『一章 希望の学級裁判』
俺は東雲と分かれて、事情聴取を行うことにした
秘「ちょっと…事情聴取しても…いいか?」
天「…いいけど」
飯「…」
むすっとした顔をした天谷とオドオドした顔をしている飯田橋に話しかけることにした
秘「えっと…今日の18時前後…何してた?」
天「18時ごろはずっと飯田橋といたよ」
飯「うん…作業を手伝ってもらってたんだ」
秘「仲がいいんだな…」
天「…あのさぁ」
天「本当はなんだったの?ここに俺を連れてきた理由」
秘「…」
やっぱり…天谷は鋭い
秘「…猪爪がな…天谷のことを黒幕だって疑ってて、天谷のことを捕まえようとしてたんだ」
秘「それに俺は協力するために、パーティーホールに誘い出した…」
天「…なんで俺が黒幕だと思ってたんだよ」
秘「猪爪は天谷のこと人殺しって…」
そう言った瞬間、天谷は驚いた顔をした
天「…そうか。」
秘「何か心当たりでも…」
天「…ない。さっさと次のやつのところ行けよ」
秘「わかった…」
飯「…」
心配そうな顔をしている飯田橋を横目に、俺はその場から離れていった
コトダマ→飯田橋、天谷由鶴のアリバイ
秘「瑞稀、ちょっといいか?」
音「おっ!名探偵ミライじゃん!」
秘「名探偵ってなぁ…」
音「捜査ご苦労様です!」
秘「…事情聴取をしにきたんだ」
音「てことはカツ丼タイムだな」
秘「違う、今日の18時前後って何してた?」
音「食堂で飯食ってた!その時は兎月も羽衣もいたな!」
秘「そうか…ちなみに全く事件に関係ないけど、何食ってたんだ?」
音「ジャンバラヤ」
コトダマ→音喜多瑞稀、兎月千代、羽衣ルナのアリバイ
音「そういえば、ここで拾った物があるんだ」
秘「…なんだこれ」
音喜多は色とりどりの石をポケットから取り出した
どこかで見たことあるような
音「なんかに使えそう?」
秘「…わかんない、だけどありがとう。覚えておく」
コトダマ→色とりどりの石
秘「蛇足、今いいか?」
蛇「えぇ、構いませんよ」
秘「18時前後って何してた?」
蛇「昨日と同じように5階の展望プールにいました。証言者はいますよ」
愛「…」
愛条が気まずそうな顔をしていた
秘「まさか…一日中蛇足のこと見てたのか!?」
愛「こ、これも一種の愛っす!」
蛇「ストーカーですよ」
秘「立派な犯罪だな、天谷を呼んで逮捕してもらおう」
愛「残念ながらここに檻はないっすよ!」
蛇「私のことを一日中見て面白いことなんてないでしょう」
愛「あります!長時間椅子に座って固まった体を伸ばしたり、うとうとしてたり…!」
蛇「…今のは聞かなかったことにしてください」
秘「わ、わかった…」
本当に恥ずかしかったんだな、蛇足の顔が仄かに赤い
コトダマ→愛条推、蛇足吾郎の動機
蛇「そういえば、17時あたりに猪爪さんを見ましたよ」
愛「うちも見たっす!」
秘「猪爪を…?」
蛇「どうやら脚立が必要だったようですね。」
愛「写真にも映ってるっす」
愛条がポケットから取り出した写真には
椅子に座っている蛇足と紐とカゴを持った猪爪の姿があった
秘「…なんで脚立を…」
蛇「それはわかりません…それより」
蛇「私の写真なんて…いつ撮ったんですか?」
愛「……う、うちの部屋に一眼レフが置いてあったので…お試しに」
蛇「許可を取らずに撮影するのは盗撮です。」
愛「すいませんっす…つ、次は許可を取ります!」
蛇「…」
蛇足は今までに見たことないほどのドン引きした顔で、愛条を見つめた
コトダマ→愛条推の写真
秘「よし…後残りは猫又と薬師寺、それに紅葉と見鏡か…」
俺は猫又にアリバイを聞くために足を踏み出した
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