『ん?え?な、なんで?え?』
ib「わかんない。LINEだけ来てた。」
『え?帰って良いですか?』
ib「だめ。」
『あっ!急に頭が…、い、いた!いたい!』
ib「却下」
『あ、お腹も痛い!やばい!吐きそう!帰りたい!』
ib「嫌です」
『無理です。帰ります。』
私は鞄を持つ。
『じゃ、じゃあ!またね!イブラヒムさん!』
ib「え!?ちょ…待って!葛葉もう来たって________」
最後、何か言ってた気がするけど無視無視!
今は、なんか、やだ。会いたくない。
『ご、ごめんなさい!帰ります!______』
わたしがドアを開けようとした瞬間
ドアが開いた
目の前の扉が勝手に開いた。
あーうん これは風で開いたね。
絶対にそうだと思いたい。
その人物と目が合う
ルビーのような赤い瞳
スッと通った顔立ち
綺麗な白髪
『…、』
葛葉…だ、
え?なんで?
額にはうっすら汗をかいてる。
…なんか、風邪なのに走って来た日に似てる。
いや待って、だって、葛葉は覚えてないわけだし、
てかなんで来たのかも分かんないし!
あー、わかんない。わかんないよ
『…あー、えっと…イブラヒムさんに会いに来たんですよね、?』
『すみません。もう帰るので、』
そう言って葛葉の横を通り抜ける。
葛葉が何か言いたげに口を開いたり閉じたりしている
でも
それを聞きたくはない。
聞いたらなにか泣きそうな気がした。
kzh「あ、まっ…、!」
葛葉が何かを言う前に私は走り出した。
葛葉の声が聞こえた気がしたけど
でもごめん。今は…
本当に会いたくないんだ。