テラーノベル
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付き合って一年。
俺と美月の関係は、周りから見れば
順調だった。
休日には一緒に出かける。
仕事終わりには連絡を取り合う。
お互いのことを大切にしている。
少なくとも、表面上は。
「悠斗、今日の夜って空いてる?」
昼休み。
スマホを見ると、美月からメッセージ が
届いていた。
LINE
🩵ྀི 今日、少しだけ会えない?
その文字を見ただけで、自然と口元が緩む。
💙ྀི もちろん。仕事終わったら連絡する
すぐに返信した。
美月からの連絡は、俺にとって
何よりも嬉しいものだった。
数分後。
🩵ྀི ありがとう。悠斗って本当に優しいね
その言葉を見るたびに思う。
もっと美月を大切にしなきゃ。
もっと必要とされる存在にならなきゃ。
――――
仕事終わり。
待ち合わせ場所に行くと、美月は
いつもの笑顔で待っていた。
🩵ྀི 悠斗、お疲れ様
💙ྀི 美月も。仕事大丈夫だった?
🩵ྀི うん。でも今日はちょっと疲れたかも
💙ྀི そっか。無理しないでね
俺は美月の隣を歩く。
その時間が、何より幸せだった。
だけど。
ふと、美月のスマホが震えた。
美月が画面を見る。
ほんの一瞬。
本当に一瞬だった。
でも、俺は見逃さなかった。
そこに表示された名前。
――朝比奈奏。
美月の幼馴染。
昔から美月のことを知っている男。
「どうしたの?」
美月が俺を見る。
💙ྀི .. いや 。 なんでもない
そう答えた。
でも、胸の奥には小さな不安が生まれていた。
奏は美月にとって、昔から大切な存在だ。
それは分かっている。
幼馴染という関係に意味がないことも。
でも。
分かっていても、嫌だった。
俺の知らない美月の時間を、奏は知っている。
俺が知らない昔の美月を、奏は知っている。
その事実が、苦しかった。
――――
数日後。
俺は幼馴染の蓮と遥斗に呼び出されていた。
❤️ྀི 悠斗、最近どうした?
💙ྀི 何が ?
❤️ྀི いや.. スマホ見る回数、増えた気がする
ドキッとした。
💙ྀི そうかな
🖤ྀི 増えたよ
蓮は真剣な顔で言った。
🖤ྀི 美月から連絡来てるか、
ずっと気にしてるだろ
💙ྀི …
何も言えなかった。
❤️ྀི 好きなのは分かるけどさ
🖤ྀི 好きだからって、全部知ろうとしたら
相手は苦しくなるぞ
その言葉が胸に刺さる。
でも、俺は反論した。
💙ྀི 違う
🖤ྀི 何が ?
💙ྀི 俺は美月を苦しめたいわけじゃない
本当にそうだった。
束縛したいわけじゃない。
監視したいわけでもない。
ただ。
ただ、美月が離れていかないって
確かめたいだけだった。
――――
その夜。
美月から電話が来た。
🩵ྀི 悠斗 ?
💙ྀི どうした ?
🩵ྀི 今日、蓮くんたちと何話してたの?
一瞬、言葉に詰まった。
💙ྀི なんで?
🩵ྀི 遥斗くんから聞いたの。
悠斗が最近、不安そうにしてるって
胸がざわつく。
俺は隠せていると思っていた。
💙ྀི … 美月
🩵ྀི なに ?
💙ྀི 俺のこと、嫌いにならないよね?
電話の向こうが静かになる。
数秒後。
🩵ྀི …どうしてそんなこと聞くの?
自分でも分からなかった。
ただ怖かった。
美月を失う未来を想像するだけで 、
息が苦しくなる。
💙ྀི ごめん。変なこと言った
🩵ྀི 悠斗
優しい声だった。
その優しさが、余計に俺を安心させる。
🩵ྀི 私は悠斗のこと好きだよ
その言葉で、俺は救われた気がした。
でも。
同時に思ってしまった。
もっと言ってほしい。
もっと俺だけを見てほしい。
もっと、俺が必要だと言ってほしい。
その気持ちは、少しずつ大きくなっていた。
そして俺はまだ知らなかった。
美月の幼馴染である奏が、
俺とは違う意味で美月を
心配していることを。
コメント
1件
るあさんの作品、読みました……。 第2話、すごく刺さりました。悠斗くんの「失いたくない」って気持ちが、ページの向こうからひしひしと伝わってきて。あの、スマホ越しに美月の優しさにすがるような電話のシーン、胸がぎゅっとなりました。 “もっと俺だけを見てほしい”——この気持ち、分かります。わかってしまうからこそ、苦しい。幼馴染の奏くんの存在が、これからどう影を落とすのか、すごく気になります。 続き、待ってます。
#ur受け
鈴 木
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