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夕方
リビングで四人、なんとなく並んでスマホ触ってた時。
〇〇が、急に言った。
「……あのさ」
その声が少し真面目で、
三人は自然と顔を上げる。
「なに?」
「どうした」
「改まって」
〇〇は少しだけ間を置いてから、視線を逸らす。
「……彼氏、できた」
一瞬。
本当に、音が消えたみたいに静かになった。
「……は?」
最初に声を出したのは、もとだった。
「……今、なんて?」
ひろは瞬きすら忘れて、
りょかは表情が固まったまま動かない。
「……だから、彼氏」
〇〇は、わざと淡々と繰り返す。
空気が、重く沈む。
「……誰」
低く聞いたのは、りょか。
「いつから」
ひろの声は静かだけど、明らかに硬い。
もとは、しばらく黙ったまま、
〇〇の顔をじっと見ていた。
「……〇〇」
「それ、本気?」
その視線が、やたら真剣で。
〇〇は少しだけ、胸がきゅっとなる。
「……うん」
その一言で、三人の反応がはっきり分かれた。
―――――
もとは、笑った。
でも、それは全然いつもの笑い方じゃなくて。
「……そっか」
「〇〇が決めたなら」
そう言いながら、拳をぎゅっと握ってる。
「……幸せにしてもらえよ」
目は、少しだけ潤んでた。
―――――
ひろは、深く息を吸ってから言う。
「……相手、どんなやつ?」
「ちゃんと大事にしてくれる?」
「無理させてない?」
質問が多い。
優しいけど、焦ってるのがわかる。
「……もし、嫌なことあったら」
「すぐ言え」
―――――
りょかは、一番静かだった。
でも、目が一切笑ってない。
「……そいつ」
「〇〇の何、知ってんの」
「夜、寒いのとか」
「不安になる癖とか」
一歩、近づいてくる。
「俺らより、〇〇のこと見てる?」
その圧に、〇〇は一瞬たじろぐ。
「……りょか……」
「嫌だ」
はっきり、そう言った。
「……取られるの」
その言葉に、もととひろも顔を上げる。
「……正直」
「きつい」
「まだ、気持ちの整理できてない」
三人の視線が、全部〇〇に集まる。
リビングの空気が、張りつめて。
……そこで。
〇〇は、吹き出した。
「……っ、ごめ……!」
「え?」
「……え?」
「……は?」
「ドッキリでした!」
〇〇がそう言った瞬間。
「…………は?」
もとの声が裏返る。
「……今、なんて?」
「彼氏、できてない」
「ごめん、冗談……!」
次の瞬間。
「……〇〇!!!」
三人同時。
ぎゅっと、強く抱きしめられる。
「心臓止まるかと思った」
「やめてくれ、ほんと」
「……冗談でも言うな」
〇〇は三人の胸に顔を埋めて、笑いながら言う。
「そんな反応すると思わなくて……」
「するに決まってるだろ」
「俺らがどれだけ……」
「……好きだと思ってんの」
その一言で、〇〇の胸が熱くなる。
「……ごめん……でも……」
「なに」
「ちょっと、うれしかった」
沈黙。
そのあと、三人が同時にため息。
「……ずるい」
「確信犯」
「もう二度とやらせない」
「え?」
「次言ったら」
「本気で独占する」
「逃げ場なし」
〇〇は、三人に囲まれたまま、観念して呟く。
「……はい……」
その日の夜。
いつもより、
距離が近くて、
腕が離れなくて。
〇〇はずっと、真ん中だった。
――――――――――――――――
どう?どうどうどうどう?
書きましたぜ
これで今日何作目?5?6?4?そんくらいだよね。まあひまだからいいけど!リクエストじゃんじゃん受け付けてるからねー
コメント
10件
今日たくさん書いてるから無理しないで!
もーさいこうすぎ!!もう口角が迷子になっちゃったから2話くらいちょっと普通の日常みたい!! その間口角探してくるわ(??)