テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
苦しくても…辛くても、前を向いて歩きたいから。
だから、もう絶対逃げない。
ある、夢を見た小さい頃の夢だった
目の前には綺麗な着物を着て正座をして花を持ちお母様に怒られている自分がいた
小さい頃の自分の目には光は無くただただ絶望しかなかった。
それを見て、あぁ…懐かしいなと思ってしまった。思い出したくもない苦しくて嫌な思い出そんなふうにボーッと見ていると
目の前にいる小さい自分がくるりとこちらを向き声をかけてきた
「どうして…生きないといけないの? 苦しいだけなのに…希望も未来も無いのにどうして生き続けないといけないの?もう…嫌だよ…疲れたよ……楽にさせたよ」
今にも消えそうで苦しげな声で助けを求める声で問いかけてくる
それは、まるで「もう…いいよ」を期待しているように感じた。
消えたくても消える勇気が無いあと一歩が踏み出せない、だから…そのあと一歩の背を押してくれる一言を待っているんだ
怖いんだろう…この先の未来に期待を持てなくて闇しかないこの社会がただただ怖くて逃げたいんだ…
こんなの…俺の妄想だ根拠もなければ理由もないただの直感だけど…でも、分かってしまう何故だか…多分それはこの子が俺だから自分の考えは自分が一番良く分かっているから。
辛いんだよな…苦しいんだよな…逃げたいんだよな…怖いんだよな……でもごめん
俺は、その背を押してやることは出来ないだから…別の背を押してやる
「大丈夫、俺は今幸せだよ大事な仲間も大事な存在もいる守るべきものがある苦しくても辛くても前を向けるのはそんな…みんながいるからなんだ、だから…大丈夫。この先沢山沢山辛いことがある。苦しいことがあるでも…必ずその先には光がある待ってくれる「おかえり」って言ってくれる存在がいる。だから…もう少しだけ頑張ってくれこれ以上頑張れないって分かってるけどそれでも…頑張って生きてくれ君がいたから今の俺がいる君が頑張ってくれたから今の幸せがある。だから…生きてくれ」
苦しんでいる人にかけてるのは良くないと言われる「頑張って」分かってはいるけれど…それでも…
「いつまで…頑張れば良いの?」
前を向いて歩いてほしいから…
「司波 仁って奴とおっ…枯柳杖道に会うまでかな」
「司波…仁?……枯柳杖道?」
「誰だそれ」と言いたげな顔をしているそれはそうか…当たり前だこのときの俺はまだ知らないもんな。
「司波仁はくっそ生意気な奴なんだけどめっちゃ頭が良くてな…俺の憧れだ。
おっ…枯柳杖道は見た目がめっちゃ怖くてでもすっげー優しくて頼りになる大人だ」
「大人を…信用してるの?」
悲しげな顔でこちらを見ている小さな俺
そんな…俺に俺は手をのばし頭を撫でる
髪はさらさらしており…どこか暖かかった
優しく丁寧に頭を撫でていると小さな俺は静かに泣いていた。
安心出来る場所も信頼できる大人もいないましてや、こんなふうに頭を撫でてもらうことなんて無かったから…初めてだったんだろう
照れくさそうにしながら涙を流している自分をみると…苦しくなる俺も泣きそうになってくる…でも、泣かない
そっと手を離すと小さな俺はこう言った
「大事な仲間が居るんだね…なら…安心だよ」
さっきまでとは違い暖かく優しげな笑顔を浮かべていた。
「もう、大丈夫」だと「心配しないでと」言っているようだった。
そんな俺に向かって俺は笑いかける
俺も「もう…大丈夫」だと言葉を使わず伝える
すると、小さな俺は安心したような顔をした、そんな俺に背を向けて俺は夢から出ていった。
目が覚めると事務所のソファにいた
時間をみるともうすぐ12時お昼時だった。近くをみると向かいのソファで寝転びながら本を読んでいる仁とキッチンで料理をしているおっさんがいた
帰ってきたんだと…見た瞬間どこか心の中が軽くなった。
油断をしたさっきまで止めていた涙がゆっくりと頬をつたった。
止めなくてはと強引に目を擦った
すると、そんな俺の異変に気がついた仁が一瞬ガチでびっくりしてたがすぐに俺のソファに座り背中を擦ってくれた
いつもは…口足らずで愛想がない奴の癖にそういうときだけかっこいいのはほんと、ズルい……
「そんなに、目擦ると痛くするぞ」
いつもの低い声だったがどこか心配のような優しい声がとても心に響いた
「あぁ…俺はまだここに居ても良いんだと」改めて思えた
本当にホークアイズに入って2人の仲間になれて仁の記録者になれて…本当に本当に良かった。
まだ俺は泣き虫で頼りない…でも、もう俺は1人じゃないから
だから…安心して前を歩いてくれ
あの大空を飛ぶその日まで
【お借りした曲】 ももいろの鍵
【アーティスト】 いよわ
#千右
ホシクズ
2,861
炭酸@サイダー🌠💙🎧️
296
#ご本人様には関係ありません
炭酸@サイダー🌠💙🎧️
39,767
奏月世良
342
コメント
3件
はい…すみません…ログインしてた…戻れなくなりました。 あの…書き止めしてたのに…たくさん作ってたのに…消えました。もうショックすぎて泣きそう。 続き書くか…新しいの作るか悩んでます。 心の整理…させて下さい
いよわさんの曲マジで大好き 想像しやすい!!妄想はかどります。 プロセカやってるんですが 優しい曲とは対象的に超難しいんです。でもそこも、対象的なんだからこそ大事だなって 弱さを見せない事だけが強さではない。自分の弱さをさらけ出せる人が真の強い人ではないかと、私は思います。
第4話、じっくり読ませていただきました。 過去の自分と向き合う夢の場面、すごく胸に響きました。特に「頑張って」と言うことの重みを分かった上で、それでも未来の自分が伝えるあの台詞――「君が頑張ってくれたから今の幸せがある」って、読んでいて目頭が熱くなりました。仁くんが気づいて背中をさすってくれるラストも、静かで温かくて、もうこのチームが大好きです。 あおい