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_英雄 side
自室、布団の上で、剣をくるりとペン回しの容量で回す。
確かに重くはあるけど、いつもこれを大きく振るって戦ってるんだからこれくらい出来ないと。
相棒_、紅葉も任務で居ないし、かと言って任務もないし、
剣の手入れなんてさっきやったし、本当にやることがない。
あぁ、退屈だ。
『訓練するかぁ、』
ぐ、と伸びをして、立ち上がる。
誰か暇な人居ないかなぁ。
訓練室行く途中で誰か居たら誘おう。
こういう時に紅葉が居てくれればいいのに…。
わたしが眠たい時に限って絡んでくるんだから。
そしてこういう時に限って居ない。
いつもタイミングが悪いんだから…。
『あ、着いちゃった』
いかにも重たそうな金属製のドアを右腕でぐっと押す。
あ、開いた。
訓練場っていうのは馬鹿みたいに広い。
端っこの方には模擬戦が出来るホログラムがあったり、
反対には遠距離専用の的があったり、
剣術の打ち込み台があったりする。
ほんとにここは凄いな〜って。
今日は模擬戦でもしようかな。
ホログラムに近付き、名前、使用武器を入力する。
その瞬間に、ホログラムで出来た剣士が出現する。
近未来すごい…、←
『やりますか!』
愛用の剣、絆菊を構える。
姿勢を低くし、足を下げる。
『一筋、”閃斬”、二筋、”旧雪”、三筋、”滑泣”、四す、じっ!?』
師匠から教わった剣術を次々と繰り出す。
相手、と言ってもホログラムだけど、も凄く強い。
一筋も二筋も、三筋も何の問題もなく出せたけど、
少しだけ難しく動かなれけばいけない四筋が簡単に出せない。
幹部の動きを模倣して作られたというこのホログラム。
馬鹿みたいに強い。
『ッ、四筋!!“遊壁”、っ、五筋、”流鬼”、!っはー…、六筋、”白銀”…っ、!』
数字が大きくなるに当たって、剣術の動きはどんどん難しくなっていく。
例えば五筋、”流鬼”っていうのは右振り、左振り、上振り、右振りという動きを僅か一秒でこなさないといけない。
どうやったらこんな剣術思いつくの…?
『な、な、筋、”血千”、ッ、もう!旋律、創層、金操、”べチア”!』
『八筋、”杖乗”…っ、九筋ぃっ、”庵輝”っ!』
わたしが使う剣術は多くの酸素を取り入れ、多くの二酸化炭素を吐き出す剣術。
だからか、馬鹿みたいに呼吸が苦しい。
呼吸法を意識しながら、剣を素早く動かす。
しんどい!!!
『っ!!十二筋っ、”今昔帰天”!!!』
わたしの剣がホログラムの心臓を貫く。
よっしゃ勝った…!
_「自主訓練?偉〜」
ぎぃ、と重たい扉が開かれて、声をかけられる。
『ンン!?!?』
『あっ、紅葉!』
彩「それはそうと、アタシらに任務」
壁に寄りかかる彼女の手には一枚の紙が握られていた。
『なにそれ〜?』
彩「ん?組織ぶっ壊せ、やって」
あぁ、そういう。
『は〜い』
屈伸をしてから紅葉の所へ走る。
「「ツインランス、S級行ってきます!!」」
内線を通して連絡。
承諾の声が少し聞こえたので、すぐに出陣。
彩「なんか機械が多いんやって」
『ぇ、わたしの独壇場??』
彩「そうそう」
『ん!』
紅葉と話すのは一番楽しい。
それはまぁ、剣に打ち込んでる時が一番楽しくて一番やりがいがあるけど。
なんだろう、人と向き合う時は紅葉が一番面白い。
彩「あ、着いた」
話してたらあっという間に目的地。
こんなこと紅葉以外でなったことないんだから!!
『__抜刀』
彩「似弧、逝蜜、溶……、”套未”」
『十二筋、”今昔帰天”』
わたしの剣が建物全体を切り裂いて、紅葉の能力が周りを溶かす。
『納刀。旋律、創層、金操、”べチア”』
建物、そして建物内の金属を操り、一気にわたしの近くに寄せる。
全部融合させて、馬鹿みたいなサイズの大砲にする。
『あと任せた!』
彩「はいよ」
紅葉が大砲を構える。
彩「ん〜〜〜…、はい、撃ちます」
ばん、と物凄い音が鳴って、建物が全壊する。
お。
『終わり?』
彩「うん終わり」
ぱちん、と手を鳴らす。
「「ツインランス、S級完了しました」」
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名 不及 ネツネ__Hukyuu Netsune
能 金操__Kinsou
二 英雄__Eiyuu
名 彩盛 紅葉__Ayasakari Momizi
能 溶__Dorodoro
二 遠煙__Ennenn