りいぬside
俺はりいぬ
俺には彼氏がいる
本当に俺が彼女でいいのかと不安になる
でも、彼氏のなーくんは俺を「かわいい!!」とか「大好きだよ?」などと言ってくれる
だから俺は愛されてるんだなと思う
そんなある日の事
俺は何時もみたいに編集をしていた
数時間後ぶっ通しでやっていたから少し休憩しようと1階に降りた
そこに目が入ったのはコーヒー粉
なーくんはコーヒーが大好きだから休憩時間や朝ごはんの時によく飲む
だから俺は編集やすとぷりのために色んなことを頑張っているなーくんにコーヒーでも入れて一休みしてもらおうと考えた
「ん〜…冷たいのがいいのかな…?それとも…温かいの?」
今俺はくだらない事を悩んでいる
なーくんは今疲れてるだろうから温かいのがいいのかな?
でもでも、部屋暖房で温かいから冷たい方がいいのかな?
いや、温かいのにしよう!
そう思い熱々のお湯をコーヒー粉が入ったマグカップにお湯を入れる
そしたらコーヒーのいい香りが部屋中に吹き渡る
「なーくん喜んでくれるかな〜!」
そうワクワクしながらマグカップを持ちなーくんの部屋へ向かう
コンコン
「なーくん?入ってもいい?」
…
あれ?いないのかな…
そう思いもう一度ノックする
コンコン
「なーくん?」
…
「入るよ?」
ガチャッ
返事がなかったため部屋のドアを開けるとイヤホンをしながら動画を見ているなーくんが目に入った
なんだ居るじゃん
よかった…
「なーくん?」
「…」
「おーい、なーくーん!」
「…」
「もー!」
俺は少しムッときてイヤホンの片方を外す
「えいっ!」
「わっ!!」
「り、りいぬくん!?」
「ムッ、何見てたの」
「え、あ、な、なんでもないよ!」
そう言いスマホの画面を消したなーくん
怪しすぎる…
「…怪しい」
「ほんとになんでもないから!!」
「…」
「よっ!」
「あ!!」
俺は気になって気になって仕方がなかったからなーくんのスマホを取った
「ちょっ!りいぬくん!!」
「…」
「パスワード、何?」
「お、教えない!てか、返して?」
「やだ」
ん〜…パスワード…
なーくんの誕生日…0623…
違うか…
これも絶対違うと思うけど…
0524
「あ」
「開いた」
「え!?ちょっ!」
そこの画面に映っていたのは…
女の子が映っている動画だった
「…誰この人」
「…」
「…元カノだよ」
「…え?」
「なーくんって、元カノいたっけ?」
「…うん、結構前の話だけどね」
「そ、そっか…」
「消そうか迷ってて」
「動画見終わったら全部消そうかなって思ってたところなんだ」
「…」
「消さなくていんじゃない?」
「え?」
「だって、大好きだったんでしょ?その彼女さんのこと」
「無理して消す必要ないよ」
「なーくんにとって人生の1つの思い出なんだから…さ?」
「置いときなよ」
「で、でも…」
「あ、俺まだ編集残ってたんだ…」
「部屋戻るね」
「まって!りいぬくん!!」
俺は辛くなってなーくんの声を無視した
しょうがないよ…元カノの写真なんて消せないもの…
「編集の続き…するか…」
そう思いパソコンに目をやる
意外と編集残っててびっくりした
「頑張れ!俺!」
カタカタ
カタカタ
カタ…
「元カノ…か」
「って!何考えてんだよ!!」
「編集に集中集中!!」
何度も何度もなーくんの言葉が頭の中に思い出してしまう
「…元カノだよ」
この言葉…聞きたくなかった…
「だぁぁ!!全然集中出来ない!!」
プルル プルル
そう思っていると俺の携帯から着信音が聞こえた
「あ!るぅちゃん!!」
俺はもうあの事を考えたくなかったから急いで電話に出る
「もしもーし!!」
「あ、りいぬ!」
「元気ですねw」
「へへwそう?w」
「はいw」
「で、どうしたの?電話なんて」
「あ〜…暇だったんですよw」
「あ、そうなの?w」
「はいwりいぬは?暇だった?」
「暇ではないけど…編集に集中出来なかっから丁度良かった!!」
「集中出来ないって…悩みでもあるんですか?」
「んや〜?ないよ」
「そっか!ならいんだけどね?」
「…ね、るぅちゃん」
「ん?」
「変な質問するけど…いい?」
「いいですよ?」
「…もし、るぅちゃんに今彼女がいたとするね?」
「??はい」
「それでその前にも彼女がいて、でも別れちゃって、新しい子と付き合うことになって…」
「でも、写真のホルダーに元カノの写真や動画があったら…消す?」
「ん〜…僕は消すかな〜」
「てか、付き合ったらすぐ消す!」
「ほぇ〜…」
「だってさ?付き合ってるのに元カノの写真とかあったら今の彼女に気ぃ使わせちゃうじゃん?」
「…そぉだね」
「だから僕は消すかな」
「そっか」
「なんでそんな質問?」
「ちょっと気になっちゃってw」
「そぉですかw」
「あ!てか、明日秋運動会の撮影じゃないですか!」
「そうだねw」
「シャトルラン…僕出来るかな〜…」
「大丈夫だよ!るぅちゃんなら!」
「俺なんか前1桁だった気がする…」
「あw確かにりいぬ結構早くに脱落してましたねw」
「こ、今回は大丈夫!!」
「…多分」
「ッw多分ですかw」
「でも!俺頑張るよ!!」
「僕も頑張ります!一緒に頑張ろぉね!」
「うん!」
「じゃ、そろそろ切りますね!」
「うん!また明日!」
プーっプーっ
「…よし」
「編集頑張ろ…」
ピピッ
ピピッ
「ん…?」
ピピッ
ピピッ
「う、うるさい…」
ピピッ
ピp
カチッ
「ん…」
「あれ…?俺…寝てた?」
コンコン
少しぼーっとしていたら俺の部屋からノック音が聞こえた
「はーい」
<りいぬくん?朝ご飯出来てるから食べよ
なーくんの声だ…
ちょっと気まずいけど…
「…うん、今行く!」
…よし1階へ行こう!
「…おはよ」
「おはよりいぬくんニコ」
なーくん…いつも通り…かな?
「わ、今日も美味しそう…」
「へへ、頑張ったんだぁ〜!」
「って…りいぬくん昨日遅くまで編集してたんでしょ」
「んえ?」
「も〜…あれだけ明日は早く寝なって言ったのに…」
「ご、ごめん…」
「頑張るのはいい事だけど、無理だけはダメだよ?」
「はぁい…」
「よし!食べようか!」
「…うん」
「あ、写真とか全部消したから」
「え?」
「…元カノの写真」
「えっ、よかった…の?」
「今こんなに可愛い彼女いるんだよ?そりゃ消すよ」
そう言いかっこいい顔が段々近づいてくる
俺はキスをされると思い目をつぶった
でも、全然唇に感覚が来ないから少し目を開けるとニヤリと笑った彼と目が合う
「なぁに?期待した?」
「むっ、してくれないんだ…」
「え、なにそれ、可愛い…」
「えっ///」
チュッ
「お望み通りにキス、しましたよ?ニコ」
「〜〜///」
「ふふw顔真っ赤w」
「み、見ないで///」
「え〜…可愛いのに…」
「もう///いい恥ずかし//」
「…その顔俺以外に見せないでよ?」
「うぇ?///」
「俺だけ…ね?」
「〜〜///うん///」
「じゃ!早く食べちゃおうか!」
「は、はぁい///」
ななもりside
今日は皆で秋運動会の撮影があり山奥にある学校へ向かう
「りーぬくーん、準備出来た?」
「あ、待って!!」
「も〜何してるの〜?」
「ネックレス…どれにしようかな〜って…」
ネックレスか…俺がプレゼントしたやつ付けて欲しいな…なんて、かっこ悪い事を言いたくないため飲み込んだ
「ん〜…」
「こっちにしよ!!」
あ、俺があげたやつだ!!
「…どう?似合う!?」
「うん、とっても似合ってるよ」
「えへへ//よかった!」
「んじゃ、行こっか!」
「うん!」
「う〜…車酔いしちゃった…」
「大丈夫?」
山奥にある学校のためバスで移動してたんだけど…りいぬくん、酔っちゃったみたい…
「だ、大丈夫!」
「わんわん、大丈夫?」
「あ!ころちゃん!大丈夫だよ?」
「そっか!良かった!」
「り〜ぬ〜」
「のわっ!」
「も〜どしたの〜るぅちゃん」
「へへ、ぎゅーしたら治るかなって!」
「ふふwありがとw」
「るぅちゃん今日も甘えん坊だね?」
「なっ!違います!」
「これは、りいぬにしかしません!!」
あ、そんなこと言ったら…
「えっ///ありがと///」
ほら、照れちゃうんだよ…
俺のりいぬくんなのに…
「ん、水」
「あ!さとちゃん!ありがと!気が利く〜」
「りいぬ大丈夫か?」
「あ、ジェルくん!大丈夫だよ!」
やっぱり皆優しいね〜…流石すとぷり…
「はぁ…りいぬをギューしてたらほんと落ち着く…」
「へへ///よかったニコ」
んもう!
グイッ
俺はるぅとくんとりいぬくんの距離が近いからむっときてりいぬくんを引っ張って距離を離す
「のわっ!」
「…2人距離近い」
「うぇ?」
「…あ、ご、ごめんなさい…」
「なーくん?」
「着替えに行くよ」
「え、ちょ、待って!」
「…なーくん怒ってる?」
「これで怒らないと思った?」
「いや、その…」
「俺のりいぬくんなんだよ?」
「もし、取られたりしたらどうするの?」
「と、とられないよ!」
「…分かんないじゃん」
「俺は!なーくんが好きなんだよ!?」
「だから、取られてたまるか!」
「てか、皆は俺の事仲間として好きなんだよ?」
「だから安心して?」
「…分かった」
「じゃ、着替えよ!」
「うん…」
「わ、やっぱりおっきい…」
りいぬくんは皆より身長が小さいため服がタボダボ
何時でも萌え袖可能((
「可愛いから俺は好きだなぁ?」
「なっ///」
「んね、萌え袖してよ」
「え!?」
「ね、お願い…」
必殺うるうるお目目
こうするとりいぬくん弱いからしてくれるはず
「ヴッ、し、しょうがないな…」
「やった!」
「…はい」
あんのてい…可愛い…
「え、天使、可愛い、え、すき」
「ちょっ///恥ずかしいから///」
「あの〜…イチャつかないでもらっても良いですか?」
「わ!るぅちゃん!?」
「そぉだ!そぉだぁ!」
「ころちゃんまで!?」
「非リアなめんなよ!?」
「なめてないよ?w」
「わぁぁ!りいぬぅぅ!!」
「ちょっwうるさいうるさいw」
「さとちゃんに腕相撲負けた…」
「うん、それはどんまい」
「え、冷たない?」
「っふw冗談冗談w」
「ジェルー!もっかいすんぞ!!」
「もう少ししたら始まるから程々にね?」
「「はーい!」」
「ままもり…だ」
「ん?なんか言った?」
「う、ううんなんでもない!」
「そっかw」
「あ〜…最初シャトルランか…」
「前より伸びてるといいねニコ」
「伸びてるかな〜…」
「前何回だったの?」
「…1桁だった気がする…」
「って、覚えてるでしょ?」
「あははwバレた?w」
「ばればれ」
「なーくんの記憶力半端ないから怖い」
「え、怖がらないで?w」
「あははw」
<そろそろ初めまぁす!
「あ、行こっか!」
「うん!!」
りいぬside
「よぉいスタート!」
さとちゃんの声で始まったシャトルラン
最初はとても余裕だった
だから、カメラにファンサしたりころちゃんとふざけ合ったりしていた
でも、15回目ぐらいから段々体力が削られて20回超えたぐらいで辞めてしまった
なーくん頑張ってるな…
てか、なーくんマスクして走ってる!?
だ、大丈夫かな?
心配…
バサッ
あ、ころちゃんの上着…
置いてたままだったら邪魔になるだろうから回収しとこ
「あ〜もうダメだ!」
そう声が聞こえころちゃんの方を見ると何時の間にか走るのをやめていたころちゃんがこっちに来た
「おつかれ!ころちゃん!」
「最初は僕良かったよね!?」
「ふふwそうだねwいっぱいファンサしてたもんねw」
「でしょ!?僕MVPかも…w」
「あははw」
俺ところちゃんでくだらない話をしていたら
「あかん…」
と、なーくんが倒れ込んだ
「え!?なーくん!?」
俺はびっくりしてそう声が出た
1位だったなーくんが俺ところちゃんに引き続き脱落するなんて…
そりゃ、マスクして走ってたからね…
傍に行きたいけどコロナのこともあるから行けない…
終わった時に話しかけよう
それから、1位はジェルくんで2位はるぅちゃん3位はさとちゃんと言う結果になった
「なーくん!おつかれ!!」
「おつかれ〜りいぬくん!」
「マスクしながら走ってたけど…大丈夫?」
「あ〜うんw大丈夫だよ」
「てか、りいぬくん」
「ん?」
「俺の上着…使ってたよね?」
「…あ、う、うん」
「…」
「??」
「なーくん?」
急に黙り込んでどぉしたんだろ…
不思議に思いなーくんの顔を覗いたら
「…////」
「え///」
顔を赤くしていた
「ちょ、見ないで///」
「なん、で?///」
「いや、その////」
「彼…シャツ…だなって///」.
「あっ////」
「…でも、ころちゃんの上着も着てた…」
「あ、あれは、寒かったから…」
「…ちょっと、嫉妬、した…」
「え?」
「俺だけの上着…使って欲しかったな…」
「…ふふw」
「な、なんで笑うの!?」
「いやw可愛いなってw」
「あ、今可愛いって言ったね?」
「ん?言ったよ?」
「ニヤッ」
「…?、あ!!」
「い、今の!なし!」
「だぁめ!お仕置ニコ」
「ア゙ァァァ!!」
それけら俺らは家に帰って楽しい夜を過ごしました
久しぶりのノベル作品!どうでしたか?
感想欲しいですm(_ _)m
コメントと♡お願いします!
コメント
6件
口角が上がりっぱなしです!笑