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俺は桜に話したように梅先輩に話をした。

勿論酒タバコは話さなかったが…。

話を聞いた梅先輩は俺の目を見たまま黙ってた…。

皐月(幻滅…されたかな……、俺はクズで何も出来ないのは事実だし…いっその事あの街をで「皐月」

梅先輩は唐突に俺の名前を呼んだ。

梅宮「辛かったな、しんどかったな…、でも大丈夫だ、俺は皐月を見捨てないよ、まこち街の皆も、風鈴の奴らも…だって、大切だから、守りたいから、それに皐月自身クズだとか言ってるけど優しい奴だって知ってるからさ…、だから前言ったように辛くなったりしたら俺が抱き締めてやるさ!俺は兄ちゃんだからな!」

ニカッと笑う梅先輩はやっぱり光ってて暖かくて…、あの街の皆以上に周りに目を配っている……。

皐月『…、そんな事言われたら惚れるだろ(ボソッ)』

梅宮「んー?なんか言ったか??」

皐月『いや!何も言ってないッス!話聞いてくれてありがとうございます、あと、助けてくれて助かりました。』

そう言って離れようとした俺に梅先輩は

梅宮「待て待て、街に戻るんだろ?なら一緒に帰ろうぜ〜。」

皐月「え″、でも俺といても楽しくないッスよ…」

梅先輩はポカンとしながらも

梅宮「俺が話したかったの、本当は獅子頭連のタイマン後にポトス寄ったんだけどさ、その時に聞きたかったんだよな」

皐月『…??何を?』

梅宮「だから帰りながら話そう」

そう言った梅先輩は優しくふわっと笑って俺の手を掴んで帰路に戻る…。

皐月(……、手…、恥ずかしい///)

梅先輩全然離す気ない…、すっげー恥ずかしい、恥ずかし過ぎる…ッ///

梅宮「ん?どうした皐月!?顔真っ赤だぞ!?体調悪いのか?風邪か!?すまん!全然気付かなかった!!」

皐月『ぁ、違くて……その、は、恥ずかしい///』

梅宮「ん?何がだ?」

皐月『………、手…、恥ずかしいッス///』

そう答えると梅先輩はあっ!と言わんばかりに手を離した。

梅宮「ごめんなぁ、咄嗟に掴んでそのままだったな、すまん!」

皐月『…、いや、大丈夫…ッス…』

梅宮「というか皐月はウブなんだなぁ!まぁそこを含めても可愛いけどな!」

皐月『かっ!可愛いなんて言わんで下さいよ!』

梅宮「はははっ!ごめんごめん」

皐月『…、それで俺に聞きたい事あったんスよね?』

梅宮「そうだった!なぁ、獅子頭連とタイマンした時皐月具合悪そうだったけど、あの時も今回と一緒なのか?まだクズだ思ってるのか?」

皐月『…、あの時は俺はまこち街に向いてないなって、一緒にみんなと居るのが辛くて、苦しくて…、でも梅先輩や桜達に言われて、この街が好きになったんス…、皆を守りたい、皆を大事にしたい、初めてです、こんな気持ち…。』

そう梅先輩に告げると嬉しそうに目を細めて

梅宮「そっかそっか!俺も嬉しいよ!皐月が成長してくれて…街を、皆を守りたいって言ってくれて…」

そう話した梅先輩は俺の頭を優しく撫でた。

皐月(この人の手は暖かい、抱き締められた時も暖かくて、離れたくなくなる……。)

梅宮side

よしよしして手を離そうとしたら

嬉しそうで、安心してる皐月の顔を見たら手を離すことが出来なくなった…。

桜とは違う表情だ…、桜もすぐ無理するけど皐月も自分だけで背負い込む奴だ…、俺たちが寄り添わなきゃな…。

俺はそう思いつつ優しく撫でつつ、皐月を抱き締めた…。

もう自分がクズだとか言わせない様に…、俺たちが、俺が守るんだ、皐月を…、ちゃんと周りを見れるように、自分を責めない様に…。

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