼノを 見ては、スタンリーが口を塞ぐ、
スタンリー 「悪ぃね、 テンションが上がっと直ぐに 流暢に喋り出すんよ ゼノ先生は、」
少しだけ私にお辞儀をしては 、 もう一度話し出す、
スタンリー 「 もう夕暮れ 、ひとまず続きは 後で話せ 、 一旦 城に戻んよ 。 チセ も着いてきな 。 」
私と兄の名前だけ 言いずらそうにしてるスタンリーにクスッと笑いそうになるが堪える。
怒らせたら怖いタイプだと思うから、多分。
そう直感で感じ 乍 、 “ OK ” と返事をする
スタンリー は返事を聞いた後、ゼノの口を塞いでいた手を離し、 歩き始める 、
ゼノは不満気な顔をするが、スタンリーの横に立ち、歩き出した。
私も着いていこうと 、1歩足を出した時、スタンリーの横にいたゼノが後ろを振り返り 幼い笑顔でウィンクをする 、
一瞬 それを見て ドキッと 胸を打たれたような感覚になるが、気の所為だと思い、2人の後を早足で着いてくことにした 。
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