『一章 希望の学級裁判』
秘「猫又…ちょっといいか?」
猫「お主は風の谷の秘田!」
秘「風の谷のナウ◯カみたいだな…事情聴取をしにきたんだ」
猫「拙者を疑っているのか!?」
秘「違う、全員にやってるんだ」
猫「うむ、なら答えてしんぜよう」
秘「…今日の18時ごろって何してた?」
猫「カラオケルームで忍者修行をしていたでござる」
秘「…そうか」
忍者修行って…何するんだ?
猫「お主…疑っておるな?忍者の存在を」
秘「別にそういう訳じゃ…」
猫「ならばよろしい!3時間みっちりと忍者の魅力を叩き込むでござる!」
秘「また今度な!」
俺は駆け足で猫又の元から離れていった
コトダマ→猫又疾斗のアリバイ
 秘「薬師寺…えっと…何してるんだ?」
薬「あぁ、ちょうどいいところに来たね」
薬師寺の横にはパーティーホールの天井に届きそうなほど大きい脚立があった
秘「その脚立って…」
薬「折りたたまれて隠されてたの見つけちゃった」
秘「…」
多分これはあの写真に写っていた…
薬「…そうだ、脚立の話をしたいんじゃないんだよね」
秘「え?」
薬「これについてだよ」
薬師寺はポケットから血がついた果物ナイフと紙を取り出した
秘「…これは」
薬「猪爪のポケットに入ってたんだ、紙の中身見てみなよ」
秘「…」
紙の中身は…
『天谷由鶴は人殺しである』
秘「…!?動機の手紙か!」
薬「天谷が人殺し…本当なのかなぁ」
秘「…」
薬「…まぁ、それは裁判が終わったら問いただすとして…問題はこのナイフだよ!」
秘「これは猪爪を刺したやつなんじゃ?」
薬「絶対違う、刺し口がこれよりも大きかった」
秘「ならこれは…」
薬「…これは予想だけどさ、犯人に抵抗するために刺したんじゃない?」
秘「猪爪が?」
薬「この血は猪爪のものじゃない、それなら犯人しかいないでしょ」
薬「猪爪は一回犯人に刺された後、犯人の手に向かってナイフを刺したって感じじゃない?」
秘「…なんで手だってわかるんだ?」
薬「脚立に血がついてたから」
秘「…確かに」
脚立の手すりに部分には血がこびりついていた
薬「でもそう考えるとなんで犯人は脚立にわざわざ登ったんだろうね」
秘「わからない…ただ事件を解く鍵にはなりそうだな。ありがとう」
コトダマ→天谷由鶴の動機、血のついたナイフ、血のついた脚立
 俺は薬師寺の元から離れ、紅葉と見鏡のところへ向かった
秘「今いいか?」
紅「あら、貴方はあの男の金魚のフンですわね」
多分瑞稀のことだな
見「私たちに何のよう?」
秘「今日の18時ごろ何してた?」
紅「私たち二人でここの散策をしていましたの」
秘「散策か…」
そういえば他のビルとか全く回ってなかったな
紅「…そういえば、18時前ぐらいにパーティーホール付近で猪爪の姿を見ましたわ」
秘「猪爪の?」
紅「えぇ、随分と焦ってたようですわ、こちらに目もくれずに…まるでモグラですわ」
見「モグラっていうよりカクレクマノミじゃない?」
紅「あら、確かにそれも一理ありますわね」
どっちでもいいだろ
コトダマ→紅葉美麗、見鏡冷夏のアリバイ
東「秘田さん」
秘「おっ、東雲」
東「こっちは全員分の事情聴取が終わりました」
秘「ありがとう、じゃああの二人のアリバイも聴かせてくれるか?」
東「勿論です」
俺は東雲と合流し、羽衣と兎月のアリバイを聴くことにした
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!